ごちうさはどんな漫画?伏線などについて考える
こんにちは、アワビ系男子です。
この記事ではごちうさの重要な伏線などを解説したりします。
初めて書く記事なのでおかしい所があるかもしれませんが、ドラえもんのような温かい目で見てくれたら嬉しいです。
(ほぼ長々と色んな事を説明するだけの記事になってしまい、面白いかどうかは自信がありません…つまらなかったらすみません…)
■ごちうさのジャンルは?
ごちうさは日常系と言われる事が多いです。
可愛い女の子達の日常を描いた癒し系の作品は他にも沢山あります。ごちうさはキャラ達が通う学校や勤め先が違う事が日常系としては珍しい、と言われる事もあります。ですが「日常系」というジャンルの作品として見てみると、それ以外にも変わっている所は色々あります。
■伏線
ごちうさはとても作り込まれていて丁寧に書かれている漫画だと思っていて、普通の日常系作品ではないような伏線もあります。
私はアニメを見て原作まで買う事はたまにしかありませんが、私が見てきた日常系作品だと、物語序盤から長らく回収しない、その作品にとってとても大切な「伏線」があるような作品はあまり見た事がありません。
例えば推しの子だとアクアとルビーの父親は誰なのか、五等分の花嫁だと修学旅行で会った子は誰なのか、といった「謎」があり、後に正体が分かったりしますね。
ごちうさには正体不明の人物の謎はあまりありませんが、伏線と言えばティッピーに憑依したおじいちゃんの成仏(伏線で合ってますよね?)や、幼少期にココアちゃんが木組の街に来た時に会った人物がサキさんとおじいちゃんである事に気づくのか、などがあります。
そして「うさぎになったバリスタ」も、とても不思議な存在だと思っています。
■うさぎになったバリスタ
「うさぎになったバリスタ」は、小説家の青山さんが書いた小説であり、キャラソンのタイトルでもあります。バリスタのおじいさんがうさぎになるという内容で、喫茶店の経営難をおじいさんの息子が救ったりします。そしてこの小説はノンフィクションです。ですが作者の青山さんは、そのつもりで書いた訳ではありません。
これはチノちゃんのおじいちゃんが亡くなった後、元々飼っていたティッピーに憑依した事と一致しています。何ならライバルの甘味処のお婆さん(千夜ちゃんのおばあちゃん)まで登場するそうです。
青山さんは高校生の頃よくラビットハウスに通い、マスターに自分の小説を読んでもらっていました。その後一度忙しくなり行かなくなった後、マスターは亡くなりココアちゃんがラビハで働き始めてから再び来るようになります。
それから暫く青山さんはマスターがティッピーに憑依している事を明確には知りませんでしたが11巻6話「メランコリスターナイト」にて、その事実を知る事になります。
青山さんにとって、フィクションがノンフィクションに変わったエピソードです。この話が書かれるより前から、青山さんはティッピーの正体を知るのではと思っていた方もいそうですね。「主要キャラの女の子のおじいちゃんが亡くなったらペットに憑依して、そのおじいちゃんと親しかった小説家がフィクションのつもりで書いていた“バリスタがうさぎになる小説”が実はノンフィクションだった」というのは不思議で珍しい展開ですね。
■おじいちゃんの成仏
いずれ作中で成仏するという事は私も分かっていました。ごちうさはチノちゃんが成長していく物語。おじいちゃんはまだ母親もいない幼いチノちゃんが不安で亡くなってからもずっと見守って来ました。つまりもうおじいちゃんがいなくなっても平気なくらいに成長したらいなくなってしまう。にしても成仏するならいつどんな風に…?と思っていました。
ごちうさに章は存在しませんが、私は11巻6話「メランコリスターナイト」から12巻1話「Chiquitita」までが1つの章のようだと思っています。
メランコリスターナイトにて、電車がマスターを迎えにくるものの、乗車を断ります。
次の「接客試練ブロカント」はブラバ組が中心の話で一見関係無いように見えますが、その次の「Sea de Ciste」を見れば分かる1つの繋がりがあります。この話はココアちゃん達が海にシフトをしに行く話です。シフトをしようと思った理由は、「ブロカントで買った小物入れにシストの地図が入っていたから」です。
なので「接客試練ブロカント」と繋がりがありますね。そしてよく見るとココアちゃんはブロカントで「コーヒーミルの宝箱」を買おうとしています。
もしかしてこれはシストの地図が入っていた小物入れでしょうか?どうやらブラバのオーナーの物だったらしいです。
そして11巻10話「Heaven is Place on Earth」で、地図の作者がココアちゃんのお母さんとチノちゃんのお母さんである事が分かります。もしも地図が入っていた小物入れがフユちゃんが売っていたオーナーの持ち物だったら…もしかしたらココアちゃんのお母さん&チノちゃんのお母さんとブラバのオーナーには何らかの関係性があったのかもしれません。
そして次の話「乾杯!完敗!Come on Hey!」にて、海からの帰りにココアちゃんが突然実家に帰省し、チノちゃんも着いていきます。
そして11巻13話「うさぎになったバリスタ」にて、ココアちゃんとチノちゃんが電車に乗ってラビットハウスに帰る途中におじいちゃんは成仏します。
そして次の話、12巻1話「Chiquitita」では、おじいちゃんがいなくなってしまった事に気づいたチノちゃんが花火を見ながら涙を流し、チノちゃんの手をとるココアちゃんの絵面が素晴らしいです。
koi様はいつからこの流れを考えていたんでしょうか?
ちなみに私は11巻13話が公開された時からこの話のタイトルはうさぎになったバリスタだろうと思っていました。もううさぎではなくなってしまう話なのでタイトルとは逆なんですけど、マスターの生涯…「うさぎになったバリスタ」の完結って感じがします。
■Daydream café
ごちうさの話のタイトルは曲から付けられる事がよくあります。
でもごちうさの1期オープニング曲Daydream caféがタイトルの話はまだないんだなと思っていた時、ちょうどDaydream caféというタイトルに相応しい話が来ました。
もしもDaydream café というタイトルの話が来るのならばどんな内容になるのかは考えた事がありませんでしたが、Daydreamは白昼夢という意味。
ごちうさはうさぎになって喋ったり空を電車が走ったりするファンタジーな出来事が多い漫画です。
なので非現実的な白昼夢のようなものを見る話になったとしてもおかしくありません。
「その声…ティッピー」と言った瞬間現実世界に戻され、この話以降ココアちゃんがティッピー関連の事に大きく触れている話が無いのでまだ分かりませんが、ここで「チノちゃんのおじいちゃんはティッピーになって喋っていたが、もう成仏してしまった」と確信したのでしょうか?
今後の展開が気になりますね。
(というかおじいちゃんってティッピーの姿になったのに声帯は生前のままって凄いですよね)
■リゼちゃんはティッピーの中身がおじいちゃんという事に気づいていた?
チノちゃんとタカヒロさんを除いて、ティッピーの正体に気づいているのは青山さんと、曖昧だけどココアちゃん、後はリゼちゃんもです。
青山さんのようにハッキリ気づいた描写はないものの、気づいているかのような発言があります。
ティッピーの中におじいちゃんがいた時は、チノちゃんは周りに腹話術と嘘をついていて、お客さんの子供達にもその腹話術(おじいちゃんの声)は人気でした。
でもいなくなってからは喋らなくなってしまったため、周りには「腹話術のスランプ」と言っていました。
落ち込んでしまったチノちゃんを元気付けようとリゼちゃんはフユちゃんに腹話術を教わります。
ですがチノちゃんはいつの間にか腹話術を習得していました。
ティッピーは可愛い声にチェンジし、チノちゃんが「低い声出せなくなって…やっぱ変ですか?」と聞くと、リゼちゃんは「ううん チノのお爺さんも気に入ると思う」と一言
この話にチノちゃんのおじいちゃんは出てきません。この発言をするという事はやっぱりティッピーにおじいちゃんは憑依していたという事が分かっているんだと私は思います。
明確に気づいた描写はありませんが、何気ない一言で色々感じさせるKoi様は凄いですね。
このコマは特にお気に入りです。
■うさぎちゃんとちょこちゃん
うさぎちゃんとちょこちゃんはチノちゃんのお母さんのサキさんとココアちゃんのお母さんのちよこさんの愛称。二人ははかつて同じ高校に通っていて、ココアちゃんも生前のサキさんに会った事があります。
ココアちゃんは迷子になった時にお姉さんが案内してくれた事は覚えていますが、それがチノちゃんのお母さんだとは分かっていません。
そして自分の母親とチノちゃんの母親が親友だった事も知りませんが、チノちゃんはもう知っていると言っていいと思います。
ココアちゃんの実家に行った時に自分のお母さんとココアちゃんのお母さんが一緒に映った写真を見ています。この話はこのコマで終わり、次の話では朝起きる所から始まるため、この後チノちゃんとちょこさんがどんな会話を交わしたのかは分かりません。帰りの電車内でもこの話をしようとしますが、ココアちゃんが寝てしまっていたため話す事はありませんでした。
うさちょこのシストエピソードなども気になりますね。
そして2人が通っていた高校の制服も可愛くて好きです。
こんな感じでごちうさには色々な伏線だったり感動要素があり、実に素晴らしい漫画だと思っています。バトル要素やガッツリ恋愛要素はありませんし、女の子達の日常を描いた作品なので日常系である事に間違いはありませんが、ごちうさはもはや「ご注文はうさぎですか?」というジャンルのように感じられます。基本的に日常系漫画 (アニメ)は、なくなってもその作品としては成り立つようなエピソードも多いと思います。なので恐らく10年以上続くような作品ってあんまりないと思うんですよね。ごちうさは2011年に連載を開始して 10年以上経っているので、あまりごちうさを知らない人からしたら まだ連載してるんだ、と思うかもしれませんが、そんなに早く完結していたらごちうさじゃない!と思ってしまいます。(まだ連載してるんだ と思っている方に対して怒っている訳ではありません)ブラバ組の登場も早めて、もっとすぐ成仏して、もっとすぐみんなが進路を決めて... そんなに早めていたらおかしな漫画になってしまいます。みんなの成長を丁寧にゆっくり描いていくからこそのごちうさです。現在は3年目の秋、ココアちゃん達の卒業も近くなって来ています。今後の展開も楽しみですね!
ここまで読んでくれた方ありがとうございます。今度はもっと良い記事が書けると良いです( ˙罒˙)!