そばにいられればいいのに

私を特別にしてって、思うなんておこがましい人間なのにな、私ってゆらゆら生きて、誰かの生活の一部になる前にふらっと消える生き方しかできないよ、うまく呼吸ができないまま歳を重ねて重ねて重ねて、悲鳴みたいな歌を吐いて、それで、きみに、気づいてほしいと思ってないなんて、嘘だ、きみって今この文章を読んでいる物好きなきみのことだよ、いつだって私は誰に向けても歌ってないみたいな顔をしてる癖に、愛されたがっている。

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