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フィギュアを作る道具のお話。【アナログ編】

こんにちは猫丸です。
以前、道具の事を聞かれたので詳しく紹介してみようかなと思いました。

アナログでフィギュアを作るにはまずパテ選びからだと思います。
自分が粘土をこねて形を作っていくタイプなのか、大雑把に盛りつけて削っていくタイプなのか、とか色々とありますので自分の作りやすいパテを見つけてみてください。

ポリパテ

塊を作るのは難しいけど細かい穴埋めはこれが一番。
大雑把に盛って、彫刻刀などで削り出していく作り方です。

量が多くて使いきるには大変ですが、イベントに参加したり仕事で作る分にはとっても助かるロックのポリパテ。

試しに1体作ってみたいという方にはウェーブさんのポリパテ モリモリがいいかと思います。フィギュアを作っているメーカーさんが出しているので安心。とても使いやすいです。

エポパテ

粘土をこねる様に作りたい方向けパテ。私は体から離れている布(スカートやマントとか)や髪の毛やリボンとかをエポパテで作っていました。

使いやすさで言ったらウェーブさんの軽量タイプが一番使いやすかったです。でも乾きが遅いので最後の方は使わなくなってました。(3時間で早いんですがそれでも遅い)ゆっくり形を決めたい時にはすごくいいです。

乾きの早さと近くのホームセンターでも売っている手軽さでこちらのエポパテを主に使っていました。うだうだ悩んでいると固まるので素早い判断が求められます。

スカルピー

焼くまでは何度でもやり直しがきくのはすごくいいです。
私はイベントに参加する前に色々道具を試していた時にベージュの方を使って1体作った事があるぐらいです。

固さも商品によって違うみたいなので、使いやすいものを探してみてください。
焼くのはトースターで焼いていました。焦げるので注意です。(※食料品を焼いているトースターで焼くのはやめた方がいいと思います。フィギュア用でもう一つ用意してくださいね。)

ファンド

紙粘土みたいな感じの粘土です。
紙とは違い石粉なので毛羽立たないらしいです。2体ぐらい下のプルミエを使って作りました。最終的に私にはポリパテが合っていたので使わなくなりましたが、とても作りやすかったです。
ニューファンドは使った事はないですが評判はいいので1回使ってみたいです。

スパチュラ

パテを盛るためのヘラです。
フィギュアを始める時に一番最初にボークスさんで道具をそろえたので造形村のスパチュラを一番最初に買って、ずーーーーっとそれを使い続けていました。セットで買ったんですが最終的にこの2本を使っていたと思います。(私は大雑把に盛って削りながら形を作っていくのでスパチュラはこだわりはありませんでした。盛れれば何でもよかったです。)

彫刻刀

削るのは彫刻刀とアートナイフを使っていました。彫刻刀は研いだりしていたんですがめんどくさくなってほとんどこの2本を使い捨てで使ってました。

デザインナイフ

ナイフはオルファが程よい太さで握りやすいです。
刃は丸くなっているやつが使いやすくてそれしか使いませんでした。

ノコギリ

分割するのにパーツを切るためにノコギリを使います。
出来れば薄い刃の方がいいかと思います。

ピンバイス

パーツ分割する時のガイドや分割した後の保持の為に真鍮線を入れる穴をあけるモノ。
最初は普通サイズだけでもいいですが、細いのと普通のがあると便利。
真鍮線は1mmと0.3mmを使っていました。

スジボリ(けがき)の道具

スジボリ(けがき)とは制服とか襟やスカートとかに入っているラインを引く(掘る)事です。最初はペン型の道具を使っていたんですが、モデリングノコを教えていただきそれ以来ずーーーっとこれです。三角のヤツが使いやすかったです。

っと思ったら生産終了?
⇓これでも同じ感じで引けると思います。

0.1mm

0.15mm


テンプレートを使ってきれいな丸をケガキたい時とかはこちらを使います。
フィギュアだとそんなにテンプレート使わないかな?
これだけでもケガキは出来ますが、私はけがき棒だとへたくそすぎて無理でした。

サーフェイサー

傷を埋めたり傷を見やすくしたりします。

500、1000、1200と粘度?が違います。数字が小さい方が傷埋め効果は高いです。数字が大きい方は仕上げ用。スプレーで上手く噴きつけられる人はスプレーでもいいですが瓶買ってエアブラシで噴く方がおすすめ。細かく繊細に出来ますので。

ヤスリ

形出しから最後の磨き作業まで、フィギュアを作っている間はひたすらお世話になる道具です。紙やすりはタミヤさんを使いたいところですが、大量に使うのでモノタロウさんとかで安いのを買って使っていました。荒いのから目の細かいものまで使います。180~400ぐらいでしょうか。気になる人はもっと細かい目のやすりで仕上げの磨きをすると思います。(私は少しおおざっぱ)

スポンジペーパーは曲面をきれいにしたい時によく使います。
角に当てると見事に丸くなるので注意。

仕上げ用のパテ

タミヤパテベーシックタイプ。なぜか2つセットしかありませんでした。お店に行けば1本で売っているはず。サーフェイサー吹いてもう最後小さい穴しか残っていない時に使用。ここまで来ると完成間近。でも完成までまだまだ先に感じます。

傷埋めにはこちらもいいみたいです。
私がアナログで作らなくなったあたりに発売された?みたいなので実は使った事がありません。黒とかサーフェイサー色とかあるみたいです。

硬化スプレー

作ったパーツを張り付けるとか割れたところをくっつける時に瞬間接着剤の硬化を速めてくれるスプレー。
固まるまでパーツ持ったままじっとしているのがつらいので私には必需品。
指とパーツをくっ付けちゃうと非常に痛いので気を付けてください。

紙パレット

パテをこねたり接着剤を出したり色々使います。
節約したいなら牛乳パック洗って乾かして代わりに使ってもいいので必須ってわけでもありません。

離型剤

分割作業に使います。
パーツを分割させたいところで切断して断面をスタンプする時に使います。
安いのはワセリン。私はメンタームが剥がれやすいと聞いてからずーーーっとメンタームでした。ホントに剥がれやすかったのかは謎。

バーナー

パテは暖めると柔らかくなって削りやすくなります。
パテを炙ってナイフが入りやすいようにしていました。
休憩の時にアタリメも炙れて便利。


後はニッパー接着剤真鍮線アルミ線プラ棒なんかも使ったりします。
超音波カッターリューターもあると便利ですが高いのでいきなりは買わなくてもいいかも。

と、アナログで作る場合の道具はこんな感じです。作り始めるヒントになれば幸いです。

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