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2022キャロット出資の方針③ ~種牡馬の絞り込みの続き~

ドレフォン

期待値 B-

初年度産駒の1歳馬募集の頃から、「ドレフォンはいいらしい」という評判は聞こえていた。
その評判通りにファーストサイアーランキングで首位を飾っただけでなく、クラシックホースまで輩出するとは驚きの一言だ。

ジオグリフは勝つべくして勝ったという強い内容で、皐月賞馬になった。
同じく皐月賞に出ていたデシエルトもそうだが、純然たる芝中距離馬の母と配合すれば、クラシックでも通用する馬も出る。
その他方で、カワキタレブリーのような芝マイラーも出れば、タイセイドレフォンのようなダート馬も出る。

要するに、ドレフォンは母の特徴・特性を引き出す種牡馬なのだろう。

安定感からみれば、文句のつけようがない優秀な種牡馬である。
ただ、長打力の観点ではどうだろうか。
古馬の芝中距離GⅠでチャンピオンに君臨するまで突き抜ける感じはしない。
良く言えば安定感があるが、悪く言えば器用貧乏とも言える。
現状では、産駒にバツ2をつかうような気にはなれないかな、と。

リアルスティール

期待値 B+

2022年8月13日時点で、JRAで勝ち上がった2歳馬は2頭だけ。
ただ、そのうちの1頭にフェイトがいる。

フェイトの新馬戦のパフォーマンスは圧巻の一言。
来年のクラシックの主役になり得る逸材だと思う。

母系の良さからもともと種牡馬としての期待は高かったが、産駒の出来はさほど目立たない。
繁殖牝馬のレベルが相対的に高くないこともあるが、硬さと薄さが目に付く産駒が多い。
新馬勝ちもフェイト1頭だから、仕上がりが早いとは言えないだろう。

ただ、フェイトのような重厚な母系とのカップリングで結果が出たことは光明だ。
ドゥラメンテやエピファネイアなど、本格中距離血統の種牡馬が人気なのだから、それと違う適性がないと他の種牡馬は生き残れない。
リアルスティール自身の母父がストームキャットで必ずしも配合相手から米血を補わなくてもスピード負けしないのが種牡馬としてのストロングポイントだろう。

ディープ、ハーツを含め、他の人気中距離血統の種牡馬とのカップリングで結果が出なかった繁殖との仔に、思わぬ大物が潜んでいるかもしれない。

サトノダイヤモンド

期待値 B-

現役時代のGⅠ勝ちは菊花賞と有馬記念の二つだからややもするとステイヤーとも言えそう。
だが、皐月賞とダービーでも勝ち負けしているし、配合によってクラシックで戦える馬も輩出しそう。
産駒の馬体は脚長でスラっとしたシルエットが多いので、やはり中距離以上が基本的な適性だろう。

種付料は初年度以来ずっと300万円。
繁殖牝馬の質が高いとは言えない。
その中でどれだけ一流馬を出すことができるか。
今年の2歳もまだ勝ち上がりがダイヤモンドハンズだけなので、出足は鈍い。

成功配合はまだ見えてこないが、どんな繁殖でも結果がでるような馬ではないと思う。
基本的には欧州マイラーが合うような気がしている。
きっと繁殖牝馬との巡り合いが重要になる種牡馬じゃないだろうか。


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