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90年代ゲーセンの思い出色々…スト2編⑵

「スガイ!!!!!!!」

あの、札幌市は中央区の映画館やボーリング場が同じ建物内に入っている、札幌中心部に聳え立つ娯楽の殿堂にして、ゲームコーナーはスラム街の裏路地の如く薄暗く、タバコ臭くてヤンキーがたむろし、カツアゲなども良く行われているという噂で、学校のホームルームとかで
「近づかない様にしましょう」と言われている、あの…

「スガイ!!!!!」

あのスガイに入ってると言うのだ…この、
(↓ここから早口)
スト2がやりたいばかりに、(やったこともないのに)毎日スト2をプレイした時のイメトレを布団の中で日々行い、飛び道具持ちのリュウケンガイル対策を、(一度もプレイしたことないくせに脳内で)日々シュミレーションしてきた、
この、
この私を差し置いて先に、スト2抜け駆けしやがったけしからん女は(そこまで言う)!!!


あの、悪名高い不良の巣窟、スガイ……


ふーー………


(私はそのとき、齢12歳であった。)


ゲーセンに1人で行くには心配な歳である。
ましてや、私は女の子……

こわい


でも


スト2やりたい





ぎ……

ウギギギギギ………!!!!!!!!!!!!

ウギイイイイイイイギギギギギギギギ!!!!!!

(客観的に見て、こんな気持ち悪い奴と友達になりたくないなぁ)


と、怖い顔で奥歯を噛み締め、葛藤していると
裏切り者の友人が

「私、お父さんと一緒に行ったよ〜」

と、言うので

「それだ!!!!!!!」


と、言うわけで、悪の巣窟スガイに行きたくて、
別件で「街」
(何故か札幌市民は、大通り方面に出る事を「街に行く」と言う)に行くついでに、さり気なく
「パッパにスガイに連れて行ってもらおう…」
その様な計画を立てるのであった…


そして、次の週の日曜日……


遂に来たわね……
「街」に行く、日曜日が!!!!!!!!

私が人生で初めて、スガイに行く
日曜日が…!!!!!!

来たわね!!!!!!!!!!!!!


つづく…(そんな引き伸ばすほどの話じゃないけど)

#自己紹介をゲームで語る

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