クソデッキ真剣部 冬の陣 in 福岡

はじめに

 半年振りです。らごんと申します。
 約半年、京都ぶりに行われた身内会(Netflixクソ映画真剣部旅行部)の会合(2024/2/4~6)での筆者の使用デッキとコンセプトを備忘録として取りまとめます。それではどうぞ。はりきって書いたのでオタクデッキの解説の癖に約12000字あります。

前回はこちら



 今回からの試作として、「課題カードデッキ構築」を行いました。約二ヶ月前から部員での課題カードを設定し、各々でデッキを組んでくる自由参加企画である。

今回の課題カードはこちらの4種

翼速ザ・ウイング

惑星生命体ラ・ムーン

頂上縫合ドギラディス勝3rd

ガイアッシュの海地図

 以上4種から自由にカードを選び、デッキ構築をして持ち寄ってもらいました。あとは自由。つまり、とんちきデッキ博覧会である。

 ここから筆者はそれぞれのカードを用いて4種のデッキを作成し持ち込みました。福岡遠征に向けて張り切ってることが伺えますね。

 内数種かなり苦しみました。
 後述の
「おまけ:課題カードデッキ構築発表会ー誰もデッキを組まないカードには『組まない』理由があったSPー」
にて、一部のカードたちへの苦悩(文句)を詳しく語っています。特に読まなくても大丈夫です。デッキレシピは【課題カード:○○】のデッキの項にて解説しています。

 前置きはこれくらいにして、各デッキレシピとコンセプトの紹介に移ります。


【オリジナル】

課題カード:翼速ザ・ウイング

 ザ・ウイングの詳しい評価は後述しているとして、メカ軸でまとめてみました。
 チェンジ先の筆頭候補はドラン・ゴルゲルス。ドランゴルゲルスのブレイクによりトリガークリーチャーを引けばさらに横展開できます。

 とりあえず相手のシールドさえ消し飛ばしておけば盾から出てきたホーリー1枚でそのまま勝ちに繋がることも多いため、ホーリー+盾に頼らない受け札としてミラクルミラダンテを採用しています。

 5,6枚目のザ・ウイングとしてジェネリック・ザ・ウイングこと仲接も採用しました。

これは本家ザ・ウイング
これはジェネリック・ザ・ウイング

 エルナドンナの効果を知らない人に不意で勝てることがよくあり、デュエマの殴り合いという基本的な楽しさを味わえるデッキになりました。逆に言うとエルナドンナを知ってる人には負けます。横並びも限界があるので盾を早々に割りきれなくても負けます。

【余談】
 出発の前日までシロフェシーの効果を勘違いしていたため、1コストのメカであるy4kk0からシロフェシーに革命チェンジしていました。最強のシロフェシーでした。






課題カード:惑星生命体ラ・ムーン

一番難しかった


ユニバース軸(弱い)→ソルダリオス軸(ラムーンが不要)→このデッキ
と紆余曲折して結局MAX-Gジョラゴンに落ち着きました。部員内でネタ被りしてそうなのが不安です。

 MAX-GジョラゴンはあくまでJOのかさ増しという立ち位置ではありますが、ラ・ムーン下では4マナ1ドロー付きのクリーチャーとなります。
 JOが進化したときも細めの手札の増強に役立つため、ラ・ムーンが完全に不要とはならないです。

 動き自体は普通のモモキングJOとなんら変わりはないです。もっと変なことしたかった……。

【余談】
 出発前最終日の深夜二時に完成しました。夜中に組んだデッキはデッキではないことがあるため、冷静になってから回すのが怖いです。





課題カード:頂上縫合ドギラディス勝3rd

 頂上縫合ドギラディス勝の落とし穴は後述の項にて述べてますが、要約すると
「ドラゴン基盤や邪王門基盤にすると、ただでさえドギラディス周りでも多色まみれなのに、初動も多色で溢れるため身動きがとれない。」といった罠があります。
 つまり、足周りだけでも単色で固める必要があると考えました。

 それを念頭に置いて製作されたデッキがこちら

 ドラゴン基盤ができない以上、2→5のマナカーフは絶望的なため、3→5のマナカーブを取れるように構築しています。

 3マナのマナ加速であり、次のターンにアンタップインとして置ける奇跡みたいなカードがこちら。

 3→5を実現でき、パーツを探せる上にアンタップインで置けるカードです。
 部員曰く「古のネクスト理論」だそうです。

 最初期はRXとカツキングをチェンジ元で考えていましたが、カツキングが出したターンではプレイヤーを殴りに行けないため、かなりもっさりしたデッキでした。

 しかし、先ほどの火の子祭りで盤面にクリーチャーを出さずに5マナに到達でき、(実質)コスト5の多色ドラゴンとしてヴァリヴァリウスもチェンジ元として採用しているため、多少は横展開ができるようになっています。
 アルカディアスモモキング用の光マナになることも嬉しいですね。

 ごく一部のデッキは調和と繁栄の罠を使い回しているだけで勝てることもあります。

 ドギラディス勝ではエターナルプレミアムズか未来から来るだからミラクルを撃ちます。
 未来から来るだからミラクルを撃つと手札を増やしながら墓地のラフルルラブを回収できるためとても相性が良いですね。(アルカディアスモモキングで足りている感は否めませんが…)

 ドギラディス勝はとなえる呪文の幅はとても広いですがカードデザインとしてかなり玄人向けのカードだと思いました。

【余談】
 本当はマッド・ゲンド・チェスターを撃ちたかったですが、2024/2/4現在は1枚辺り約1300円前後で取引されており、4枚買いたくないので諦めました。再録して安くなったらマッドゲンドチェスター軸で再考してみたいです。







夢幻キリコ3(課題カード:ガイアッシュの海地図)

 課題カードデッキ構築発表会のうちの1枚であるガイアッシュの海地図を使用したデッキの紹介です。

 後述のおまけの項にガイアッシュの海地図の項がありません。
 つまりこのカードが一番癖がなく構築が楽でした。辛くなかったです。むしろ癒し。嬉しくもある。課題カードがひねくれすぎている。

今回はずっと使いたかったキリコ3と組み合わせてみました。

 呪文の無制限詠唱で、最初に思い付くのはオールデリートによる実質的なエクストラウィン、次にティラノリンクノヴァ+闘うべき時!!のエクストラウィンコンボかと思われます。

 しかし、面白くなかったため、オールデリートやエクストラウィンコンボ以外の呪文を唱えることにしました。筆者がオールデリートが好きじゃない寄りのカードなのも大きいです。

 キリコ3で踏み倒して派手で個性的、それでいて安直なエクストラウィンに直結しない。そんなカードを見つけてきました。

 キリコ3で踏み倒して派手で個性的、それでいて安直なエクストラウィンに直結しない呪文です。しかも、夢幻の無の自身の効果でデッキの下に勝手に戻るため、2体目以降のキリコ3を踏み倒すことに成功した際に複数発連打できます。無限×n回の踏み倒し。少しやりたくなってきたんじゃないでしょうか?


そんな夢を実現してくれるデッキレシピがこちら。

無限キリコ3(オールデリートではない)

ガイアッシュの海地図→キリコ3
イザナミからのキリコ3の踏み倒し
をメインプランとしています。

 5→8に繋がりやすく、薄くなりがちな中盤域のリソース札としての鬼羅王女プリンの採用、メタ除去のVT、5枚目以降の夢幻の無として使用できる獰猛なる大地を採用しました。
 獰猛なる大地からのコンボ始動ができることも大きいですね。キラー・ザ・キーナリーもよく踏み倒します。

 獰猛なる大地で、マナからイザナミテラスを出す→相手の適当なクリーチャーを出す→自分の場のキリコ3をマナに送る→相手の適当なクリーチャーをマナに送るという手順を踏むことで、キリコ3を再度踏み倒せるテクニックは必須です。

 夢幻の無を1ターンの間に複数回詠唱し、相手がすべてターンスキップを選択した場合、その回数分ターンスキップが行われます。覚えておきましょう。

 1ターン中に10回以上夢幻の無を撃つことも容易であり、相手の盤面を荒らし回って決着をつけられとても楽しいデッキに仕上がりました。自分のターンが長く、ガチャガチャできるのも楽しいです。





究極超絶神ゼンアク

このデッキのためにゼンアクの初期を揃えました。とてもかっこいいです。

前回の課題であった
・横並びに対応できない
を克服するためのカードを見つけてきました。

 火文明が多少ノイズにはなるが、全タップに2面除去と無駄がないですね。
 しかも、水の呪文であるため、サイバーダイスベガスを共有できるのも大きいです。
 今回はサイクリカも搭載し、ゴッドゲートのかさ増しを行いました。

 今回はDisコットン&Disケラサスを不採用としています。
 理由としては3→6の動きができること自体は魅力ですが、その理想の動きである3マナ→6マナでゴッドゲートをするためのハンドキープがシビアすぎて再現性が低かった事が大きいです。
 多色のゼンアクをマナに埋めざるを得ないことも大きいです。ゴッドゲートで出す予定のはずなのに。本末転倒。
 それならベガスで手札を整えつつ、どっしり構えていた方がこのデッキにはあっていると判断しました。
 Disコットン&Disケラサスの今後のご活躍をお祈り申し上げます。




戦國龍ヴァルキリアス・ムサシ

 筆者は4年以上前からヴァルキリアス・ムサシを愛用しています。このまえは小学生に「自分の産まれる前のカードだ!」って言われて少しへこみました。
 実はそんな小学生の産まれる前のカードことヴァルキリアスムサシがアビスレボリューション環境で超絶強化を受けていたのです。

 早速デッキレシピ。

 ヴァルキリアス・ムサシをコンボの起点とするワンショットデッキです。
 柳生、イザナミ、ボル武者のうち2枚からヴァルキリアス・ムサシを進化させ、ヴィレム海舟1枚を踏み倒すだけでワンショットが成立します。
 ちなみに、ヴァルキリアスムサシのバージョンを分けている理由の一つ目は「かっこいいから」です。以上。

1枚がぁ!3枚にぃ!爆アドォ!

よく行うプランは

柳生+イザナミを進化元にヴァルキリアスムサシ
→ヴィレム海舟を踏み倒し
→ヴィレムでドギラゴン剣(ドラゴン)+イザナミテラス(サムライ)+ヴィレム(ジャイアント)のサーチ

ヴァルキリアスムサシ攻撃時にドギラゴン剣に革命チェンジ
→ドギラゴンのファイナル革命効果でイザナミテラスをバトルゾーンに
→イザナミテラス+ヴィレムでヴァルキリアスムサシ
→ヴァルキリアスムサシ効果でヴィレム+イザナミテラス

と踏み倒すことにより、ヴァルキリアスムサシを起点に横に展開することが可能です。

最終的に
・柳生を踏み倒してアンタップマナを生成し、モモキングであらゆる受け札を貫通
・ボルシャック・テイラーで敵全タップによるブロッカーの無効化
・イザナミを進化させないことでラフルルラブのチェンジ元の確保
とワンショット適正高めな幅広い動きが可能としています。

画像にまとめると

現在は豊潤フォージュンは栄光ルピアに差換え

 そして、今回アビスレボリューションでの大きな強化となったカードがこちら。

 いままで欲しかった水単色ドラゴンでありながら、手札の質を高められる手札補充効果です。

 ジャストダイバーで生き残りやすく、ラフルルラブのチェンジ元となることも優秀ですね。
 おまけにジャイアント持ちなのでヴィレムでのサーチ先の候補にもなりますが、あくまでおまけ程度です。

 いままでのヴァルキリアスムサシよりカードパワーが全体的に高く、使ってて楽しいのでおすすめのデッキです。




ボルシャック連ドラ

 デザイナーズで組みたくなかったため、捻って構築しました。
 基本的にはドラゴンズサインから7コストの多色ボルシャックを出し、バクテラスへの革命チェンジを狙っていきます。
 受け札としてドラゴンズサインとボルドギを採用しています。ボルドギバクテラスで気持ちよくなれます。
 バクテラスからの当たりにかなりのブレがあるため波と凪の差が激しいデッキといえますね。

 使いたいカードを入れていたら4×10になりました。ドラゴンズサインではなくミステリーキューブにするとさらにブレの差が激しくなるので楽しそうだと思いました。




【アドバンス】

聖帝ソルダリオス

 みなさんは聖帝ソルダリオスというカードをご存じだろうか?

構築済みデッキ出身。再録経験無し。アークセラフィムはだいたい友達。

 特筆するべきは、このメテオバーン効果です。「自分のクリーチャーが攻撃できる時、」と言った不可思議なテキストをしています。

 例えばこのクリーチャーが攻撃できないときでも横にアンタップして攻撃できる状態のクリーチャーがいるときに効果を使用できます。
 また、このクリーチャーの攻撃後でも横に攻撃できるクリーチャーさえいたら効果を使用できます。
 しかし、全タップやGストライク等で止められて攻撃できるクリーチャーがいなくなってしまうと効果が使えないです。
 初期カード特有の表記ブレによる恩恵を受けていますね。

 そんな個性的なメテオバーンを持っているソルダリオス。メテオバーンはビーストフォークとアークセラフィムの踏み倒しと実はいぶし銀なんです。

 現代で強そうなカードだとムザルミブーゴ1st (ビーストフォーク)とヒャクメ-4(アークセラフィム)です。
 ムザルミブーゴはヒャクメ-4のササゲールで軽減できることも大きいですね。


 そんなソルダリオスを使いたくて構築したデッキがこちらです。


 さて、また知らないカードがいますよね?その紹介をします。

 まずは霊騎幻獣ウルコス。

筆者はこの青銅の鎧もどき欲しさにデュエプレデッキを買いました。

 ただの多色の青銅の鎧です。が、貴重な使えるアークセラフィムなので採用です。  
 こんな人材でも駆り出されるアークセラフィム界の層の薄さが目立ちますね。

 次はサイノブサイです。

ソルダリオスのためのカード
 

 実はこいつもビーストフォークなんです。しかもソルダリオスの表記ブレメテオバーンテキストにより、横にソルダリオスというアタッカーを準備しながらサイノブサイをバトルゾーンに出せるというソルダリオスのための効果をしています。公式はソルダリオスを忘れてなかったんですね。

 除去耐性を与えるため、ソルダリオスが生き残りやすく、次のターンにソルダリオスの上にソルダリオスを重ねたり、時空の庭園で進化元を差し込んだりと次のターン以降の動きに貢献してくれることも嬉しいですね。

 そしてここまで挙げたサイノブサイやヒャクメ-4、ムザルミブーゴとすべてブロッカーなので天門でも踏み倒すことができます。嘘です。本当はネクラカラー故の宿命として、手札が足りてなくなりがちで、自分からヘブンズゲートで出すことはあまりありません。ありませんというよりできません。手札がないので。

 手札がないため、ムザルミブーゴから出せるドローソースとしてエピデゴラスを、手札がなくてもマナから展開するためのカードとしてグレイトフルベンを採用しています。
 少ない闇文明を補え、場持ちのいいアークセラフィムとしてジゴクパルテノンも採用しています。
 ヒャクメ-4も自前の効果により相手に除去を躊躇させ、生き残りやすいのもソルダリオスの着地の安定に一役買っていますね。

 ムザルミブーゴ1stでボアロアックスを装備するとマナからタイムチェンジャーを踏み倒せ、ソルダリオスの進化元のかさ増しも可能です。「できたらおもしろいよね。」程度なので1枚だけ差しています。実際にできたら確かにおもしろいですが先終盤面のカードパワーが控えめすぎますね。これも「味」ということで。

【余談】
 フリー対戦したら「知らないカードしか入ってない…」と言われました。嬉しかったです。





龍覇戦隊ドミティウス

 筆者が数年間ずっと使い続けているデッキ。このデッキも近年飛躍的にカードパワー上昇の恩恵を受けています。毎年龍覇戦隊強化がきていますね。ここまで露骨に強化されると公式に龍覇戦隊ファンがいるとしか思えません。

 筆者オリジナルデッキの龍覇戦隊とは、邪帝類五龍目ドミティウス+ソイルピンプキャベッジの計6コストで踏み倒し、そこからワンショットを行うデッキです。
 昔は複数ドラグナーを踏み倒すため龍覇戦隊といった名称でしたが、形を変えた今も名前だけは残っています。龍覇戦隊ドラグナーや龍覇戦隊ドミティウス等、よく表記揺れしています。

 それでは筆者の数年間の集大成をご覧ください。

 デッキレシピを見ても強さがわかりにくいと思うため、後程展開例も合わせて紹介します。
 まずは主要なカードの変な採用枚数の理由の解説です。

邪帝類五龍目ドミティウス+ソイルピンプキャベッジ

 ソイルピンプキャベッジにより、ドミティウスを1マナまで軽減。計6マナで召喚できます。これはアルカクラウンにはできない芸当ですね。差別化要素です。
 デドダムやレイクポーチャー、カツキングで探しにいけるため、コンセプトであるにもかかわらずドミティウスは3枚。ソイルピンプキャベッジはドミティウスの初回着地のために1枚絡めば十分のため、2枚の採用です。ドミティウスもソイルピンプキャベッジもドミティウスの外れのカードなので圧縮できればできるほど嬉しいです。


栄光ルピアが3枚の理由

 近年のゲーム速度の上昇により、デドダムやお清めシャラップからの3→5→6のマナカーブでは速度負けすることもあるため採用しています。3マナからの2マナ加速により、6マナ時に多色タップインさせても5マナのカードを使えることも魅力です。

 あくまで序盤のためのカードであり、後半での今引きやドミティウスからの捲れでも弱いため3枚の採用に留まっています。

 加速札の自由枠であるため、環境等によって入れ換わることもあります。

 小技ですが、MMMジョーキングやボアロを装備したロージアからプチョヘンザにチェンジする際に、栄光ルピアを出しながらプチョヘンザに巻き込むことで相手のタップインの範囲を広げることもできます。

各種ピン投クリーチャー
 役割を幅広く持てるように1枚採用で散らしている。ピン投のカードはすべて自由枠です。これにより環境次第での幅広い対応を可能とし、ドミティウスのコンボ性を引き立てています。
 個人の好みと周りのデッキにより様々な色を出せるため、自分だけの龍覇戦隊を探してほしいですね。

続いては展開の一例です。

例えば、ドミティウスで以下の5枚が捲れたとします。強いですね。

ここから出せるカードは
カツキング(水)
バベルギヌス(闇)
最終龍覇グレンモルト(火)
ステゴロカイザー(自然)
の4体。

考えられる展開としては

グレンモルトにバトガイ刃斗装備
バベルギヌスによりドミティウスを破壊してドミティウス蘇生
ドラゴンが出たことにより、バトガイ刃斗が龍解
カツキングによりドミティウスをバウンス
【ここから蘇生したドミティウス効果によりさらに展開】
バトガイ刃斗攻撃時にドミティウスを踏み倒しさらに展開

が考えられます。1ショットも余裕ですね。

 もし仮にバベルギヌスが捲れていなくてもカツキングのチェンジ先のカードさえサーチできていれば、カツキングを革命チェンジしてバトガイ刃斗を龍解させ、カツキング効果でバウンスしたドミティウスで展開できます。

 他にもドミティウスから捲れるカードで相手の盤面を荒らし尽くして次のターンに走ったり、他の様々なパターンでもワンショットできたりと臨機応変な対応ができるため、何度回していても非常に飽きないデッキとなっています。本当に一度回してほしいです。無限の可能性があります。楽しくなければ数年間も使っていません。



アナカラーヘルボロフ

筆者が最近気付いたことがあります。

「4ターン目にヘルボロフを出しても弱い。」

 噛み砕いて説明すると、(筆者は)3マナブーストから繋いだ5マナの蘇生札で最速で出すヘルボロフは弱いと思っています。よわボロフです。

 ヘルボロフもといウェルカムヘルはクリーチャーを踏み倒すカードなのに、ドルブロ/ボーン躍りチャージャー以外の3コストチャージャーや5マナの蘇生呪文は軒並みウェルカムヘルから蘇生できないカードや蘇生しても弱いカードばかりなので、ヘルボロフや他のカードの墓地肥やしのバリューを下がる大きな要因となっているのです。


 では、逆にどんな出し方をするヘルボロフが強いのでしょうか?

答えは簡単で、

5ターン目以降にヘルボロフを着地させることです。

 つまり、それまでに相手のリソースを刈り取るかメタで遅延をさせて盤面を固めたあとにヘルボロフを出すことです。
 図らずしも昔のヘルボロフに帰結した形となりますね。


 リソース勝負になったところに叩きつけられるヘルボロフ/ウェルカムヘルはさらにリソース差、盤面の優位性を確たるものにしてくれます。強いヘルボロフです。つよボロフ。

そのことに気付き、今回の構築に至りました。

 基本的にはとこしえ、同期、ボンキゴで相手の足を止め、有象無象やベラドンナでリソースを稼いでいきます。

 隙間にDARK MATERIAL COMPLEX(以下コンプレックス)を差し込むことで、盤面を荒らすことが勝ちに繋がるようになります。

 学校男+コンプレックスで1:1交換を行え、下敷きが2枚増えたり、有象無象で学校男+同期を蘇生することで相手の2面除去を行ったりと、序盤から積極的に相手の盤面に干渉できるようになっています。

 さらに、同期の妖精の下面、ド浮きの動悸や有象無象、とこしえのGストライクと無理なく受け札を搭載でき、手札の入れ換えも行えるため、秩序の意思も受け札として採用できています。それにメタクリーチャーも合わさるため、受け札の枚数以上に固いです。

 2024/2月環境の赤緑アポロや赤単ガガガに対しても勝ち越せる、ガン有利とまでは言いきりませんが、いい勝負をできる程度のカードパワーは有しています。ちゃんと遊べます。

 じりじりとリソース差をつけたら7マナでのヘルボロフの召喚、またはコンプレックスからのヘルボロフの踏み倒しを行います。つよボロフの出番ですね。

 コンプレックスの下敷きが7枚以下だと離れないため、ウェルカムヘルの龍解条件の緩和に役立ったり、コンプレックス攻撃時にヘルボロフを出すことでウェルカムヘルから横展開を可能になったりととても相性が良いです。

 現環境でもギリギリ抗えるのでおすすめです。是非つよボロフを味わってください。


【おまけ:課題カードデッキ構築発表会ー誰もデッキを組まないカードには誰も『組まない』理由があったSPー】

 ここからは課題カードデッキ構築発表会での課題カード達への苦悩と文句をまとめます。特に読まなくても大丈夫です。

なお、課題カードのうち3種(ザ・ウイング、ラ・ムーン、ガイアッシュの海地図)は筆者が選出したため、自業自得だが、他の部員も同様に課題カードで苦しんだと思えば少し楽しい気分になるので苦しんでくれたのなら嬉しい限りです。

【翼速ザ・ウイング】

 デッキ紹介の前に、このカードの発表時の評価です。
・赤白バイク強化
・ループしそう
・マルハヴァンみたい
・かっこいい
・実質3コスト
・レッゾバスターがまた強くなった
・革命チェンジ強化
・アーマードじゃなくてメカにくれ
・かっこいい
・かっこいい

そう。赤白バイク強化ではないし、ループしないし実質3コストではないしかっこいい。あと種族をメカにしてほしい。

では、次にそれぞれの効果を紐解いていきます。
1.軽減効果
・自分のクリーチャーが相手のより多ければ、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
 現代デュエルマスターズにおいて、クリーチャーを2→3とテンポよく出すのは定番であり、そのクリーチャーによってこちらのクリーチャーが除去されることも多々あるため、見た目以上に軽減できないです。
 少なくともこちらも除去をしながら展開するか、3マナ時点でクリーチャーを3体並べる必要があります。
 6マナで出すザ・ウイングはさすがにクソザコすぎるため弱すぎます。

2.ブロッカー
 あって困らない。

3.タップ時ドロー効果
・自分のクリーチャーがタップした時、カードを1枚引いてもよい。
 アタックやブロック、ムゲンクライムにダイナモ、エメスレム・ルミナリエ等に反応する。マイナーなところではガンリュウ・ムサシとコンボする。一番発動機会が多そうなのは攻撃するときだと思われる。

4.アンタップ能力
 自分の他のクリーチャーが離れた時、このクリーチャーをアンタップしてもよい。
 この能力が一番曲者だと思いました。腹が立ったともいいます。

読者は

「横のやつで革命チェンジしたら起き上がるでしょ?」「ブロックしたあとに横のやつがニンジャチェンジしたら起き上がるでしょ?」「ブロックしたあとに横のやつが除去されたら起き上がるでしょ?」強いじゃん。

と思っている人もいるかもしれません。

しかし、
「横のクリーチャーで革命チェンジして起き上がる」とは、
「ザ・ウイングが無事に着地した次のターンに攻撃して、横にいるクリーチャーもザウイングも両方ともGストライクや除去を受けていない。」んですよ。

「ブロックしたあとに横のクリーチャーをニンジャチェンジで離れさせてザ・ウイングをアンタップする。/横のクリーチャーが除去されてアンタップする。」とは、
「ザ・ウイングや横のクリーチャー共々が除去を受けず、ザ・ウイングにブロックされることを承知の上で攻撃している。」んです。

 言語化すると分かりやすいですが、このカードのアンタップ効果は発動機会がほぼないです。インクの染みです。


つまり、このクリーチャーの能力は

・(正規コストで出すと圧倒的に弱いので、現代デュエマでは多少厳しい条件をクリアした上での)実質3コスト
・ブロッカー
・自クリーチャーがタップしたときにドロー
・インクの染み

です。これがVR…???

そして、ザ・ウイングの収録されていた同パックARev.4弾「竜皇神爆誕」のコモンカードにとあるカードが収録されていた。

…?

 通称ジェネリック翼速ザ・ウイングです。
 1ドローしかできないし、さすがなパワーが3コスト相当とはいえ、地味にありがたいターン終了時アンタップ持ち。そしてブロッカーも持ち合わせているし、実質ではなく3コストなのである。なんならオリジナル環境においてはザ・ウイングより仲接の方が強いとすら思えてきた。

 筆者はこのカードを見つけたとき悲しくなりました。Cとほぼ同じ能力のVRですよ?

このように苦悩しながら組んだデッキが「課題カード:翼速ザ・ウイング」です。デッキから滲み出ている苦しさを感じてほしいです。



【惑星生命体ラ・ムーン】

 進化クリーチャーと進化クリーチャーが出たときに1ドローするルナティックフィールド。

 先にいっておくと、活躍させやすいのはG.O.Dだと思う。が、既出だったためにGODにはしたくありませんでした(ひねくれオタク)。

 マナカーブで考えたときに強いプランとして採用できそうなのは

・2コストの手札補充(未来設計図や進化設計図)から3コスト時にラ・ムーンで次のターンに軽減込みの6コストの進化元が不要の進化クリーチャー。

・2コストブーストからの4マナ時点でラ・ムーンを設置して次のターンに7マナ相当の進化元不要進化クリーチャー。

が考えられ、この場合の進化元不要クリーチャーとはマナ進化やデッキ進化(マナゴリラや暗黒神星アポロデスフェニックス)、MAX進化クリーチャー(MAX・G・ジョラゴンやCode:MAX)があげられる。
一応進化元込みで計7マナなども候補になる。けどラ・ムーン自体がノイズになりやすい。ラ・ムーンは進化元にならないし…。

そこで筆者が最初に考えたのがこちら

 アポロデスフェニックスが5コストになり、枯れがちだったリソースをラムーンで誤魔化そうというデッキである。
 サブプランとしてジュヴィラ+ユニバースのプランもとれるようにした。
 一応組むだけ組んだが強くもないし楽しくもない。明確な勝ちのプランもよくわからないしアポロデスフェニックス出して満足して終わっている。後続もない。弱いし楽しくなかった。

しかし、課題カードデッキ構築発表会4日前、天恵が降ってきた。













!!!!!!

お前だああああああああ!!!!!!!!!!

 去年に「ソルダリオス組みたいけどまとまらないな…」と買っておいたソルダリオス4枚を使う瞬間がきた(と思った。本気で。)

 数年前までは「ソルダリオスからイメンボアロ出したら少し強そう」程度で考えていたが、本音は弱そうだったため、見て見ぬふりをしていた。


しかし、ビーストフォーク界隈にも人知れずに革命が起きていた。

実質イメンボアロでありながら光のブロッカー。つまり、

 光ブロッカーのアークセラフィム組とヘブンズゲートを共有できる。
 ソルダリオス界隈に激震が走った。
 あとは280円で4枚買った超神星グランドクロス・アブソリュートキュアも1枚だけ足りなかったため購入したDの妖艶 マッド・デッド・ウッドも全部ぶん投げてソルダリオス主軸に据えることにした。

 しかし、とんちきデッキ博覧会前日、友人とテストプレイをしていて気付いた。
「ラ・ムーンいらない…」
ラムーンが明確なノイズです。ラ・ムーンなくてもソルダリオスは出るし、ラ・ムーンは進化元にならないし…。進化元増やした方がマシだと思いました。
 その夜、ソルダリオスからラ・ムーンを抜き、別軸のラ・ムーンのデッキを考える必要が出てきたというわけです。
 そして出発日前最終日の深夜2時にできたデッキが「課題カード:惑星生命体ラ・ムーン」です。


【頂上縫合ドギラディス勝3rd】

 コスト5以上の多色ドラゴンからチェンジでき、ファイナル革命は多色のコスト6以下の呪文を手札かマナから唱えられる多色クリーチャー。

 この一文にこのカードの問題点がすべて詰まっています。
チェンジ元→多色
踏み倒し先の呪文→多色
ドギラディス本体→多色
 このカードを使おうとするだけでデッキが多色まみれになっているのです。

 下手にドラゴン基盤にしようものなら初動のメンデルスゾーンに栄光ルピアとさらに多色まみれ。
 蛇王門を撃とうとしたら鬼ヶ大王ジャオウガに初動はデドダムとこちらも多色まみれ。
レインボーアートDXである(?)

 つまり、少なくともドギラディス周りだけで多色まみれになるため、足周りは極力単色で固める必要があります。

 幸いにもチェンジ元や踏み倒し先の呪文には困らないため、ドラゴン基盤や蛇王門基盤といった落とし穴があることに気付ければ構築は難しくない。落とし穴からの脱出が辛かったです。


まとめ

 約半年ぶりに行われたNetflixクソ映画部真剣部旅行部でした。まだ執筆時点では福岡へ向かう新幹線の中のためこれから彼らと遊べることがとても楽しみです。美しい悲鳴が聞けたらいいなぁ。と思います。

 駄文ではありましたが、ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。
 お読みいただいたあなたのクソデッキのモチベーションやアイディアの一助となれば幸いです。

 最後に、対戦していただいた方々にも深い感謝を述べたいと思います。

2024年2月4日 筆者:恐竜🦖(らごん)

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