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意を決して交換したMacBook Proのバッテリー

ずっと、換えよう、換えようと思っていた。


ちょうど9年前、2015年の夏に25万円ぐらいで買ったMacBook Pro。もちろんApppleローン。13インチ。今でも最高のサイズ感。メモリも16GB積んでて、重たい動画編集とかやらなければ全然使える感触はある。

バッテリー自体はもう何年前か覚えてぐらい昔から膨らんでいた。普段使っている分には特に問題もなかったからそのまま使い続けていた。


そうもいかなくなったのが、たしか1年ぐらい前。バッテリーのステータスが「今すぐ交換」の表示になって、全く充電できなくなってしまった。それでも電源ケーブルを繋いでいる分には普通に使えたので、定期的に用事で帰る実家で使う用のコンピュータとして使い続けた。


でも、やっぱり、ノートパソコンは電源から切り離された自由な存在であってこそノートパソコンだ。そんなノートパソコン哲学がずっと頭の片隅をさまよった。


バッテリー交換については、実際に自分で交換するまでに何度も調べた。その都度面倒になり放置した。

まずは順当にAppleにバッテリー交換をお願いする方法を調べた。最初に調べた当時の正確な金額は覚えてないけど、今試しにAppleのウェブサイトで自分のモデルを入力して出てきた金額は37,500円だった。
ちなみに初代プレイステーションの定価がたしか39,800円だった。セガサターンは44,800円だったはず。3DOはもっと高かったような(もういい)

たかがバッテリーを交換するだけの作業に初代PSと同じぐらいの代金を払えというのか、Appleさん。あなたにバッテリー交換を頼んだら、初代PSで遊んだ当時の感動と同じぐらいのものを与えてくれるというのか?


まあまあ高い!


アンオフィシャルな修理屋さんも少し調べてみたけど、どこも2万円程度はかかりそうだった。


お金が無いのなら自力で交換するしかないじゃん、と、交換方法をググったりYouTubeの動画を見たりした。
一つ分かったのは、バッテリーはMac本体に強力に接着されていて、それを剥がすのがめちゃくちゃ面倒くさそう、ということ。Appleのような「ハイセンス」の権化のような製品の裏側でそんなアナログな固定方法が使われていることに少し驚いた。洒落た店も客に見えないところやバックヤードは汚かったりするのと似たようなものか。世の中全体そういう風に動いている。


書いていて思い出したけど、バッテリーが膨み出した時に、Appleストアに持ち込んでバッテリー交換の相談をしたことがあった。その時は、バッテリーのステータスがまだAppleが定める交換の基準に達していなかったとかで丁重にお断りされた。対応してくれたお兄さんはイケメンだった。はっきり覚えてないけど、コロナ渦より前だったと思う。


自分で交換する方法は調べながらも、ちょっと面倒くさそうなので、そのまま電源ケーブルに接続しながら何ヶ月も使い続けていた。


でも、なぜか、今月になってから、急にこのMacを電源ケーブルという鎖から解き放ってあげたくなった。


早速、秋葉館のウェブサイトに行き、適合するバッテリーを注文した。

Amazonでエアーダスタースプレーと両面テープ剥がしも買った。


バッテリーを剥がし終わった後のMacBook Proさま
新しい命を吹き込まれたMacBook Proさま


実際やってみると、交換には150分ぐらいかかった。

作業が終わってから、両面テープ剥がしにスプレーノズルが付属していることを、秋葉館が送ってくれた交換バッテリーの箱の底にコネクタピンを外す補助に使うヘラが入っていたことに気づいた。これらを使っていればもう少しスムーズに作業できたはず。

器用な人がやれば30分もあれば交換できそう。


左のスプレーノズルの存在を忘れてヘラに少量ずつ付けながら頑張ってた
秋葉館の箱の底に入ってたヘラとか手袋とか便利グッズ一式


Macの裏蓋を開けるのさえ初めてだったけど、やってみたら意外に怖くないじゃん、と思った。

人生だいたい何でもそう。今までもそうだった。モジモジしてやらなかった時間はなんだったんだ。実際やってみるとそう感じることがこれまでもたくさんあった。

今度は古くなったSSDを換えてみようか。まだだ!まだ終わらんよ!


やはり文章を書くのに最適なのはデスクトップPCよりノートPCだと思う。電源ケーブルから切り離されたMacBook Proでタイピングしながらそう思う。



最後まで読んでくれてありがとうございます。
 

もし交換方法を調べてこの記事にたどり着いた人がいたら、交換方法が全然書かれてなくてごめんなさい。

実際に僕が参考にした記事や動画を貼っておきますので、参考にしてください。

 


まず全体的な作業はこの動画を参考にしました。英語ですが、映像を見れば大体分かると思います。

細かい箇所の確認はiFixitの解説ページに画像がたくさん掲載されているので参考になりました。

裏蓋のネジは2本だけ長さが違います。これもiFixitの解説を見て解決しました。

両面テープ剥がしはこちらの方の解説を見て同じものを購入しました。


このMacに入る最新のmacOSはMontereyで、じきにアップデートも打ち切られるだろうからLinuxでも入れてみようかな。

Intel Macと相性の良いディストリビューション(そんなのあるのか?)のおすすめなどありましたら是非教えてください。



今度こそ、最後まで読んでくれてありがとうございます。



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