見出し画像

色んな"カルタ"を作ってみた

失恋カルタ「金閣寺」

"キ"  昨日みた夢の話、毎回登場人物をはぐらかしてたよね。

"ン"  ん?っていうの、モテ仕草だと思ってるんだろうけど、正直ばればれだしめんどくさかった

"カ"  「確実に」が口癖なの本当に嫌いでした

"ク"  くよくよして常に首を項垂れて歩く様子、嫌いじゃなかった

"ジ"  「磁石って僕らみたいだよね」NかSか、それとも同極なのかを考えては眠れない夜がたくさんありました。


失恋カルタ「音楽」

"オ"  「お!久しぶり!」そんな他人行儀に言うなよ。

"ン"  「んー。」って言って行き先を考えてる君の立ち姿に、少しイライラしてました。

"ガ"  「頑張ってね」って君が言うからシフト週6で入れてたんだよ

"ク"  車で君が流した曲、元カノのおすすめだったの知ってたよ。


友情カルタ「寝台船」

"シ"  「死にたい」と言う君と喫む煙草、ピース

"ン"   「ん」から始まる言葉を考えながら一緒に歩いた市ヶ谷駐屯地周辺

"ダ"  「だって」「でも」ばっか言うなら恋愛相談なんかすんなよな

"イ"   犬を飼ってる君の学ランに嫉妬する猫好きの僕

"セ"  節約上手ってわけでもない。ただ、金のない君が居て助かった。

"ン"  「んってむずいよな」そう話しながらカルタを考えたハイボール


社会カルタ「翡翠」

"ヒ"  干涸びたトカゲを欲する冒険家、大人はこれに鉄球を課す

"ス"  透かし見た君の瞳に憧れて、秘めた復讐同じ歩幅で

"イ"   一時の燃えた恋に開花なく、再び戻る醜女の憎悪に


小説っぽいカルタ「水面」

"ミ"  水面に映る太陽は、満ちた彼女の孤独さで、他者を勘ぐる猜疑心、実存主義の虚妄の対岸

"ナ"  なだらかな坂道を行く可憐さよ、自身に照合欺瞞の清潔

"モ"  もう少し、いつかは忘れるその匂い、金木犀のさみしさと、埃だらけの古本屋



全て創作です(仮)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?