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お酒に酔い負ける私

かつてはそれなりに酒豪だった。ウイスキーのボトルをコレクションし、夜な夜なへべれけに酔っていた。しかし、歳を重ね健康状態も不穏になりし頃、檸檬堂でさえ一缶で私を昏倒させるようになった。

ぐう。酒を飲みたい。酒を飲んでスカッとしたい。

スカッとするだけなら炭酸で充分であるが、世の炭酸ジュースは甘い。酒を欲する時、私はそれほど甘味を重視しない。(酒本来の甘い風味は除く。) したがって、炭酸ジュースは酒の代替品として不合格である。

そんなある夏のこと。
家には紫蘇ジュースの原液と、それを薄めて飲むための炭酸水があった。炭酸水は無糖である。
紫蘇ジュース原液には砂糖がたっぷり入っていたため酒の代替品にはならなかったが、その夏は私が気紛れで母に買わせた(自分で買えよ)ポッカレモンがあった。

そして、ふと思い付く。
ポッカレモンを炭酸水に入れると、甘みのない飲み物が出来るな?

ポッカレモンを炭酸水で割ると、なんだか酸っぱい炭酸が出来上がり、それなりにスカッとした。甘味がない炭酸は少しビールなんかも思い起こさせてなかなかに飲み心地が良い。以来、気に入って時々飲んでいる。何より飲んでも昏倒しないのが良い。ビタミンCも取り過ぎれば害になるのかもしれないが、程々に飲む分にはちょうど良いのではないだろうか。

というわけで、私は今日もお酒の代わりのポッカレモン炭酸水を飲んでいる。
美味しいよ、ポッカレモン炭酸水。

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