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炒飯の思い出
中華鍋の話なのか、父の話なのか、炒飯の話なのかわからないが、
今日家で炒飯を作りながらぼんやり頭に浮かんだ思い出。
ほぼ専業主婦の母は毎日手料理を作ってくれた。
でも時々父が料理をすることがあった。
父は大きな鉄製の中華鍋と鉄製のお玉を使って料理をした。
何を作ってくれたのかあんまり覚えていないが、大体はチャーハンだったように思う。
父の料理は味が濃くて、味が濃いものが大好きな私は滅多にくることがないその機会を喜んだ。
父は一体どんなタイミングで料理をしていたのか、それもよく覚えていないが、そんなに頻繁ではなかったと思う。
子供の好きなものをあれこれ考えて、きっと栄養のこともいろいろ考えて食事を作っていくれていた母に対し、自分の好みを100%反映させた味の濃い料理を、自分の好きなタイミングで気ままに作っていただけの父の料理の方をが楽しみにしていたなんて言うとなんとも母には悪い気もするが、でもあの大きな黒い中華鍋の登場を私はいつも心待ちにしていた。
誰かのために真剣に考えたことよりも、案外自分のために自由にしたことの方が喜ばれることもあるのだな。
むろん、私の健康を保ってくれていた母には最大限の感謝をしている。
実家を出て早21年。そういえばあの中華鍋は今もあるのだろうか?
ちなみに1年ほど前私も真似して鉄鍋を買ってみたが、重たいし使用後の手入れがめんどくさいしで結局あまり使っていない。
今日の炒飯も無印のフライパンと無印のシリコーン調理スプーン(これ、めちゃくちゃオススメ)で作ったが、これでなんら問題ない。
パラッパラの炒飯だってできちゃう。
そうそう、パラパラ炒飯のポイントは、油を少し入れて炊いたお米を使うことだということを少し前に知った。
YouTubeで仕入れたこの情報を土産に、次回帰省した際は父と一緒に炒飯を作ろうと、ぼんやり思った昼下がり。
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