【ポケモンカード】オリジナルデッキ構築方法(具体例つき)
私は環境デッキも持っていますが、それよりもオリジナリティのある、ちょっとクセのある独自のデッキを組んで戦うことが大好きです。珍しいカードで相手を驚かせたり、自分だけの戦略で勝利を目指す瞬間は、なんとも言えない達成感があります。
私はシティリーグやチャンピオンズリーグなどにはでたことがない、ジムバトルで遊んでいるカジュアルプレイヤーです。ジムバトルでも1度リザードンデッキで優勝したきりで、その後は優勝したことはありません。ですので、この記事を読んでも、強いプレイヤーにはなれないと思います。
ですが、ポケモンカードで自分だけのオリジナルデッキを構築するのは、ポケモンカードゲームの大きな魅力の一つです。今回は、わたしなりのデッキ構築の基本から実践的なアプローチまでを詳しく紹介します。
1. デッキの目標を立てる
まず、デッキを作る際に「どのくらい勝てれば良いか」を考えることが大切です。目標設定をすることで、デッキ構築や調整の指針が明確になります。たとえば:
友達との対戦での勝ち越しを目標にするなら、自分の好きなポケモンや戦術を存分に楽しみつつも、安定したデッキ動作を意識しましょう。
ジムバトル優勝を目指すなら、環境で流行しているデッキを研究し、それに対抗できる構成を考えましょう。勝率を重視し、デッキの隙を少なくすることが重要です。
シティリーグ優勝を目指すあなたには、わたしレベルではアドバイスなどおこがましいです。むしろ、私が教えを乞う立場です。残念ながら、この記事は参考にはならないでしょう。
目標によって、デッキの作り方も変わります。自分が目指す結果をまず明確にしましょう。
今回は、ジムバトルでの勝ち越しを目指します。
2. メインとなるポケモンと戦術を決める
デッキを構築するための別の方法は、まずデッキの核となるポケモンを決め、それを活かす戦術を練ることです。
例えば、強力な技を持つポケモンで速攻を狙うのか、HPの高さを活かして長期戦に持ち込むのかでデッキの動きが大きく変わります。
今回は「イイネイヌ」をメインポケモンとして選びます。サイドを1枚しか取られないポケモンなのにHP230の170打点というのは強そうなカードです。
「イイネイヌ」を何体も育てて、相手のexを2回攻撃して倒すことをメインプランとします。こちらはHPが230もあるので、1度くらい攻撃を耐えられるのではないかと思います。最後に相手のキチキギスexやロトムVを1回の攻撃で倒せるとよさそうです。
3. デッキのテーマやコンセプトを決める
デッキを構築するための一つの方法は、まずテーマやコンセプトを決めることです。例えば以下のようなテーマを設定することで、デッキの方向性がさだまります。テーマの設定によっては、ユニークさが生まれます。
特定タイプに絞ったデッキ:水タイプや炎タイプなど、好きな属性にフォーカスする。
特定の戦術を強調するデッキ:速攻で相手を倒すことを狙うデッキや、持久戦に強い回復重視のデッキなど。
テーマを決めることで、カード選びもスムーズになり、プレイの楽しさも倍増します。
「デッキのテーマやコンセプトを決める」ことと「メインとなるポケモンと戦術を決める」ことは、どちらも大切です。どちらを先に決めてもよいですが、この両方を決めることがデッキ構築のスタートです。
今回は「イイネイヌ」をはじめとした非エクポケモン(サイドを1枚しか取られないポケモン)を中心としたデッキにしたいと思います。
4. メインポケモンの強み・弱みを分析する
ポケモンの強みと弱みを把握し、それをサポートするカードを選ぶことが重要です。たとえば、強力な技を持つが複数のエネルギーが必要なポケモンをメインとするのであれば、エネルギー加速が必要です。
イイネイヌの例では、サイドを1枚しか取られないポケモンなのにHP230の170打点というのが強みです。弱みはその要求エネルギーの多さです。
5. デッキの役割をバランスよく配置する
デッキの中で、それぞれの役割を持つカードをバランスよく選ぶことがポイントです。以下のような役割を意識してカードを選びましょう。
必要なカードを持ってくるためのカード
「なかよしポフィン」や「ピジョットex(特性:マッハサーチ)」など、必要なカードを持ってくるためのカードを組み込みます。ゲーム序盤に持ってきたいカードと中終盤に持ってきたいカードは違うので、どちらも考えておく必要があります。エネルギー加速のカード
強力な技を早期に使うためには、エネルギー供給がスムーズに行えることが重要です。相手の妨害をするカード
「ナンジャモ」のように相手の手札を減らして妨害するカードがあると、相手のペースを遅らせることが期待できます。相手を倒すためのカード
例えば「ボスの指令」は、相手のベンチポケモンを狙い撃ちにすることで、一気に試合を有利に進めることができます。HPの低いポケモンを引き出して倒す戦術は、終盤の決定打として非常に強力です。ポケモンを入れ替えるためのカード
逃げエネが重いポケモンを入れている場合は特に、ポケモンいれかえのようなポケモンを入れ替えるためのカードも重要です。
さて、ここから、イイネイヌの例です。サイドを1枚しか取られないポケモンなのにHP230の170打点というのが強みで、弱みはその要求エネルギーの多さでした。
まず、弱みをサポートするために、エネルギー加速のカードが必要です。今回はアカマツを選んでみましょう。「イイネイヌ」を何体も育てるという戦術であれば、エネルギー加速も何度も必要なので、アカマツを4枚入れてみます。
イイネイヌの場合、ルミナスエネルギーを使うとエネルギー2枚で特性を働かせながらワザを使うことができるようになります。つまり、ルミナスエネルギーは、必要エネルギーの数を減らすことができるカードとして捉えることができ、エネルギー加速のように考えることができます。ルミナスエネルギーも4枚採用しましょう。
エネルギー加速の枠としてアカマツとルミナスエネルギーを採用しましたが、1ターンでイイネイヌを育てようとするとこの両方を1ターンで使う必要があります。少しでもその確率を高めるために、レガシーエネルギーも採用することにします。
次は、必要なカードを持ってくるカードを考えていきます。サポートカードは1ターンに1枚しか使えませんから、エネルギー加速をサポートカードのアカマツで行うということは、必要なカードを持ってくるためにサポートカードを使うことが難しいということです。そこで、ポケモンの特性でカバーすることを考えます。毎ターンのようにルミナスエネルギーとアカマツを両方持ってくる確率を少しでも上げるためには、ピンポイントなサーチより、たくさんカードを引いてデッキを回すのがよさそうです。今回はビーダルを選びます。サポートカードで必要なカードを持ってくることが難しいため、ビーダルの重要性はほかのデッキより高く、3枚採用とします。
さらにたくさんのカードを引けるように、ホシガリスも1枚入れておきます。かがやくゲッコウガも入れておきます。
次はポケモンを持ってくるためのカードです。ポケモンを持ってくるためのカードはまずは10枚でデッキを組んでみて、後で調整するのが良いと思います。まだポケモンが少なく後でポケモンも追加すると思いますので、どのボールが良いかは後で調整することにして、ひとまずネストボール、なかよしポフィン、ハイパーボールを選びます。序盤に絶対にビッパを立てたいし、イイネイヌもかがやくゲッコウガも序盤に欲しいので、ネストボールとなかよしポフィンの優先度をつけるのは難しく、いったん3枚ずつにしてみます。ハイパーボールはビーダルを持ってくるために大切なので4枚採用です。
相手の妨害カードと相手を倒すカードは、まずはナンジャモ4枚とボスの指令2枚を入れるところから始めてみるのが良いと思います。
ビーダルもイイネイヌも逃げエネが2と重いので、ポケモン入れ替えを入れておきましょう。とりあえず2枚くらい入れておきましょう。
必要なカードを持ってくるカードの1種として、すごいつりざおも1枚入れておきます。こうすることで、5枚目6枚目のイイネイヌを出すことができます。
ここからは、環境デッキも意識しながら考えていきます。
6. 環境デッキも意識する
対戦では、相手の戦術に対しての対策も重要です。環境で流行しているデッキに対するカウンターを意識したカードをいくつかデッキに組み込むことで、より多くの相手に対応できる柔軟なデッキを作ることができます。
イイネイヌの例の続きです。先ほどの時点でのデッキを再掲します。
最初のたね切れを減らすことを考えると、たねポケモンは10枚前後欲しいです。今は9枚と枚数的には及第点ですが、アタッカーがイイネイヌ4枚だけのため、サブアタッカーが欲しいところです。環境に多いのは「タケルライコ」「リザードン」「ドラパルト」でしょうか。
「ドラパルト」相手には攻撃を1回は耐えてくれそうですが、イイネイヌにダメカンを先にばらまかれてしまうと耐えることができません。エネルギー加速を毎ターン成功させて毎ターン攻撃することは難しいので、攻撃を耐えられるようにしたいです。そのため、ゆうきのおまもりを採用します。
さらに、マシマシラも入れておきます。アカマツを使うためにはエネルギーを2色入れるためがあるので、悪エネは無理なく採用できます。アカマツを4回使いたいので、悪エネは5枚くらい入れておきましょう。
リザードン相手には戦えそうな気がします。タケルライコ相手にはエネルギー加速の余裕を与えてもらえないかもしれません。最後にタケルライコを倒せるよう、ガチグマアカツキexを入れてみます。
あとは、相手に使われて嫌なカードに対する対策を考えておきましょう。ルミナスエネルギーが重要な役割を果たすので、シンオウ神殿は困ります。たねポケモン主体でエネ要求も重いことから、ポケモンリーグ本部も困ります。困るスタジアムがあるなら、スタジアムを貼り返せるようにスタジアムを2枚くらいは入れておきましょう。今回は、序盤に持ってきたいポケモンが多いこともあり、ボウルタウンを2枚入れました。
あとは、オーガポンいしずえのめんexも困りますね。こちらは特性持ちばかりです。キャンセルコロンを使っても1回の攻撃で倒しきれないので、こちらもオーガポンいしずえのめんexを入れてぶちやぶるを使うことを考えました。
ひとまずこんなところで、イイネイヌを主体としたデッキが完成しました。
7. テストプレイでデッキのバランスを確認する
最後に、テストプレイを通じてデッキの動きを確認し、調整を重ねることが大切です。一人回しをして序盤からの動きを確認し、実際の対戦では中盤・終盤の動きが理想通りに機能しているかをチェックしましょう。
序盤に必要なカードが引けているか?
エネルギー加速が順調にできているか?
足りないと感じるカードはないか?
使わずに終わることが多いカードはないか?
これらのポイントに注意しながらテストプレイを繰り返し、使わないカードや不足しているカードを調整することで、デッキの完成度を高めていきましょう。
8. 失敗しても楽しむ心を忘れずに!
最後に、デッキ構築で大切なのは「失敗を恐れずに楽しむこと」です。最初から完璧なデッキを作るのは難しいですが、テストプレイや実戦を通じて少しずつ改善していくプロセスが、オリジナルデッキの魅力です。自分だけのスタイルを見つけることが、プレイの楽しさを深める秘訣です。
まとめ
これは私のデッキの作り方ですが、デッキ構築は自由です。作り方だってこのとおりである必要はありません。ただ、デッキ構築に慣れていない人には、ぜひこの記事を参考にしてもらえればと思います。自分だけのデッキを作り上げて、ポケモンカードの世界を存分に楽しんでください!
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