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七宝
2024年4月26日 20:42
夜が明ける。 血が、 血が。 ひとつ、ふたつ。と。 何が何を殺して、いくつ死んでいるのか。 明日になれば分かる気がした。 そう思ってから千年経っていた。 鬼を喰らう。 旬の鰻と似た味わいだ。 俺は何者でもない。 決まっているのは、地獄に落ちるということだけ。 これはそれまでの暇つぶし。それ以上でも、以下でもない。 体の違和感で目を覚ますと、腹の上に傷だらけ