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キケロ

夢を見るのが人間だから僕は人間じゃないんだと シニカルに笑ってたキミ この前死んだ 人並みの夢見つけ 人並みの愛見つけ いち抜けた?何時抜けた?故意的降りた?置いてきぼりか? 理性的な諦観を僕は捨てきれないまま モラトリアムは過ぎた あとは落ちるだけ レトリック レトリック 愛を騙れ レトリック レトリック 夢を騙れ 綺麗な言葉しか出ないサンドバッグをぶち破いてやる 画面を割って ああ 筆を置いて ほら 汚い世界を描き出してやれ 砂になった青春みたいなのをかき集め 泥の

    • 月に歌えば

      ここはどこですか 新しい私の場所 まだマンションの匂いがします 公園のベンチ 駅の時計も 毎度毎度二度見ばかり 氷菓を溶かす夏風は 遥か砂漠の砂も運ぶ 歌おう 海を隔てても 月風に乗っていつか届く 月夜 あなたも見ている アイスクリームで乾杯です ここはどこですか 私の新しい世界 知らない声の鳥も鳴いてる 事務所の机 隣人の顔 いつかいつかは暖まりますか 折角の冷たいアイス 溶けきる前に話しましょう? 歌おう 川を隔てても 月の橋渡りいつか届く 月夜 あなたも見てい

      • これは雨じゃなくてお魚です

        カフェオレ色の空 天気予報はどうせ雨 傘をもって出かけよう 電車には忘れないように ズボンの裾に水はね テンションならマイナス振れ 傘を打つ雨のリズム 最後のモチベーション これは雨じゃなくてお魚です 君も落ちてくるのを見たのです 雨なんて降らなきゃいいのだ!その通り お魚で埋めつくして 6月のユウウツを見ないふり 踊ろうよ 傘をさしたまま キラキラぬめる空の下  雨じゃなくてお魚です 晴れ間が出たって蒸し暑くって お魚ぐらしの僕らにゃ辛い たまに風吹きゃそれは温風です

        • Message

          例えば目の前の誰かに本当の言葉を 吐いた分だけ透明になれたら 僕は透明人間になりたいと思うんだ やりたいことはまだほかにあるんだけど 大嫌いだ 大嫌いだ 外に出せない思いは 僕の中 僕の中 巡り 巡り いつか僕が偽善者じゃなくなれたら 心の中身を全部出せたら 君のこと笑ってあげるよ 無様に生きてんなあ 大切な人へ純潔の言葉を届けよう ああ届けよう 例えば世界の悪意から自分を守るような嘘を 吐いた分だけ正直になれたら 僕は世界一の正直者になってしまうな そんなもの誰も望ん

        キケロ

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        • 哲学的小動物
          22本

        記事

          Bouquet

          祝福を この手に収まらないほどの こぼれた隙間から君に注いであげよう 復讐を この手の烙印を癒すよう 耳を塞いでただ笑顔浮かべている 不思議で不満で不快で不愉快で 無意味で浮気でツギハギで ああ! 端麗に飾り立てて それらしく装って 花を見ている!花を見ている! 太陽に目を焼かれて それらしさ落して 夢を見ている 夢を見ている 夢が朽ちるまで帰れない 憂鬱を この胸の重りの落ちるまま 深く沈んでいく 綱はとうに手放した 修復を この目の輝きを戻して 瞳を閉じるまで皮は剥

          幽霊魚

          水を跳ねた幽霊魚 昨日の雪は溶けて凍ってる ロードサイドの鏡に映る銀の鱗はなんの色 人を食べた幽霊魚 降り始めた雪はもう雨に ガードレールの端に寄り添う花束ひとつ咥え去ってゆく 死んだ魚の目で君を見た 今もまだ笑ってた wow wow wow wow 幽霊魚 君の背中を聞いていたんだ wow wow wow wow 幽霊魚 君の言葉を食んでいた いつか道に光溢れる朝が来たら いつか僕も幽霊になれる朝が来たら 風に凪いだ幽霊魚 踏んだ霜は砕けて崩れた サーチライトに揺れる

          幽霊魚

          その影、秋風ガール

          体温くらいの夏が終わって到来オクトーバー 街に溢れる山吹色 コートにはまだ早いから カレンダーでは計れない隙間を君と 秋風ガール 彼岸花と共に届いたよ君の声 つむじ風 火照るかんばせ 冷ましていく夕暮れ刻 背中追うギンコ・ビローバ 白くない息震える指 おはよう金木犀 蜘蛛の楼閣破壊して 襟のボタンをしめ直す 天気予報では当たらない隙間を君と 秋風ガール 紅葉散らしながら現れて消えていく 鶴瓶落とし 空回る足 絡めてく夕暮れ刻 背中押すギンコ・ビローバ その雨はきっ

          その影、秋風ガール

          おはようサイバー深山幽谷

          おはよう 世界を巡る光と電気 ログインボーナスしょっぱめなエイデイ 瞼閉じても深山幽谷 果てと果てを結ぶ航路へ エントロピー常に最大 火事と喧嘩は電子の華 火の粉避け声をひそめ 君のアカウントへと走り出すよ 01の海で今日も明日もニッコリニッコリ どんな距離も越えて君の画面にポップして 電子の空から手を振っておはよう 君のいいねひとつで明日もいい日だ 明後日もいい日さ おはよう 宇宙を巡る音と言葉 毎日ログイン 途切れそうなバッドモーニング 瞳閉じても深山幽谷 残響無限

          おはようサイバー深山幽谷

          シャワールーム・メランコリック

          大粒の雫は洗い流した 舞い上がる砂埃を 汚れた私の足を カーテン揺らす風は吹き飛ばした びしょ濡れになったジーンズを うじうじ沈むプライドを 洪水の日 方舟に乗れなかった時からずっと間違ってきたのかな シャワールームメランコリック ざんざぶりの激唱 爆笑 湯煙とともに消えてしまえよ なんかおかしい澱と檻 どっかおかしい手と手と手 幽やかな霞は包み隠した 朝焼け迫るビル群れを 煙にまみれた肺を 自転車埋めた雪は押し殺した 寒さに喘ぐ草花を 震えて眠る脳みそを 涅槃の日

          シャワールーム・メランコリック

          金糸雀

          歌を忘れた 愛を歌った歌 プレゼントとか 部屋の空気とか 声を忘れた 耳元で囁く声 お昼ご飯とか 午後の予定とか やまない雨はないけれど 終わらない晴れもない 終わっちゃったんだ 降り出したんだ 歌を忘れた 声を忘れた 君を忘れた 何も忘れた 観覧車から降りなければ 煌めいてた遊園地は終わらない気がしたんだ 空を忘れた 影を忘れた 日々を忘れた 覚えてないことを思い出す そんな霞みたいな今日でした 歌を忘れた 別れを歌った歌 にわか雨とか 失くした鍵とか 声を忘れた

          墜ちてよ

          墜ちてよ 僕と手を繋いでさ 墜ちてよ 首輪なら外してさ 墜ちてよ その両手を広げてさ 墜ちてよ 墜ちてよ いつからか君を見てる 高台の上 街のはずれ 10年前と違う景色 2年前から見えない君 違う世界住んでるような 視点のずれが気になりだして 届かないのに声を投げる 返事ならまだ来ていないけど あー互い違って食い違って捻れてる そう論理破綻と感情論でぶつかりあってる いつかはまた 昔みたいに戻れるかな 墜ちてよ そんな目で見ないでさ 墜ちてよ プライドを引き裂いて 独り

          墜ちてよ

          話をしよう

          話をしよう この世界と がたがた喚く洗濯機と 話をしよう この世界と しくしく泣く蝙蝠傘と 話をしよう この世界と ふらふら跳ねる自動車と 話をしよう この世界と めらめら燃える暖炉の火と 話をしよう この世界と にこにこ笑うライラックと 話をしよう この世界と そろそろ歩くドブネズミと 話をしよう この世界と ひやひや透ける金魚鉢と 話をしよう この世界と ひよひよ泳ぐ風船と 話をしよう この世界と きらきら輝く宝石と 話をしよう この世界と すいすい走るピアノの音と 話を

          話をしよう

          井の中の蛙、自動車を持たず

          どこか遠くへ逃げたくたって 電車くらいしか使えない僕らは 今日も物陰に無理やり隠れて なにもしたくなくたって 義務から逃れられやしない僕らは 今日も手を抜いてやりすごす 自由が欲しいよ せめて車が欲しいよ 権利が欲しいよ せめて認知が欲しいよ 動けない場所から 閉じられた街から 逃げ出すための足は自分しかないや 動かす足ならそこに転がってる 拾い上げなきゃ 逃げ出すために 逃げ出すために どこか遠くへ逃げたくたって 自転車くらいしか使えない僕らは いつも人影にしれっと

          井の中の蛙、自動車を持たず

          紺碧に散る

          月が沈んで始まる今日 登る朝日は命を照らして ドアを開いて広がるカラフル 出かけよう 今日の今日を探しに 上向いて 仰向いて 見えるものが 全てなんかとは思わない 俯いて 下向いて それから前見て 解き放て 晴れわたれ、空 果てなく 飽くなく 限りなく 澄みわたれ、空 無限に 広がれ 心と共に 快晴!空をつけ僕らの鼓動 太陽 運命 茜の空に傾く日と 登る満月 選手交代 窓を下ろして光をとじこめ 眠ろう 今日の今日にピリオド しゃがみこんで 耳塞いで 瞼を閉じて な

          紺碧に散る

          汗と夕暮れ

          うだってゆだるような昼間を抜け 煮込まれるような夕方になる 今日はなにをしたなとかなにがあったなとか 思い出すけれどすぐに忘れて 夕立過ぎた夕空 ぬるまったカルピスウォーター ぜんぶなんだか寂しそうで あー夏が来なきゃいいのに こんな寂しくならないのに 僕らはまだ始まれない 春よ終わらないで まだそのままでいさせて 僕らはまだ囚われてる ゆだってしまった夕方を終え サウナみたいに蒸す夜が来る 今日の汗と疲れをシャワーで流し なんもしてねえなって心を折って 水かさの減っ

          汗と夕暮れ

          前へ

          もう走れないダンデライオン 風に乗れずに墜落してく もう走れないこんな僕はだらだら過去に沈んでいく もう泳げないアリゲーター 息も吸えないで苦しそう もう泳げないこんな僕は息が詰まる毎日なんです 先が見えなくって 何も信じられなくなる 僕はどこにいんだ 僕はどこへ向かえば幸せだ 目を瞑ったそんな時聞える声 らったったっ! 前へ前へ前へ前へ いつだって君はそこにいる だから前へ前へ前へ前へ いつだって僕はそこに行く 僕の指標を僕の目標を定めてくれた君の元へ今日も走る も