見出し画像

スクエニRPGの集大成的存在感!「ハーヴェステラ」

僕はバリバリのスクエニ育ち。まだスクエニが「スクウェア」だった頃から、RPGはスクウェアが最高だった。スクウェアが新作出すぞ!てなればもうそれだけで買い!スクウェアでの出会いは「聖剣伝説2」。疎遠だった友達がある日家を訪ねて遊びにきた時、おススメだよ!と持ってきてくれたのだ。

新緑の木々が美しいグラフィック。木に生えたコケまでが丁寧に書き込まれ、草木一本一本に精霊が宿っているように神聖さを感じたものだった。8種類の武器と8体の精霊を使いこなし、遊びがいのあるシステムに無限という時間が溶けていった。一緒に持ってきたFFVも、知らなかった土地に初めて行ったようなドキドキ感が忘れられんかったね。

時は経って世間が「プレステ」で沸いている頃セガサターンで遊んでいたので、新作FFがプレステで発売されるとはつゆ知らず、FF7はかなり出遅れてのご対面だった。それでもあの映像美は時代に関係なく斬新で新鮮だった。

FF7から「カメラワーク」というものが気になり出した。ゲームが3D化した影響だろう。そして合わせ技である「ムービー」。そう、スクウェアといえば超ハイクオリティのムービーだ。これ見たさに前情報なしに新作をバンバン買い、まるで映画の中に溶け込んだかのようなゲーム体験をしてきた。今でもFF9のムービーは最高傑作だと思っている。

それでもなお、聖剣伝説2が忘れらない。今でもプレイしているけど、あの木々の美しさは、心地よさは一生ついてまわるものだ。

11月に発売される「ハーヴェステラ」
スクエニから発売される期待の新作。シリーズものじゃない!だけでもテンション爆あがり。そして体験版の配信。もう太っ腹すぎやせん??(ある種もろ刃の剣でもあるけど。)

見事なカメラワーク。

いつまでも昔話をしたい訳ではないのだけれど、聖剣2で覚えた高揚感に似ている街並み。みずみずしい若葉をつけた木々が眩しい。石作りの壁と赤い屋根がザ・tyuusei!いつの頃か、スクエニといば「中世」と言われるようになった。
盾と鎧と「剣と魔法もの」が中心だからだろうか。ほんとはそうでもないのだけど。そう、スクエニは「中世」!中世といえばスクエニ!それがど真ん中で勝負してきたのだから、あの頃の自分じゃなくてももう「買い!」です。

町中もキレイ。中世といえばヨーロッパあたりを指すのだろうが、そもそもヨーロッパは戦争が多く「石と鉄」の文化なので木工技術や裁縫技術はあまり発達しなかった。スクエニは「鉄と魔法」の世界。

今の所天気のくずれはなく、いたって快晴!牧歌的なBGMと相まってお散歩しているだけでも気持ちがよい。どこか映える場所はねーのかと、現代人化してしまった自分が少し寂しく思える。フォントも「ブレイブリーデフォルト」からよく見かけるもので、すぐにスクエニと、納得。


ゼノブレイドか!?と思わせる岩岩。

なんと言っても舞台が美しい。こんな世界で生活しているのなら、もう帰りたくねーやね。でもそこはスクエニ。そうは問屋がおろしがね。一定周期で「死季」がきて一才の動植物は生きていけないそう。ん??最近そんなのやってるな…。あ、ロマサガ3だ。ロマサガ3も300年周期で「死食」が起こり、みんな生きていけない。スクエニといえば「真っ白な世界をいっぺんも残さず黒く塗りつぶす」のが特徴。

ハーヴェステラも例外じゃなかった。
うん、うん。よきよき。


戦闘はなんとアクション系。この景色の中思うがままに剣を振るえるだけで身悶えしてしまいます。しかも「回避」が今のところ全くなし。攻撃されたら素直に食らうしかありません。回避があることでアクション性は増しますが、難易度は下がります。つまり身体はれってことです。生きていくのはそんな簡単じゃないのだぞ、ってことでしょう。

そこで大事になってくるのが「HP」の管理です。満タンに思えてもあっさりやられ面倒見のいい医者に担ぎ込まれて貴重なお金をむしり取られます。

すっごいうまげ!美味しそう!回復量もすげー!ピリ辛とは!?

このゲーム、昨今当たり前になっている「主人公が強すぎる」問題に真っ向から向かっているように思えます。主人公が強いお陰で快適にプレイできますが、ゲーム性としては少しユルい。その中身として「管理」しなくていいことが増えた。

ゲームとは、制限をかけることで、言うなれば「ストレス」を与えることでプレイヤーをぎゅっと閉じ込め、がんばったご褒美としてバーンと解放させる。それが気持ちよさにつながり、次もがんばれる。

しかし忙しい現代人。ただでさえ時間ないのに時間のかかるRPGも次第にプレイされなくなり、「ゲーム=RPG」だった世代もゲームをしなくなった。代わりに短時間で結果の出るFPSが流行り、ゲーム=FPSにとって変わった。若い世代はRPGはめんどくさいものとしての認識があるようで、あの名作「MOTHER」での序盤に出てくる「カラス」が強すぎてバグだと思われ、毛嫌いされているようです。

ゲームをする平均年齢、ゲームに関わる人口、いわゆるゲーマーは30代以上が80%という調査もあり、そのほとんどがFPSを主体とするゲームを「ゲーム」とよんでいることになります。言うなればRPGをしない、知らない世代が大いにいる、ということ。これはRPGゲーマーの高齢化社会がそこにある事実。

RPGって絶滅危惧種なのですよ。全然売れないし。


オーソドックスなRPGではないにしても、スクエニから原点回帰でありながら新規タイトルとしてリリースされるのはすごく興味深い。

どうしても効率やタイパを意識しすぎるあまり、先を急ぐことも多い昨今。隠居生活に近いかもしれませんが、時間経過が早すぎる気もしなくもないのけど、それに振り回されず、なんならまる1日、木を眺めていてもいいと思います。

どうプレイするかは、プレイヤーが決めることだから。


物語のキーになっているシーズライト。街のどこからでも見ることができる。これ癒されません?

スクエニといえばやっぱり「映像美」。グラフィックが本当に強い。
個人的に「スクエニアート」と呼ばせていただいている描画。見ただけであ、これスクエニだなとわかります。幻想的でコントラスト強めの絵柄は一度見ると忘れられません。

あの頃感じたスクエニRPGってこんな感じだったよね!がぎゅぎゅっと濃縮されたゲーム。
中世、映像美、シナリオとシステム。どれをとっても、うんうんスクエニだね!と納得。ハーヴェステラは、かつてRPGに夢中になった世代へ向けてのラブレターであり、RPGを知らない世代に向けての招待状です。

寒くなる季節にリリースされるのもgood。
こういうホットなRPGは晩秋にプレイするのがいいんですよ。
あぁ、本編はよやりたいなあ…。ちょー楽しみ〜。


今回はこれでおしまいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

コケでした〜。



サポートいただけるなんて奇跡が起きるのかは存じ上げていませんでしたが、その奇跡がまさかまさかに起きました!これからありがたくゲームのオトモ代(コーヒーとかお茶)いただけると大変喜びます。サポート設定ってあなどれないぜ…。