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クラカト草原の散策

 街の城門の近衛兵を通り過ぎ、道なりに進む。
 茶色の地面は踏み固められ、草一つ生えていない。人の往来が激しい証拠だ。先ほど通り過ぎた馬車の車輪の跡も残っている。
 とは言うものの、道から少し外れると手入れのされていない草原がどこまでも続く。幸い、草木の背丈は低く、人の姿が隠れるほどではなかった。
 草を掻き分けながら奥へと向かう。さて、そろそろ見える頃だが……。
 草木の丈が意図的に刈られた小さな広場。実は早朝にここを訪れてトラップをいくつか仕掛けた。野ねずみを捕獲しようとチーズつきのトラバサミをいくつか仕掛けたのだが果たして……。
 結果は野ねずみが3匹。
 私はチュウチュウと鳴く野ねずみを満足気に眺めて、さあ解体しようと腰のナイフに手を掛けた。そのとき、草をガサガサと掻き分けて広場の周囲を旋回するような音に気づいた。
 草むらから突如、鋭く尖った角が現れる。一角兎だ!

Battle Start ! 】
冒険者 HP100/100 前衛
一角兎 HP5/5 前衛
 ーー turn1 ーー
◆冒険者の攻撃!→一角兎!
一角兎に3ダメージ!
◆一角兎の攻撃!→冒険者!
冒険者に8ダメージ!

冒険者 HP92/100 前衛
一角兎 HP2/5 前衛
 ーー turn2 ーー
◆冒険者の攻撃!薙ぎ払い!→一角兎!
一角兎に4ダメージ!一角兎は倒れた!
【 Finish! 】
兎肉を手に入れた!

 ほっと一息ついた。皮を剥ぐための小型ナイフだったがなんとか凌いだようだ。
 私は手慣れた手捌きで兎を解体し、新鮮な肉を袋に入れた。今夜はご馳走だ。