この間、演劇仲間に、「お前はなぜ演劇をしているのか」と問われた。 その人は、クソ長い文章を送っても許してくれるので、 そうだなぁと考えた内容を、ありったけ込めて、返答を書いてみた。 30分で3,000字書き殴って、 さすがに長いから1時間半かけて半分に削って、 でもその旨を伝えると「削る前の文章が読みたい」と言われたから、 1時間半はまるっきり無駄な時間になって、 私は結局、もとの3,000字を送りつけた。 ところで、私の大好きな『星の王子さま』にも、『はらぺこあおむし
劇団を立ち上げることにした。 もう何年も前からずっと思っていたことだった。 それなのに行動に移せなかったのはなぜなのか。 脚本が書き上がらないから。 だれかに協力を頼むのが怖いから。 自分の実力を世間に問うのが恐ろしいから。 毎日の忙しさを言い訳にして、 気持ちはラクなほうへと流れていく。 それでも、生活は流れ、 自分ではコントロールできないご縁があり、 私は脚本を書く仕事を頂いて、 自分の稚拙さに驚いて、悔しくなって、 脚本の勉強がしたくなって、 伊丹想流劇塾に通って、
相変わらず、プレッシャーに弱い女である。 「劇団つくりたいなぁ」とうすらぼんやり考えるようになったのは、もう何年前のことだったかわからない。 そう思う理由は様々で、年を追うごとにその理由は増えていった。 「『もう一度ご一緒したい』と思う役者さんとの共演機会になかなか恵まれない→なら自分で企画してお呼びすればいいじゃない!」 とか。 「役者ってのは、演出家やプロデューサーに常に雇用を握られ、時間やお金を左右される立場。その不安定さに私はとても耐え続けられそうにない。 自
一昨年の9月か? 「脚本上手くなりたいです」と、株式会社MTCの増田雄さんに言ったら、「伊丹想流劇塾がオススメだよ」と教えていただいた。 それで、そのとき脚本が上手くなりたすぎてもはやイライラすらしていた私は、「行きます」と即決し、次期の募集を今か今かと待ちわびていた。 それで募集が始まり、応募して、無事に受かって、8ヶ月間通った。 楽しかった。 初めは、怖かった。 昔から、自分の言葉が、人に伝わらないことがあった。 人とは違う言語感覚をもっているらしく、私も日
2023年が今日、終わる。 ふと2023年を振り返ると、今年はことごとく「可愛らしい役」を演じた1年だった。 私自身は決して可愛らしい人間ではなく、むしろ勝気で、皮肉屋で、神経質な、「まったく可愛げのない人間」なので、こんなにも可愛い役を演じさせていただいたことに、奇妙な喜びというか、軽い感動というか、なんだかそんな気持ちを抱いている。 しかし、思い返せば思い返すほど、1人1人の役が愛しい。 三者三様の可愛い人たちを、年の瀬に振り返りたい。 6月。『Endorphin
最近、生活リズムが終わっている。 朝寝たり、昼寝たり、夜寝たり、朝起きたり、昼起きたり、夜起きたり。 少々イヤなことがあったため、ずっと調子を崩している。 ネガティブな感情に引きずられて、仕事も手につかなくなるなんて、それはよくないことだろう。 26歳にもなって、私はいつまで子どもなんだろう。 数年前までは、SNSでよく弱音を吐いた。 今よりもっと精神バランスがとれていなくて、崩れそうだったので、私は演劇に逃げたし、絵や過食や自傷に逃げた。SNSで弱音を吐くのもその一環で
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ これは、なぜか地球に生まれてきてしまった宇宙人・ぴーちゃんが綴る、日々の地球観察日記。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ この間、ぴーちゃんの「宇宙人日記」を読んだというひとから、「泣いてしまった」と伝えられた。 ぴーちゃんは宇宙人なので、意味がよくわからなくて、「え?なんで?」と思ってしまった。 でもぴーちゃんは地球に住んで長いので、「!」と「読んでくれてありがとうございます」を付け足し、「えー!読んでくれてあり
梶井基次郎の『檸檬』が好きだ。 高校生のときに教科書で読み、鮮烈な衝撃を受けた。 青空文庫で読めるしとても短いので、ぜひ読んでみてほしい。 好きすぎて朗読動画も作りました。文章読むのが苦手な方はこちらもぜひ。 さて先日、ひょんなことから母親に『檸檬』のよさについてLINEで熱弁する機会があった。 専門家でもなければ教員でもない、ただの一読者の戯言に過ぎないが、母親に非常に褒められたので、調子に乗って、多少修正したうえでnoteに転載するなどしたい。 ヒマな方 なんで
暑い。暑すぎる。 7月でこの調子なら、8月はいったいどうなるんだろうか。 そんなおそろしい未来・8月に、 私は舞台へ出演する。 タイトルは『どくりつこどもの国』だ。 この舞台は、とても魅力的な作品だ。 語るに語りきれないところがあるため、 ここらで一発、言葉にしておきたいと思う。 それは私のために。 そしてこの記事を読む、だれかのために。 ・ 注)この記事はすべて私個人の見解です! 関係者の総意ではないのでご了承ください! ・ 概要 『どくりつこどもの国』は、
劇団FAX『SANSO』やUnit寝児ノ夢『Crimes of the Heart』などでお世話になった吉岡さんが広報に携わっていらっしゃるということで、 世界劇団『零れ落ちて、朝』を観に行かせていただいた。 なにも吉岡さんだけが理由で観に行ったわけではなく、吉岡さんからご案内を頂いたときに、あらすじとフライヤーデザイン、劇団概要に興味を惹かれたのが決め手だった。 あらすじと劇団概要はこうだ。 【あらすじ】 女は一人、男と暮らしていた。 男は立ち入り禁止の扉の奥で、よから
厳しい寒さにおそれおののきながら、 伊丹想流劇塾第6期生公演 読み合わせ会ドラマ・リーディング『この胸のトキメキを』を観てきた。 観に行ったのは、知人に伊丹想流劇塾の入塾を勧められたからである。 公演はとても面白く、素敵な時間を過ごすことができた! 公演概要伊丹想流劇塾とは、劇作家のための塾だそうだ。 本公演の作・出演は、11名の第6期生の方々。 1人1作品、10分程度の短編戯曲を書き上げられ、演じるのも第6期生たち。 私たち観客は、11作品の短編戯曲を観ることができた。
現在、『フェイドアウト』という舞台作品の“共同脚本”を務めさせていただいている。 『フェイドアウト』には原作があり、それは東龍造氏による同名小説だ。 つまりこの作品は、小説の舞台化ということになる。 “共同脚本”という肩書きにあまりピンとこないけれど、要は、脚本・演出の増田さんとともに脚本を書くという役割だ。 増田さんが作ったプロットにセリフを肉付けしたり、その後あーでもないこーでもないとあれこれ話し合ったりしながら、作品に参加させていただいている。 先日は、キャストの
最近、在宅ワークを頑張っている。 月末なので多数の締切に追われており、 それに加えて有難いことに脚本のお仕事も頂いているので、 首がグッバイしてしもた。 人生で経験したことがないレベルの首コリに襲われている。 それに加えて、眼精疲労と頭痛。 こらあかん。 心は元気です。頭も元気。 だけど体が戦線離脱しつつある。 やっぱりデスクワークって体に悪いんやな。 人と接することが不得意で、マイペースここに極まれりみたいな性格をしている私はずっと、 飲食店のホールやコンビニスタ
このたび、2022年12月11日に、1年ぶりに舞台に立つことになった。 1年前に出た舞台『Crimes of the Heart』から約1年。 私が舞台に立っていなかったのは、休んでいたからではない。 2月。必死こいて卒論書いて卒業した。 3月。新卒入社した会社で働いた。 4月。会社で頑張りすぎて秒で病んで、会社辞めた。 5月。うつ病だと診断された。 6月。在宅でできる仕事に挑戦し始めた。 ずっと病んでる自分を「メンヘラ」だと笑って誤魔化したり、 ずっと辛かった過
無性にイライラする夜は 寝るか寝ないか迷ってしまう 心療内科の眠剤あるから 飲めばサッサと眠れるけれど 飲むのか否か 迷ってしまう 寝てやっていいのか 私はさ 夜には寝よう だなんてそんな 世の中の決まりに 従っていいのか なににイライラしているのか 友達のふとした一言か 片付けられない棚の書類か 忘れちゃってた支払いか カフェで聞いた男の汚言か はたまた世の中全部かね
昔から、「人を思いやる心」に触れたとき、それを「美しいな」と思うタチだった。 ・ ・ 子どもの頃、お母さんがレジで店員さんに「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれて、「持ってないです、すみません」と答えた。 私はその「すみません」に疑問を抱いた。「なにも悪くないのに、どうして謝ったんだろう?」と。 それでお母さんに聞いたら、お母さんは「ポイントカードがあるかどうか、わざわざ労力を割いて聞いてくれたのに、持ってなかったから悪いなと思って謝ったんやで」と教えてくれた。