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堀商店のドアノブと鍵

もし一軒家を建てることがあったら、玄関のドアノブと鍵は堀商店と決めています。堀商店は創業明治23年の老舗の錠前屋さん。ドアノブや引き戸の取手なども取り扱っています。堀商店の錠前はピッキングに強く、防犯性も超一流らしいです。なので、玄関ドアを自分で選べる家を建てる(リノベする)ことがあれば、ドアノブと錠前はぜひ堀商店で選ぼうと思っています。

ちなみに堀商店を知ったきっかけは、今住んでいるマンションをリノベーションした際です。真鍮製のドアノブを探していて、見つけたのが堀商店でした。コーティングなしの真鍮で、自然とくすんでいくようなドアノブにしたかったんです。そしてトイレのドアノブは昔ながらの丸いドアノブにしたくて、ぴったりなものが堀商店にありました。

当時は堀商店のショールームが新橋にあったので、そちらにも足を運びました。新橋のレトロだけど美しい外観のビルの中にある堀商店のショールーム、たくさんのドアノブが展示されていて、スタッフの方も丁寧に説明してくれてとても感じの良い対応をして下さいました。現在は新橋から別の場所にショールームが移転してしまったようです。

今住んでいるマンションのドアノブと引き戸の取手はいずれも堀商店のものです。リノベーションを依頼した会社の社長さんにも「堀商店のドアノブとはマニアックですね!建具の職人さんも『堀商店だ』って盛り上がってましたよ。堀商店は音がいいんですよね。」と言われて、どうやらマニアックなチョイスだったようです。

そして言われてみれば『音』、確かにすごくいいんです。空錠の閉まるときの音も、トイレの鍵を閉めるときの音も、少し重みがあって心地よく響く良い音がします。トイレの鍵をかけるたびに、このドアノブにしてよかったなぁとしみじみ思っていますが、私以外の誰もたぶんそんなことは気に留めていないと思います。

手に馴染むドアノブの形状と真鍮の手触り、だんだんと渋い色に変わっていくところ、音色といずれも気に入っているので、次に家を建てるかリノベするときにも玄関ドアも室内ドアもドアノブと錠前は堀商店と決めています。(堀商店推しですが、回し者ではありません)


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