小説・呼吸かどうか
そう言うこととかして、放課後を過ごしていた。放課後からしたらもっと募金とかに近いことをしてほしいかも知れないけれど、特にお金もないし、まあ1円もかって言われたら嘘になるので、とりあえずそう言う感じで過ごすくらいしか放課後る方法がたかったのでだ。たかったってのは、なかったってことね。誤字か脱字かのどっちかなんでね、そこんところはね、そう言う成績の生徒ってことをね、地球にね、教えてあげてね。
自動販売機がある、どこにでも。日本ならましてや。なのでここら辺でも見かける。触れるし、ボタンが押せるし、お茶が出てきてはお金が減る。自動販売機だ。
美味しいな。ありふれてるけど。改札万博東京サカナ連鎖反応株主総会最北端とかに設置されててもきっとこの味なんだろうな。実際以外の意味でおおよそぬるい。ぷとはー。
「あ、出席番号15番じゃん。サインコサ」
インタンジェント20番が話しかけてきた。こんな夕方にどうしたんだろうか。
「ねえねえ、お茶よく飲むけど、実際どうよ?」
「え、どうよって言うのは、」
「えー、そのつまり、ジュースとかの方がってなったりせんかなあって。地味っちゃ地味じゃん」
ああ、まあそうなのかも?いやでもまあそう言うもんなのでは。
バスが来た。乗ろうかな。このバスでも駅方面には行けるし。
私は、それに乗ることにした。20番も乗った。
夕方の世界をバスが走るなあ。世界が伸びる。すーっと、音になる前に。
駅の方に来て、降りた。
「美味しいよ」
「え、何が」
お茶のことだよ。お茶知らんのか。
「まあ地味ではあるけど、なんかあと多分かわいいし」
出席番号20番は、きゃーみたいな感じで走ってまた戻ってきた。
「まあねえ。そうだよね。お茶にはそう言うとこあるよね。すごいこう、私のようにね」
サステナブルな社会は私たちの小さな声によって進められるのだ。グローバルコンシューマーファイナンス。
「まあでも呼吸ではあるよね。お茶もジュースも。水ほどではないけど。液体なのにね」
そう言った。私か、20番か、どっちかが。
電車がそろそろ来る多分。「ジュースも割と地味じゃない?」って、聞いておこう。場合にはよるけれど。
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