捨牌・配牌から考えること②

麻雀大好きNekoです。

麻雀をやっていると「流れ」というものを意識または感じたりすることはありますか?

麻雀の「流れ」はオカルトだ!という人もいれば、「流れ」がいいから愚形でも立直だ!という人もいますよね。麻雀に「流れ」というものは存在するのでしょうか?

結論から言うと「流れ」についての捉え方は自由でいいと思っています。(ちなみに私自身は肯定派です)

論理的に考えれば、麻雀というのは運の強い要素であり、配牌・ツモに関してはランダムであるので、連続していいこともあれば、全くダメな時もあります。

そのようなデジタル思考の人たちの考え方は、「流れ」というのは存在せず、たまたまいい事が重なって起こってるということではないでしょうか?要は捉え方の違いなのです。

捉え方の違いだからこそ、「流れ」の存在の有無は自由に考えてもいいのではないでしょうか?


さて、今回は捨牌・配牌から考えること②ということで色々考えていきましょう!


①打点・スピード・待ち

東4局(南家)・ドラ3s・2着目

さて、面子は1つもありませんが、ドラ2で満貫が見える手牌になってます。両面受けもあるのでペン3pやカン8pが埋まれば戦えそうな手になってます。

麻雀において、大切な要素であるのが打点・スピード・待ちです。

配牌を貰った時にこの3つの要素を考えて、進行を進めるのが大切です。今回の配牌では…
①面子が1つもない→スピード✕、
②ペンチャンやカンチャン受けがある→待ち✕
③ドラ赤とリーチツモならば満貫→打点○

3つの要素の中で2つ以上持ち合わせていれば、文句なしで勝負です。しかし、1つも持ち合わせてなければ、配牌には価値がないので、守備を意識を持ちながらの進行となります。そして、1つの時は「打点」が伴ってるときはある程度真っ直ぐな進行を心掛けましょう。

では、なぜ打点のみなら進行を進めても良いのでしょうか?例えば、スピードがあるというのは2面子以上ある時ですが、打点はない、待ちの受けはペンチャンやカンチャンです、と言われるとリーチのみの1300点になってしまいます。仮にリーチのみの愚形待ちとなった時に、他家に押し返す人がいれば、その人はある程度の打点や待ちの良さがあると想像できます。もし、追いかけられた時にあまりにもリスクとリターンが見合わない勝負となってしまいます。

しかし、打点がある手組ならば、先制リーチに対してもある程度の勝負が出来ます。一向聴の跳満ならば多少の無筋を勝負しても放銃するリスクと跳満を和了できるリターンが噛み合ってます。

したがって、今回の手牌は打点が見込めるので、ある程度まっすぐに進行することになります。

【Point】
打点・スピード・待ちの良さの3つのうち、2つ以上あれば勝負手になる


②捨牌から他家の進行速度を考える

3巡経過して、手牌は満貫の二向聴。ネックは残っているが、まずまず戦えそうではある。

さて、ここで注目して欲しいのは下家の捨牌です。1→2pとペンチャンを外しています。ペンチャン外しは基本的には塔子が揃ってるので手牌の中にある受けの弱い塔子外しているということになります。例外的に、七対子や混一色などを見る場合は上記の限りではありません。

このペンチャン外しはスピードが速いかもしれないという情報なので下家にしっかり注目する必要があります。

そして、6巡目終了時に下家が8→6mと、上家が9→8mと外されました。

上家は親番なので、基本的には真っ直ぐな進行をしていると考えられます。よって、9→8mの外しは塔子オーバーの形となっており、手牌の中に塔子は揃っていると考えられます。しかし、親が一向聴なのか?と言われるとそこまでの速度読みはできません。ここでは、親も来てるなというぐらいの感覚でいるのがいいでしょう。

問題なのは、下家です。1→2pのペンチャン外しからの8→6mのカンチャン外しなので、2つの塔子払いをしているので一向聴にほぼなっていると考えられます。テンパイが入っていても不思議ではありません。

したがって、現状では上家≧自分>上家>対面という進行速度であると考えられます。

【Point】
塔子払いは進行速度を読む材料になる

※実際は七対子の一向聴でした

③ツモ切りリーチをどう読むか?

さて、私は8巡目に平和ドラ2のリーチをかけました。そして、すぐに下家からツモ切りリーチが飛んできました。さて、今回はリーチをしているのでツモ切りリーチについて考えてもあまり意味はありませんが、リーチをしていない立場となって考えてみましょう。

ツモ切りリーチということは、①打点のあるパターン②待ちがいいパターンの2つになることが多いです。
①の場合は愚形が多く、役ありの打点があるからダマで拾うという考えが、リーチが来たけど、オリはないから追いかけるパターンです。(もちろん良形の打点のあるパターンもあります)
②は待ちは良いけど打点が上がる要素もないから役ありのヤミでささっと流そうという考えから、オリはないから追いかけるパターンです。しかし、このパターンを選択する人は先制リーチに対しての危険牌を引いたらオリも視野に入れてる選択のヤミだったので、追いかけは少し不自然に見えます。

したがって、ほとんどの場合は役ありの打点のある愚形待ちであることが多いですが、最近はその性質を使っての良形リーチも増えています。ツモ切りリーチ=愚形という先入観はいけません。選択肢の1つとして考えましょう。

さて、下家の捨牌、2度の塔子払い、ツモ切りリーチから相手の危険牌を予測してみます。まず、ツモ切りリーチなので、打点のある愚形待ちならば一盃口の愚形待ち、ドラ愚形待ち、三色の愚形待ち、シャンポン待ちが考えられます。また、捨牌から字牌が1枚も切られていないので字牌シャンポンもあるでしょう。しかし、字牌とxx(数牌)のシャンポン待ちならば即リーチする方が多いと考えられるので、むしろ字牌Wシャンポンで高いヤミテンと考えることができます。

また、2度の塔子を払っていることから七対子になってるパターンも考えることができます。その場合も字牌や捨牌の筋は危ないでしょう。そして、ツモ切りリーチをするということは少なくとも先制リーチ者の現物では無いのではないか?と考えることができます。役ありでリーチ者の現物待ちならばヤミテンにしておけばかなりの確率で出和了が出来ます。もちろん、その可能性以外もありますが、1つの考えとしては存在するでしょう。

したがって、今回のツモ切りリーチは字牌やドラ周りの数牌はかなり危険であると考えられます。とは言っても、それ以外が全く当たらないという訳ではありませんが、打点はありそうだなということは感じられると思います。

※実際は七対子の白単騎の6400のリーチでした。そこそこの打点はありますね…

【Point】
ツモ切りリーチは役あり愚形で打点が伴っていることが多い。


今回はこれで以上になります。
また次回の更新でお会いしましょう。