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場況・山読みを考える①

麻雀大好きNekoです。
突然ですが、皆さんは「麻雀での好きな役」は何ですか?

立直、タンヤオ、平和、混一色・清一色、七対子、タンピン三色などが定番でしょうか?

私自身の体感ですが、麻雀が上手いなと思った人は「平和」や「七対子」と答えるイメージがあります。

平和は4面子1雀頭を作る麻雀における基本の手役になります。面子は順子で作り両面待ちを作らなければなりません。一見簡単そうに見えますが、混一色などの染め手、タンヤオの方がある意味考えずにできるので楽なのです。好きな手役に平和を選ぶ人は平和手順に対しての絶対的自信の表れかも知れませんね。

七対子は対子を7組作る麻雀においては珍しい手役の1つです。七対子は打点的な魅力や守備における七対子など様々な魅力があります。七対子が上手い人は山読みが上手いとよく言われます。それはなぜなのか?

七対子は縦に重ねるため順子手よりも受け入れが限定的になります。そして、対子が増えるほど受け入れの枚数が減ります。つまり、対子になりやすい牌を選ぶ必要があるのです。対子になりやすい牌を選ぶ=山に残ってそうな牌を選ぶということになります。七対子を好きな手役に選ぶ人は山読みに自信がある人なのかも知れませんね。


さて、今回は七対子を作るために必要な能力の1つである山読みを中心にやっていきましょう。
(七対子の話はまた別にやります)


①赤あり麻雀の打点の考え方

下の写真をご覧下さい。

赤ドラがあって立直ツモドラ2で満貫が見えますね。あくまでも個人的な考えですが、赤あり麻雀で私が打点として求めるのが満貫ベースになります。

なぜ、満貫ベースなのか?といいますと、赤あり麻雀ではドラが7枚あるので4人に平等に来ると考えると、1人あたり1.75枚になるので約2枚来ると考えることができます。つまり、ドラが2枚あるのでリーチツモドラ2で満貫がベースとしてできるのです。

満貫ベースを考える私にとって、親番かつドラ2は攻める一手になります。したがって、字牌は全て切ってめいいっぱいに行きます。

【Point①】
赤あり麻雀では打点ベースを満貫を基準にするのが1つの選択肢である


②ペンチャンの払い方で速度を読め

さて、字牌を全て切り終えたあと、下家(右)がペンチャン塔子を払ってきました。皆さんはこの下家の手をどう読みますか?

ペンチャンを払うということは基本的には和了までの塔子が足りているということになります。例外として、あまりにも手が悪くて塔子としてペンチャンを持ってても行く手にはならないというパターンもあります。

しかし、ここで見て欲しいのはペンチャンの払い方です。筒子を2→1の順番で払ってます。「別にペンチャン落としに違いなんてないでしょ」と思ってる人は間違いです。筒子を2→1と切るということは「3pの受け入れは要りません。」と言ってるようなものです。つまり、この人は塔子が足りていて進行は速そうだなということが分かります。

このようにペンチャンを1→2と払うのか2→1と払うのかで相手の手の進行が読める要因となるので実践では気をつけましょう。

※実際には塔子が足りていてそこそこ手がまとまってました。

【Point②】
ペンチャンの払い方で相手の進行速度を伺える要素になる


③このリーチは和了しやすい?しにくい?

さて、巡目が進み4pを切ってカン8pのテンパイが入りました。もちろんこれは立直の一手です。では、1枚切れのカン8p待ち(山に最大3枚)の和了のしやすさはどれくらいでしょう?
麻雀なので必ずしも和了できるわけではありませんが、精度の高い立直を打てれば和了への確率は高くなります。

では、8pがどれくらいいるのか考えてみましょう。

上家(左)が2打目に9p、下家は5打目に9pを切ってます。その後の捨牌を見ても特に変則手(七対子や混一色など)をやってるようには見えません。麻雀は和了に向かうために自身に不必要な牌を切っていきます。つまり、序盤に9pがいらないということは9pを使った塔子はいらないということになります。89、79、799、889、778、6789からの9p切りは可能性として低くなります。また、679から58p固定の9p切りだとすれば8pは持ってないと考えられます。

対面(上)も2打目に8pを切っているのでドラ7pと考えるとドラの対子固定が有力だと考えることができます。7889からの7p引いてのドラ2一盃口も見えるので、序盤に切られるということは7889からの8p切りは低く、788の69p固定の8p切りはありますが、1pの対子落とし、手出しの回数が多いため8pは持ってないように思われます。(8pが切られて1段目にリーチならば788の69p固定は可能性として高いです。)

山読みに大切なポイントとして1段目に切られた牌の周辺の牌は比較的山に残ってることが多いということです。1段目なので、2段目以降は対象外になります。2段目以降は788から8p切り、6789からの9p切りなど塔子の形を決めることが多いので、そば周りは1段目よりも比較的持たれてることが多いです。

今回はドラ7pなので79p払って…みたいな考えは普段より低いですが、巡目と場況によっては79pを払う選択肢もあるのです。

例えば、7巡目に場況の悪いカン8pでテンパイしたとします。もちろんリーチツモドラ2の満貫ですが、出上がりは低くなります。しかし、9pを切ってテンパイを外した後に6pを引いて4pを切れば34567pの258p待ち、7pを引けば34577のドラ3の7pと8sのシャンポン待ちなど打点上昇や好型変化などを望むことができます。

この選択が正しいとかではなく、山読みや場況という選択肢を加えることで、カン8pリーチという選択肢以外の道筋を作り、自分自身で比較検討をしてからの選択ができます。

さて、話を戻して今回の場合は相手の捨牌から考えると8pは山に3枚残ってると思い、リーチをしました。もちろん順目や相手の速度も踏まえた上でのリーチという選択です。

その後8pをツモって立直自摸ドラ2裏1の4000オールを引くことが出来ました。

※実際には上家が8pを1枚持っていましたが、8pは2枚山に残ってました。

【Point】
山読みをする時は1段目に切られた牌を見ろ!その周辺の牌は比較的山に残ってることが多い


今回はこれで以上になります。
また次回の更新でお会いしましょう。