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【本】『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン、糸井重里、渡辺由佳里 /日経ビジネス人文庫)

こんにちは、『猫の泉 読書会』主宰の「みわみわ」です。

今日は、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』をご紹介します。

実はわたし、グレイトフル・デッドなんて全然知らないんです。

とっても可愛いクマのぬいぐるみで「グレイトフル・デッドベア」っていうシリーズがありまして、カラフルで、いろんな扮装をしたクマのぬいぐるみなんです。で、それぞれのぬいぐるみのタグに、「グレイトフル・デッド」のコンサートの思い出? が書かれています。私のお気に入りは、ピンクのウサギの着ぐるみを着たクマです。靴もウサギになっているし、長いウサギ耳のついたフードを、着脱させたりできて、とてもかわいいんです。


この本を手に取った理由は、マーケティングにちょっと興味がでてきたことと、「カリフォルニアの文化」について知りたくなったからです。

カリフォルニアは、イノベーションを好む土地柄である、と何かで読んだことがあります。そしてグレイトフル・デッドというロックバンドもカリフォルニアの風土から出てきたらしいからです。

では、ざっくり、私の理解できた言葉を使ってまとめます。
気になる方は、本をお読みになってください。

〇ドラッグ・カルチャーとは?
アメリカ西海岸で生まれた「ヒッピー・カルチャー」は、具体的には「ドラッグ・カルチャー」である。インターネットやアップルの根底にはドラッグ・カルチャーがある。

そのポイントは「へらへらすること」にある
・上昇志向を忘れること
・他人と比較するのを止めること、
・上へ上へをめざす代わりに、横へ向こうへ前へ後ろへゆらりと動く。

〇グレイトフル・デッドが誕生した1965年てどんな年?
・ベトナム戦争はエスカレート
・公民権運動は頂点に 
・反体制運動も

〇グレイトフル・デッドらしさとは?
・ライブごとに何を演奏するのか全く予想がつかないので、どのライブも唯一無二。毎日でもファンは聴きたくなる。
・ライブではオリジナルよりカバー曲を歌っている
・ライブに来たファンに自由に録音させて、手作りテープをファン同士が交換するのを許した
 
〇マーケティング的思考

・ライバルは観察すべきだが同じことをしてはいけない
 応用例:安売り期間を限定して48時間しか開店しないWEBストア

・真の姿を隠そうとしない。偽りない本物でありつづけること

・失敗を恐れず、新しい試みに挑戦し続けて、失敗から学ぶ。

〇そもそもグレイトフル・デッドとは何か
・グレイトフル・デッド=「感謝する死者」
 正式な埋葬を拒まれた死者を助けた英雄に関するバラードの一種

〇グレイトフル・デッドを見習った成長プログラムを考える
・月はじめの1日だけは前月のプロジェクトの結果から学び、その月にやることを選ぶ日とする
・平日はプロジェクトに専念する。
・プロジェクトの20%は、純粋に実験であること。

〇新しいカテゴリーを作るには
・これまであるものを組み合わせる
・考え出す
・ユニークな存在になる

〇絆をつくる活動
・同じ時間を楽しむ活動
・人気は口コミがすべて
・本気のファンを大事にし、ファンが喜ぶことをする
・大事なメッセージは真っ先にファンへ伝えよう
・率直なメッセージを発信する
 決まり文句や一方的なメッセージをやめよう
・自分から輪に入って行って、定期的にみんなと交流しよう。
・人の輪を測る数値を5%ずつ伸ばす努力を
・幅広くで人々が有意義と思って興味をもつものを提供する
・シェアリングボタン:他のメディアとつなげやすくする

〇無料提供のツボ
・結局有料のモノが欲しくなる
・ブランドを利用して知恵を出す人を大切にする
・アイディアを真似する人とは手を組んで活動しよう
・自分とイメージの一致する社会への恩返し方法は?

〇謎
 フォルクスワーゲンのバスはヒッピーの象徴なんですって?

■本日の一冊:『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン、糸井重里、渡辺由佳里 /日経ビジネス人文庫)

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