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つらい出来事は前奏なのかも

ライブ終わり、一人で泣く不審者と化す。



私が人生を見限ったタイミングは20数年で2度あって、仕事で追い込まれているタイミングで突然身内が2人倒れた時と、身近に起きすぎた死の記憶が夜な夜な襲ってきた時だった。
どちらも決行の最中に色々起きて、延期になったままずるずる生きている。

まだ大して生きてもいないのに、どうして悲しい出来事ばかりが起こるのだろう。どんなに祈っても奇跡は起きなかったし、何を頑張っても普通の人とやっと同じになるかそれより下回る。
悲しみと苦しさを人と共有するのは苦手だし、一人で抱えこんで夜眠れなくなるだけ。


でも、そこは違う。
どうしようもない私も許されるような気持ちになって、上手く折り合いをつけられないこの社会とは切り離された空間が居心地良くて、一生ここにいたいと思わされる。
ここが大好きなのは、居心地がいいのは、これまでの人生のお陰かもしれない。苦しい分だけ、悲しい分だけ、ここにいたい理由になる。
そう思うと今までの人生も悪くなかった気がしてくるし、自分を褒めたくなったりもする。
つらい出来事って前奏で、今この瞬間が人生のサビなのかも。


眠れなくて、全てが嫌になった夜。
深く足を踏み入れてしまいそうで我慢していたけれど、勿体無いから人生を終える前に全部聴こうと思った。
気付いたら朝になっていて、心臓が震えたまま色々買いまくって、ライブに行くことにした。私の予感はばっちり当たっていたようで、案の定今では心の大半を占める存在になってしまった。
自分の何か思いついたら何時でもどんな状況でも実行せずにいられないところも嫌いだったけど、この時ばかりは最高だったし、自分を褒めてあげたいかもしれない。


生きててよかった

本当に、よかった

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