4月のある日

随分久しぶりの投稿。
コロナ禍で色々なことを考えた。
趣味である歌を歌うことも 普通ではなくなった日常も。

何処で?誰と?何をする?
ということを深く考えることになるのだろうな。

本当に色々あった1年だった。
皆がきっと普通ではない感情で、時に、普通ではない言葉に傷つく。

「楽しい」と思えなくなった歌と向き合いながら

でもやっぱり好きなんだという気持ちを確認して。

2021年4月、とある場で歌わせていただいた。

「やめるやめる詐欺」を繰り返し、
本番2か月前に、こともあろうか慣れないドイツ歌曲へ変更。

歌は言葉があってこそ歌。
言葉に慣れないドイツ歌曲は避けてきてたのに。

けれども、それが逆に良かったのかもしれない。どうにかせねば、という異常な集中。笑

ディクションの先生、発表会主催の担任の先生、初心からの先生・・
の3人の先生にアドバイスを頂いた。

ドイツ語の発音が不自由すぎて、
言葉も音も頭に入ってこない数週間。

本番2週間前にやっと形になるも発音に厳しいという噂だった担任の先生からダメ出しの嵐。「本番では『もうやめてー!』というぐらいに感情表現を期待します」とアドバイスが出て再び悩み(笑)

前々日、初心からの先生に見て頂けた。
「感情は子音で表現」
「Pは集中力をもって語る。」

会場はこじんまりと雰囲気の良い素敵なホールだが、歌手には意外と難しいらしく
響きを持って歌うか、爆音で歌うか・・でなければ聞こえないらしい。
「知性のある人は響きで歌ってほしいですね」と最後のアドバイスを頂いた(先生らしい。笑)

本番以上に緊張したレッスンだったけれど、自分の奥にある感覚が目覚め、「今直せること」「習得には時間がかかる事」が綺麗に見え、不思議な安堵感で本番まで過ごすことができた。

極度の緊張の原因は「知らない」「わからない」こと。

今回、突然ドイツ語の歌に変えたことで、
0から音楽を見、自分自身の今の姿をよく見ることができた。

本番は、想定内のミスで、変な動揺もせず落ち着いて歌えたと思う。

好きに始めて好きに辞められるのがアマチュアなんだから、と開きなおったというか、一皮むけたというか。

下手なりに。精一杯。

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