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不妊治療#6 そして体外受精へ、採卵1回目
体外受精1回目の記録、前編です。
採卵周期、とにかく注射
1回目の体外受精の流れは、
採卵→受精/培養/凍結→生理→もう1回ピルでリセット(自然周期の場合)→移植周期
になります。※凍結以降の詳細は次の投稿で書く予定です
こちらのクリニックでは新鮮胚移植ではなく凍結胚移植を勧めています。
卵を育てる工程と、子宮内膜を育てる工程を分けて考えるということですね。なので、採卵周期は内膜が薄くなっても気にせずガンガン卵を育てるスタイル。うろ覚えなのですが、投薬は確か
デュファストン(内服)
フェマーラ(内服)
ゴナールエフ皮下注ペン(皮下注射)
hCG(注射)←トリガー
ブセレリン(点鼻)
「年齢的に高刺激でいきましょう!」
との事で、ゴナールエフは225単位でスタート。
体外受精では自己注射をする、というのは何となくイメージがありましたが、毎晩注射するゴナールエフがペン型で本当にありがたい!
薬液がすでに充填されている(溶解や吸上げの手間がない)
ダイアルを回して用量設定(単位が細かく設定でき、かつ間違えにくい)
針が細くて短い(痛みが少なく、どの深さまで指すか考えなくていい)
トリガーのhCG注射は、いわゆる注射器を使って粉と生理食塩水を混ぜて、薬剤を吸い取って針を付け替えて投与するので、やっぱり緊張します。
深く刺しすぎていつも出血する(泣)
ペン型は本当に楽です。
とはいえ、毎晩自分の体に針を刺すのは、最初は精神的にも負担があり、かなり疲れました……(採卵周期では、仕事でもプライベートでも治療内容でも、けっこうやらかしました 苦笑)
細い針なので、基本的には刺す時にはほぼ痛みがないはずなのですが、
割と痛くて。
入浴後の清潔なタイミングが良いだろうと直後に打っていたのですが、看護師さんに聞いてみたところ、血流がよいときは痛みが出やすいそう(!)
クールダウンしてから打つようにしたら、ほとんど痛みを感じなくなりました(225単位と高用量なので皮下に薬液が入る時は痛いです笑)
通院に関して人工授精の時と変わった部分はこんなこと。
通院回数が増えた
毎回採決がある
治療費が大幅に増えた
採卵は手術といっしょ(看護師さん曰く)なので、術前管理として採血が増えるみたいです。
通院時間も長くなるので(採血結果が出るまで1時間かかる)、最初はスケジュールに慣れるまでバタバタしました。
治療費は言わずもがなですが、保険適用になって本当にありがたいな…と思います。採卵周期が1番治療費もかかるので、高額療養費制度が使えるケースが多いと思います。
ぜひ一度、加入している保険組合の制度を調べてみてください。通常の高額療養費制度にプラスして付加給付を設けている組合もあり、かなり金額面で助かると思います。うちの組合には残念ながら付加給付はありません…悲
痛恨のミス…
もう何度、自分のことをアホウと呼んだことか。
トリガーの注射と点鼻は、採卵予定日時の35.5時間前厳守(人により時間は前後します)で指示が出ていたのですが、
なんとなんと時間を間違えました……大汗
2時間遅れてしまったのです。
排卵を抑えつつ、ギリギリまで卵子を育て、トリガーを弾いて、排卵直前の熟成した状態で採卵する訳なので
下手したら卵が1個も取れないかも…と青ざめました。
翌日クリニックに電話しましたが、当然スケジュールに空きはないので予定通りの時間に採卵することに。
K先生から「今までに無いケースなのでどうなるかはわかりません」と言われ(ただ淡々と説明してくださったのは逆に助かりました)
自分のアホさ加減に涙が出ましたが、
ひとしきり泣いた後は
まぁ……やっちまったもんは仕方ない。
アラフォー女のいいところ、すぐに開き直り(笑)初めての採卵に挑みます。
当日の様子
いよいよ当日。
クリニックの方針で付き添いはなし、自宅採精です。
さすがに緊張したのですが、この日は休診日で来院している患者さんは採卵の人のみ。
みんな頑張ってるんだ…!と勝手に同志のように感じ(笑)少し気持ちが落ち着きます。
部屋に案内され、着替えてからまずは生理食塩水を点滴(前日夜から絶飲食です)
麻酔もここから入れるそうで、針刺しはこの1回だけです。
プラスチック針で長さもあるので、地味に痛い。が、すぐ慣れる。
当日はメイク不可です。「日焼け止めはダメですか?」と聞いたところ、
一瞬、え?と止まる看護師さん
「色のついてない透明のものは大丈夫ですよ」ニッコリと答えてくれました(マスク着用してます)
手術中、全身状態を見るのに顔色を見たりする為、ファンデーションで血色が隠れてしまうのが良くないようです。
手術同然のことをするのに、日焼けを気にするようなアホウは今までにいなかったのかもしれません(爆)
ベッドで待機していると、感染対策でドアを開けているせいか、手術室の様子が少し聞こえてきます。
仕切られた隣のベッドに、手術を終えた方が車椅子で帰ってくる様子も聞こえます。
緊張MAXですが、「みんな頑張ってるんだ…!」と励まされます(2回目)
時間通りに順番が来て、手術室に移動。
内診室にある椅子の豪華版みたなものに座って準備、待機。
K先生登場。
先生の合図で、麻酔投与。ちょっとピリピリするかもしれません〜と看護師さんが仰り、痛くはないけど「あ、ひんやりしてきました〜」と答え、頭ボーッとしてきたな〜〜
…………
気がつくとベッドに戻っていました(驚)
恐らく麻酔投与して3〜4秒で意識無かったと思います。すごい。
手術室からベッドまで車椅子で移動しているはずなのですが、まったく記憶がありません(怖)
このまましばらく点滴を続け休ませてもらいます。
重い生理痛のような痛みがあったので、看護師さんに伝え痛み止めを入れてもらいました。
感染予防のフロモックス7日分を貰います。
通常は3日分らしいのですが、手術中チョコレート嚢胞(子宮内膜症)に触ってしまった場合は服用日数が増えるそうです。
内診室で血止めのガーゼを抜いてもらい、診察室で説明を聞きます。
採卵結果は6個でした。
精子検査も問題なく、ふりかけ(正式名称忘れました;)でも良いと言われたのですが、少しでも受精率を上げたく顕微受精を選びました。金額も少し上がります…
1週間後の来院時に培養結果と合わせて報告を聞くことになります。
これで初めての採卵は終了。
6個、という結果がやはり少なく感じたので、トリガーの時間をミスした影響なのか、先生に一応聞いてみましたが
「う〜ん、(AMHを見ると)もう少し数が取れる能力あるかなと思いましたが、でもまぁ(正しい時間でやってみないと)わかりません」
との事。気を遣わせてしまいました…
終わってスッキリとはいきませんでしたが
毎晩の注射から解放されてホッとしたのを覚えています。
(つづく)
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