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不妊治療#2 痛みを想像する難しさ

一般の婦人科での治療記録、後編です。


女性にしかない臓器

初めての人工授精後、あっさり月経が来てしまいます。
調べてみると、人工授精は4〜6回で授からない場合は次のステップを考えるタイミングのようでしたので
とりあえず4回までは様子見をするつもりでのんびり構えていました。

それが2回目以降、困った事になります。

前回と同じくオペ室にて、先生がカテーテル等で準備している時、
「ん?あれ?…ちょっと子宮を牽引しますねー」
え?けんいん?牽引…って引っ張るの?
と思っているうちに、ぐいぃーーんと子宮にものすごい痛みが。
おそらく人生で初めてです、呻き声を上げたのは。あれはまさに、呻き声でした。

なんてこと。
前回は平気だったのに、なんでこんなに痛いわけ?こんなの聞いてないぞ…

終了後、看護師さんに聞いてみたら
「痛みの感じ方は人それぞれだからねー」
と、当たり障りのない回答。
(そういう事を聞いてるのではない)

人工授精が痛いなんて聞いた事なかったので、ブログ等々検索しまくる訳ですが、耐えられないような痛みなんて記述はヒットしないのです。
なぜ…なぜなんだ…(混乱)
内臓の痛みって、独特ですよね。体の内側からえぐられるような痛み。
この後、3回、4回と人工授精にトライするのですが、辛さは変わらず。

痛みって、すごくテンション下がりませんか

帰宅してからも、なんだか落ち込んでしまい、とても仕事に行く気になれず
人工授精の日は終日有休を取るようにしていました。

高度生殖医療専門クリニックに転院し、痛みについては解決しました。私は子宮が後傾気味で、それが原因だったもよう(推察)医師によって本当に違いますね。

ついでに書きますと、3回目くらいから黄体ホルモン補充を注射にしてもらいました。
内服薬の管理が苦手で、すぐ飲み忘れてしまうので…
ただホルモン系の注射剤って、筋注でとろみのある薬剤なので、痛いです。

もうアレもコレも痛い。

「検査やめます!」喰い気味に

痛みの話はまだ続きます。

回数を重ねる中で、卵管の通りをみる検査を受ける事になります。
卵管造影検査は知っていたのですが、こちらのクリニックではその前に、通水検査を勧められました。

超音波下卵管通水検査はその名の通り、卵管に生理食塩水を流す検査。通りに問題なければ造影検査は不要かもしれないし、卵管がキレイになり卵子と精子が出会いやすくなるかも?と期待できるそうです。

基本的には、子宮卵管造影検査と似たようなことをするので
よく聞く「生理痛のような痛み」があるのかな、嫌だなーとそれなりに構えていたのですが

これがもう悶絶。

私があまりに痛がるので、先生から中止の提案。

「どうしますか?やめますか「やめます!!!」

喰い気味に中止を訴え、検査中断となりました。
カテーテルを入れただけで終わってしまった(本来ならカテを入れる→バルーンを膨らませる→通水させるという工程)

「体調もありますから、また体調の良い時にトライしましょうね」
と、ちょっと困ったような様子の先生。
いや私もびっくりしました。内診室で実施したので、待合室に聞こえなかったか心配。
(他の患者さんの不安を煽ってしまってないと良いのですが)

この痛みは普通の事なのか?ことごとく聞いてた話と違うのだが。ってか妊娠まであと何度こんな痛みを?それでも妊娠できるかわからないのに?

この日は、帰宅した夫の前で泣きました。

転院のタイミング

結局、こちらのクリニックでは再検査する事なく、転院する運びとなりました。
4回目の人工授精の際、これでまたリセットになったら体外受精を考えたい旨をM先生にお伝えしました。
紹介状書きますからその時は言ってくださいね、との事。

理由のわからない痛みで落ち込み
検査すらまともにできない悔しさで泣き
また月経が来て落ち込む

そんな中でも、とにかく進まなければ!
と、以前から調べてあった高度生殖医療専門クリニックに転院を決意します。

体外受精に進むつもりだったのですが、転院先でもしばらく人工授精を続ける事になります。

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