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絵を描くことについて


絵を描いているときは、集中して作業をしているため、余計なことや過去の嫌な思い出を浮かばないですむから、私にとっての精神安定剤だ。

絵を描くという行為は、けっこう根気のいる作業だと思っている。
「うまく描かなきゃ」というプレッシャーもあるが、私は自分でもあまり上手いほうではないと思っているため、少しハードルの高い作業でもある。
でも、このハードルとプレッシャーが、私の頭の中を浄化してくれるのである。

これから根気のいる作業をしていくときに、余計なことを頭に思い浮かんでいたら失敗する。
失敗を避けるために、ハードルの高いことにチャレンジするプレッシャーが、いやでも、目の前のことに集中する状況を作ってくれる。

特に色を塗っているときが、一番集中しなくてはならない。
できるだけ、立体的に塗るために色の濃度や、組み合わせ、グラデーションを意識している。
余計なことを考えていたら、絵がおかしくなり失敗作になってしまう。
修正が効かないので、また一からやり直しになってしまう。
それだけは避けたい。

失敗してはならないという自分への戒めが、私を夢中にしてくれる。
楽しいも大事だけど、多少のプレッシャーとハードルがあったほうが、描き終わったときの達成感と快感が、たまらない。

私が絵を描く理由の一つである。


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