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Ep.1 こんにちは、クリエイターさん。
これは、アラサー夢追い女がとある映像クリエイターと半同棲を開始するも揉めに揉めて逃げ出してきた話。
出会いは2021年1月。
憧れの事務所に所属できたはいいものの、最初から仕事がバンバンもらえるわけもなく。
ネットで、一般公募のオーディションを探してはマネージャーさんに許可もらって受けに行っていた。
その中に、声優じゃなくて実写の映像のオーディション情報が。
ホームページを見ると、30代男性のクリエイター。
…そう、この人が、その人なんですけどね。
ポートフォリオは、すごいものがたくさん並んでいる(…ように見える。わたしは映像素人だし。)
報酬も、他のオーディションに比べて圧倒的に高め。
まあ、とりあえず応募だけでもしてみるかあ〜〜って呑気に応募。
そしたら
「オーディションするので来てください。」
って連絡が。
再度マネージャーさんにも確認して、
いざ!
向かったのはとあるマンションの一室。
事務所兼自宅のようだけど、そこには高そうなカメラやら機材やらがズラ〜〜っと並べられていて。
目の前には2人の男性。
スラッとした2.5次元俳優のようなイケメン風(マスクしてるからね、他意はないよ)の男性と、
暖房きいてるとはいえ真冬に半袖で腕組みしてる胸筋腕筋えげつない男性。
監督は後者。
わたしの、第一印象は…
クリエイターオーラ半端ねえ………
ぐらいでした。
多分部屋の印象効果もあったと思うけど。
んで、プロフィール見ながらお話して、
監督とセリフの読み合わせ。
………したら、
「声張りすぎwwwww普通に話せないの?www」
っていう。笑
ええ、酷評いただきましたよ。
あ〜〜〜これはないな〜〜と思いながら帰る。
すると、監督からメールがくる。
(要約)
『今日はありがとうございました!今映画を撮ろうとしていて、ぜひメインキャストで出ていただきたいです!まだシナリオ化前でキャストベースであてがきをしたいと思ってるので、人となりを知るためにごはんでもどうですか?』
おーーーーーーいおいおいおい。
ただのナンパマンやんけ。
ふざけんな。
あれだけ演技使えねえって言われた後で
「よっしゃ〜〜〜!やったるで〜〜〜!」
ってなると思う???
ふざけんな。
…いや、まあ…
映画、かあ… (アホ)
枕営業と思えば大丈夫…?(アホ)
いやいやいや、さすがに本気にはしてませんよ。
でもとりあえず、こういうのが来ました、ってマネージャーさんに言ってみる。
そしたら案の定、マネージャーさんも苦笑い。
ですよね〜〜〜って思いながら、
すみません事務所の許可出ませんでした、ってお断りする。
ただ、ナレーションの案件もいくつかあるらしく、それは自分の家で録って送ればいいだけだからお仕事は繋がりそうな人ではある。ここで切ってしまうのはあまりに惜しい。それに、映像の話はいろいろ聞いてみたい。
ということで、LINEを交換する。
しばらくナレーションのお話して、他愛もない話をして、
たら、
「ごはん行こうよ」
で、出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もちろん映画の話なぞ微塵もしていない。(ていうか作ってる雰囲気1ミリもない)
この人がどうとかより、わたしはこういう流れでごはん行くのが大の苦手である。
なんか品定めされに行くみたいだし。
何より酷評された後だったし。笑
しばらく、のらりくらりと交わし続ける。
「コロナがちょっと…」
「この流れで会うのハードル高いですよ〜。笑」
「寒いんで…」←
そもそも、LINEをず〜〜〜〜〜〜っと続けるのも苦手。
仲良い人とか、用事があればいいよ。でもさ、
「久しぶりに髪切りましたー!」
「花粉がやばい…」
「ラーメン食べました」
とか送られてもさ、困るやん。
まだそこまで仲良くもないのに。
仕事のため仕事のため…と思って返すけどさ(最低)
こんなやりとりが、約1ヶ月。
ついにご飯行く日が、きます。
続きは、また。
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