見出し画像

調布FM「人生はビートルズだ!」(2022.1.21.19時、放送分、構成台本)

 みなさま、こんばんはのこんにちは。2022年も大絶賛のラジオ番組人生はビートルズだで、今日も張り切ってまいりましょう。去年の11月そして12月には、ビートルズの新しい映画、ゲットバックそして、12月には、ポールマッカートニーがプロデュースするマッカートニー321というインタビュー映像が配信されまして、またまたあらたなビートルズ世界が広がる今日この頃なのです。さて、今日はビートルズ映画にも登場する愛すべきバイプレイヤーというところでお話を始めたいと思います。まず一人目のご登場は、マルエバンスですね。マルエバンスといえば、 1935年生まれ。ビートルズのデビュー前からの友人であり、デビュー後には、ロードマネージャーとして活躍した方ですね。

 さて、マルエバンスはいったいどのような方だったのでしょうか。マルは、Liverpoolのキャバンクラブの用心棒として働いていたのです。そこで、ビートルズの4人と仲良しになったんですね。それから、ビートルズのマネージャーだったブライアンエプスタインは、マルをビートルズのロードマネージャー兼パーソナル・アシスタントとしてニール・アスピノールとともに雇うことになりました。マルエバンスが、ビートルズ関連の映像に登場する初期のころといえば、1964年2月11日、アメリカ、ワシントン・コロシアムで8,092人のお客さんを前にしたライブが有名ですね。このワシントンコロシアムというところは、ボクシングなどなど格闘技がメインで行われる会場だったのですが、ビートルズのステージ上でリンゴのドラムが乗っている台は、丸く円形だったのです。この会場では、360度、周りからステージをみる形になるわけですが、そうなると、ずっと背中ばっかりみているお客様がでてしまうというところが課題でした💦。ビートルズは、この日は12曲演奏したのですが、そのうち最初の3曲が終了したあとで、ロードマネージャーだった、マルエバンスがステージに上がって、手動で、ドラム台を180度回転させました。そして、メンバーもそれに合わせて立ち位置を変えたのです。そうなると、背中ばっかりみていたお客さんが今度は正面に回ることになるのですね。なるほどなるほどです。この日のライブで、12曲のセットリストのトップバッターは、ジョージハリソンが歌うこの曲でした。ロールオーバーベートーベン!

業務連絡 ロールオーバーベートーベン1曲をかけてください。
曲明けです。

 今お聞きいただいたライブ音源は、ハリウッドボウルのものでしたけれども、ワシントン公演も間違いなく、あのようなこのような盛り上がりだったと想像しますね。そして、ビートルズのワシントン公演で演奏された12曲の最初の1曲目がジョージがボーカルをとったというのも、とても新鮮な感じがしますね。ポールでもジョンでもなく、ジョージからライブがはじまっていたのです。ワシントン公演は、このあと、From me to you、3曲目が、I saw her standing thereでした。そして、今日のエピソードの主役、ロードマネージャーのマルエバンスが登場です。リンゴスターが乗っていた、円形のドラムの台をリンゴスターが一度、台から降りて、マルエバンスが、このドラムの台を180度回転させました。マイクスタンドは、手で持ち運んだのですね。そして、4曲目を紹介するのは、ジョージハリソンで、その曲は、this boy だったわけですけれども、この曲は、1本のマイクに3人のビートルが集まって、歌ってたのです。つまり、マイクスタンドを移動させるのも1本だけを確実に動かせば、すぐに次の曲の演奏にはいれたので、都合がよかったのでしょうね。

 ライブ演奏は、This boy, All my lovingと続きまして、そのあと、リンゴがボーカルをとるI wanna be your manとなります。ポールは、自分が歌っていたスタンドマイクをリンゴが座るドラムの位置まで、持って行って、リンゴは、そのマイクスタンドを自分とドラムとの間に立てて、I wanna be your manを熱唱したのです。この曲がおわったあと、マルエバンスは、またドラムの乗っている回転台を180度回して、次のPlease please me, Till there was youの演奏へと進んだのですね。ではではポールが歌うライブ音源から、Till there was you

業務連絡 Till there was you 1曲をかけてください
曲明けです。

 はい。今日の人生はビートルズだでは、ビートルズのロードマネージャーだった、マルエバンスの話題をお話しておりました。さてマルが一番、目だった映像の第1位は、マックスウェルズシルバーハンマーの曲の中で、実際に曲に合わせて、マルが、ガンガンとカナ床を叩いているシーンでしょうね。Let It Be 映画のシーンとして覚えていらっしゃる方も多いかと思います。 

 マルエバンスの逸話をもう一つご紹介しましょう。ポールマッカートニーとマルのふたりは、その時ロンドンへ帰る飛行機に乗っていました。何か新しい名前を考え付くように、言葉遊びをしてそうで、マルエバンスは機内食のトレーの上に載っている小さな瓶の蓋の部分に、”S" と "P" の文字が何の意味なのかポールマッカートニーに尋ねたそうですね。それに対してポールマッカートニーは、「salt and pepper」(salt (塩)の "S" と pepper(胡椒) "P")だと答えたとのことで、それがそのあと発売することになるLPレコードの題名、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の由来となったと言われています。 しゅごい。そうだったんだ~

 ではではポールマッカートニーとU2がライブ8のイベントで演奏したバージョン、サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド。

業務連絡 サージェントペパーズ1曲をかけてください。
曲明けです。

 今週の人生はビートルズだでは、ビートルズを支えたロードマネージャー、その後 Apple のスタッフになったマルコムエバンスに、スポットライトを当ててお話ししております。なるほどです。サージェントペパーズの元ネタは、ソルトアンドペッパーだったのですね。 

 マルエバンスは、 1966年6月30日にビートルズが 来日した時ももちろん同行していました。有名なエピソードとしては、7月1日に、ポールマッカートニーといっしょに、ヒルトンホテルを抜け出して、皇居を散歩したというのがありますね。その時の写真も残っています。ポールの脱出劇も、すぐに終わってしまったといわれていますので、折角日本に来ていたのに、自由に行動できなくて、さぞかし残念だったと思います。

 さて、マルエバンスは、ビートルズのレコーディングにも参加することがありました。例えば、You won't see meでは、オルガンを短音で弾いているといわれていますし、ハーモニカを吹くこともあったのですよ。それでは、マルエバンスが、ハーモニカで参加している曲 Being benefit of Mr. kite

業務連絡 Being benefit of Mr. Kite1曲をかけてください。
曲明けです。

 アルバムサージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドから、Being benefit of Mr. Kiteを聞いていただきました。さてマルエバンスの活動の中で見逃すことができないのが、新しい才能を発掘して、曲をプロデュースしたことです。一例をあげますと、1968年にマルエバンスは、まだその頃「アイヴィーズ」(The Iveys)と名乗っていた後のバッドフィンガーの演奏を見て、アップルが彼らと契約することを提案したのです。1969 年と1970年には、マルエバンスみずから、バッドフィンガーの曲を何曲かプロデュースしているのですよ。中でも一番有名な曲は、『嵐の恋』でして、1970年12月にビルボードの10位にランクインしたのです。それでは、マルエバンスがプロデュースして、バッドフィンガーの大ヒット曲、嵐の恋、No matter whatを聞いていただきましょ。

業務連絡 No matter what 1曲をかけてください。
曲明けです。

今週の人生はビートルズだでは、 ビートルズのロードマネージャーから、アップルレコードでは、レコードプロデューサーを務めたマルエバンスを取り上げています。先ほど聞いていただいたバッドフィンガーの大ヒット曲、No matter whatも、個人的にとても大好きな曲ですね。一時は、バッドフィンガーはビートルズのように成長するかもとも言われていたのですよ。

 さて、マルは、1976年1月に不幸な事故で、40歳の若さで亡くなっています。そして、去年の11月に公開されたビートルズ映画ゲットバックでは、屋上ライブのシーンで、騒音を聞きつけて駆け付けた警察官と交渉したり、ギターアンプのスイッチを切ってしまうマルエバンスの姿を久々に映像でみることができました。マルの大活躍は、こうして語り継がれていくんですね。

業務連絡 この後ラスト曲 Day After Day をかけてください。 Day After Day は、途中フェードアウトで、エンディングしても良いかと思います。お任せします。

部品で、 Day After Day の曲紹介を入れておきます。

部品1 バッドフィンガーといえば、ビートルズの弟分とも同時言われていたわけですけれども、先ほど聞いていただいたNo matter what以外にも、大ヒット曲Dat after dayがありますね。 この曲はジョージハリスンと Todd Rundgren がプロデュースしたのですよ。バッドフィンガーとビートルズのつながりの深さがよくわかりますね。

部品2です。それでは今日最後の曲バッドフィンガーのデイアフターデイ

部品3 それでは今日最後の曲バッドフィンガーの Day After Day を聴きながらお別れです。

Ending

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?