推しのぬいぐるみを作ろう!〜実践編〜
●はじめに
こんにちは。ねこりんです。
今回はぬいぐるみ作り実践編として、実際に作った推しぬいが出来上がっていく過程を辿りながら、筆者が感じた裁縫に関するちょっとしたコツや関連したアイテムについてなどのお話をお届けします。
まず前提として、本記事はぬいぐるみの作り方を解説した記事ではありません。
筆者はぬいぐるみ作りの際、「てづくり推しぬいBOOK」という本を参考にしています。本の中身や型紙などを掲載することはできないため、流れをわかりやすくするため見出しはおおよその行程に沿ってありますが、詳細なぬいぐるみの作り方に関しては省略していることをご了承ください。作り方が知りたい方は該当の書籍をお買い求めいただきますようお願いします。
また、前記事と同様、本記事をお読みいただくにあたって以下の点をご注意ください。
・筆者はぬいぐるみ作り、はたまた洋裁部門において、ほぼ知識のない状態から始めた「初心者」です。書店で作り方の本を購入し、それでもわからないところはググッて出てきた情報を元に試行錯誤を重ねる方法で、いまだに理屈を理解せずなんとなくで縫い物をしているため、このnoteはぬい作りの正しい方法や工程を書き記したものではないことをご理解ください。わたしは初心者なりに考えてこうしてみた、というだけの個人的なお話になります。
・このnoteに書かれている全てのことを実行したことにより起こった失敗、事故、損失などに対し、筆者は責任を一切負いません。
この度筆者は2ヶ月間の長期休暇を得て毎日狂ったように推しのぬいぐるみを作り続け、全10体のぬいぐるみを世に生み出すことができました。その中でも総合して最も出来が良いと思われる1体をピックアップして、製作の行程をお見せしていきたいと思います。
●型紙の作成〜生地の準備と裁断
⦿型紙の印刷と切り出し
まずはじめにやることは、型紙の印刷です。作りたい型紙の載っているページまたはデータを手元に用意したら、コンビニもしくは自宅のプリンターで印刷します。作りたいぬいぐるみのサイズによってコピーの倍率が変わる場合があるので注意が必要です。
ちなみに筆者のように印刷が面倒な人は型紙の上に用紙を重ねて上から線を手描きでなぞったものを切り出して使っても良いですが、正確性に欠けるため印刷の方が望ましいです(筆者は小サイズの服を作る際に縮小コピーが必要だったためそのタイミングでついでに他のサイズの型紙も印刷しました)
印刷が出来たら線のとおりにはさみで切り出し、パーツごとに分けます。これで型紙の完成です。これから何体もぬいを作りたい場合はこれを何度も再利用するというわけですね。筆者はぬいぐるみのサイズごとに、「ボディと髪の毛」「服」を別々にクリップで留めてまとめて保管しています。
⦿生地の準備(貼り合わせ)
今回肌色部分に使うナイレックスという生地は、とても薄手で1枚だけでは色が薄く見えたり、裏側の刺繍の糸が透けて見えてしまったりするので、生地を2枚貼りにする必要があります。ソフトボアなどの厚みのある生地を使う場合はこの行程はなくても問題ありません。
アイロン接着シートを使って、2枚の生地の裏面同士を貼り合わせて1枚にします。できるだけ、生地を型紙の形に切り出す前に生地同士を貼り合わせましょう。そうしないと、型紙の形より少し小さめにフィルムを裁断するのがかなり面倒なのと、生地の端まで接着されず強度に影響します(何回かやった)。
★ここで突然の商品レビュー!
画像左が、今まで使用していたKIYOHARAさんの「アイロン接着シート」。25×50cmで¥680。近所の100均などを見て回りましたが、生地同士の広範囲を貼り合わせることができるアイテムがこれしか見当たらず、またこれがないとぬい作りを進めることができず、さらに一度にかなりの面積の貼り付けを必要としたため、一時期筆者が関東圏の手芸店のこの商品の在庫を買い占めました(誇張表現)。
しかしその後しばらくして、画像右の商品を手に入れたことで、筆者の生地貼り合わせ生活(?)は安定期を迎えることができました。その名もぬいぐるみの生地やさんの「薄口アイロン接着フィルム」!
ぬいぐるみの生地やさんという通販サイトでのみ取り扱っているようなのですが、110×1mというドデカサイズにもかかわらず、お値段なんと550円!コスパ最強!筆者は「大きさは今まで使っていたものと同じくらいなはず!」という思い込みからよく確認せずに大量に購入したため我が家には莫大な量の薄口アイロン接着フィルムが存在します(あほ)。これを消費する量のぬいを作らなければならない。オマエならできるよな(圧)?
個人的な使用感もご紹介します。左のアイロン接着シートは、くるくると筒状に巻かれて販売されているものを、セロテープを剥がして使うのですが、当然癖付いていて扱いにくく、切り出す際や貼り付ける際に押さえておく重しが必須です(筆者はその時だいたい手元にあるロータリーカッターや定規を重しにしています)。その点右の薄口アイロン接着フィルムは畳まれた状態で袋に入っているので、切り出しも容易ですし、生地の上にもそのままふわっと乗せることができます。
また、左のアイロン接着シートは張り付けの裏表が存在します。生地と接着する側のフィルム面に「さわるとひっかかりがあります」と表記されておりそれが絶妙にわかりにくく、初回は裏表を間違えてアイロンがベチャベチャになりました。フィルム面にひっかかりというものは感じられず、どちらかというとアイロンをあてるはくり紙側がフィルム面と比べてつるつるしているという印象でした(個人の感想です)。対して、右の薄口アイロン接着フィルムは裏表が存在せず、どちらの面でもしっかり接着してくれます。
そして、左のアイロン接着シートははくり紙が存在する都合上、まず生地の1枚目にシートを貼り付け、冷めてからはくり紙を剥がし、2枚目の生地とあて布を重ねてもう一度アイロンをかけるという複数の工程を必要としましたが、右の薄口アイロン接着フィルムは1枚目の生地→接着フィルム→2枚目の生地→あて布の順に重ねて一度に接着することができるのも大きな利点です。
強いていうならば、はくり紙がない分フィルム自体が本当に薄手でかなりテロテロした素材なので、アイロンを乗せる前にフィルムが生地の中で移動して変に折れ曲がったりしていないかを確認しないと、いざ貼り付けた時に生地がよれていた!なんてことがあったりするので注意が必要です(1回やった)。
⦿生地へのマーキング、裁断
生地が準備できたら、印刷・切り出しができた型紙を、該当の色の生地の裏面に乗せ、チャコペンを使って縁取るように印をつけていきます。この時に気をつけたいことがふたつあります。
ひとつ目は生地の向きです。生地には向きがあり、例えばこちらの画像のナイレックスという生地は、表面をよく見ると横方向に向かって縞模様になっているのがわかります。
顔は縦縞、体は横縞などにならないよう、なるべく同じ方向で型紙を切り出したいですよね。ちなみに筆者は適当人間なのであまり気にしません(え?)。推しの水着衣装ぬいも製作したのですが、その時は肌の露出が多かったので生地の方向もしっかり意識して統一しました。
また、ソフトボアという毛足の長いふわふわの生地の場合は縞模様は見えませんが、手でなぞった時に毛が逆立つ向きがあるため、その向きを統一したほうが良いです。ここでソフトボアの向きを統一しなかった失敗例を見てみましょう(あるんかい)。
言い訳をします。シンプルに間違えました。生地を裁断している時にはそのことは頭にあったのです。しかし裏表とか左右とか気にしなければならないことが多すぎて割と脳内は必死かつわけがわからないことになっており、過ちに気づいたのは完成後の撮影のこの写真を撮った瞬間。可愛いからいいの。
型紙を生地に写す時に気をつけたいことのふたつ目は、生地の色を間違えないことです。ボディや耳などのパーツはもちろん感覚的に肌色だとわかると思うのですが、中にはパッと見で色がわかりにくいパーツも存在します。筆者は一番初めにぬいを作った時、てづくり推しぬいBOOKの型紙ではありませんでしたが、ボディのページに載っているのだから全て肌色だろうという思い込みから、「髪」と書かれた型紙のパーツを肌色の生地で切り出して無駄にした経験があります(思い込み星人)。型紙を写す時は、生地の色が合っているかどうかをよく確認しましょう。
ちなみに、今回のマルファスくんはてづくり推しぬいBOOKの中サイズぬいぐるみですが、実際に使った型紙と色分けは下記の通りです。
・肌色→顔、ボディ、耳、あご
・黒色(髪の毛の色)→おでこ、襟足用後頭部(上下)、襟足
おでこは「おでこ」と記載されていますが、惑わされず髪の毛の色で切り出してください(本では丁寧にカラーで色分けをしてくださっているので、惑わされるのは筆者くらいかと思います)。
裁断には裁縫用はさみまたはロータリーカッターを使用します。道具については前記事に詳しく記載していますので参考になさってください。ちなみに後ほど詳しく書きますが、刺繍の際に刺繍枠を使用する場合は顔パーツだけは他のパーツと分けておき、生地を裁断しないでおきましょう。先に裁断してしまうと生地が刺繍枠にはまらなくなるので、泣きながら刺繍枠なしで頑張る羽目になります。
●顔の下描きと刺繍
⦿顔の下描き
いよいよぬいに命を吹き込む、顔の製作にうつります。刺繍をする際の目印となるように、ペンを使って生地に下描きを描いていきます。パーツの配置や大きさなどは、てづくり推しぬいBOOK内に原寸大の見本があるのでそれをベースに作るとわかりやすいと思います。感覚的には、立体にすると平面で見ていた時より思っていたよりも離れ目になりやすいので、目と目の距離を近めにすると可愛いデフォルメ感が出ます。あとは口の位置も下すぎると人中?が長く間延びした印象になるので、鼻の表現がない分思っているよりも上めにすると可愛い感じにまとまりやすかったです。なので、顔のパーツ配置はコンパクトに中心寄せがオススメ!しかしお好みやキャラクターの表情などもさまざまかと思いますので、ご自身の理想のお顔が作れるようにいろいろ研究をしてみるのが一番良いと思います。
筆者は刺繍の最中に確認しやすいように、また、次にぬいを作る時の参考にするために、型紙に基本の目と眉毛、二重まぶた、口をボールペンで描き込み、眉間の距離、目頭の距離、目幅の距離などバランスを取る上で大切になる部分の長さを定規で測って記入してあります(それでもなかなか思うようにいかないし毎回顔が変わる。シシュウムズカシイ)。
なお、この世には刺繍用下地シートなる商品が存在します。水性のペンでシートに描いた図柄をもとに刺繍をし、終わったら水で洗い流すとシートのみ溶ける、という物らしいのですが、生地を水に濡らすことに抵抗がありまだ試せていないので、今度使ってみたいと思います。
これをベースに糸を使ってお顔を作っていきます。
下描きに使うペンは時間の経過で消えるペンや水で消えるチャコペンなどいろいろな種類があり、今回は時間の経過で消える紫のペンを使用しました。ちなみにこのペンも良いですが、その後使ってみたフリクションボールペンは個人的にとてもオススメです。手汗で消えないかつ細い線が描けるので、刺繍がしやすく、顔の下描きには今後はこちらを使うことにしました。消しゴム部分は使わず、アイロンの熱で簡単に消すことができます(ただし欠点として、逆に温度が冷えることで線が復活するそうなので推しを冷え冷えの雪山に連れていく際には注意が必要)。
玉結びを作ったら、生地の裏側から針を通し、なるべく下描きに沿うように形を作ります。目の縁から、バランスを見ながら少しずつ針を進めていきます。ズレたら待つのは死、おかしいぞ?と思ったらその時点でそのまま突き進まずにすぐに一歩戻りやり直しましょう。刺繍についても詳しくはないですが前の記事で少し触れていますのでそちらをどうぞ。
★チャコ消しマーカーペンについて
皆様お気づきでしょうか。写真を見てみると、下描きの紫色のペンが、何やら生地に不自然に滲み広がっていることに……。普通はここまで滲むことなく、時間と共に薄くなって消えていくのですが、この時ばかりは違いました。今までと異なっていた行程として挙げられるのは、生地を2枚貼りにしたことだったので、確証はありませんが高確率で接着フィルムにペンが滲むなどしてこのような現象が起こってしまったのだと思われます。そして滲み方を見るとおそらく、時間の経過では消えないものと考えられます。もしかするとこれは終わりの始まり?一瞬そう思い絶望しかけましたが、諦めるのはまだ早いです。何故なら手元には「チャコ消しマーカーペン」という救済アイテムが存在するから。
しかし使ったことがなかったため、消えてくれるかは使ってみないことにはわかりません。蓋を開け、ペン先を少し布にあててみると、バチクソな刺激臭。アルコール?シンナー?のアレです。筆者は正直そっち方面の匂いは好みなので()大丈夫でしたが、かなりキツイことは確かなので苦手な方は苦手かもしれません。使う際はご家族など気にかけてあげてください。
絶望を希望に変えるPEN、チャコ消しマーカーペン。
目的なく、手芸店でたまたま目に入って、あればなんかに使うやろという計画性のある人が泣きたくなるレベルの適当スタンスで購入した品でしたが、まさかこんなところで役に立ってくれるとは思いもしませんでした。刺繍で出来上がった顔面があまりにも良かったので没になったら本気で泣き崩れていたのではないでしょうか。
★刺繍で使える便利アイテム
さて、チャコ消しマーカーペンのすごさもわかったところで、いろいろ調べていく中で気になったアイテムをいくつか試してみたのでご紹介していきます。
・刺繍枠
ここで先程話が出た刺繍枠について触れておきます。刺繍枠とは生地をはめ込んでピンと張りを出し刺繍をしやすくするためのアイテムなのですが、筆者は今回のモデルのぬいを作る時までは刺繍枠を使用していませんでした(わざわざ買っていたのに。何故?)
使ってみたところ、手への負担が全く違う!!!感動!!!刺繍枠がないと生地をピンと張るために自分の手で軽く引っ張りながら作業をする必要があるのですが、そうすると生地を持っている方の手がめちゃくちゃ痛くなるのです。刺繍のやりやすさという観点から言うと正直そんなに変わらないかな?という感じではありましたが、とにかく手が痛くなくて快適。100均のものと手芸屋さんのものを使ってみましたが、100均のはネジがあってないようなものでしっかり締まらないので手芸屋さんのものがオススメです。
・ピーシング針
次に、刺繍をしやすくするためのアイテムとしてピーシング針というものも購入してみました。針穴が小さく針通りの良さが特徴とのことです。小学生の頃に親が購入したお裁縫キットの中に入っているぬい針を今の今まで愛用してきた筆者。そもそも針通りとはなんぞや?針だけでそんなに変わるもんかい?と思いながら試してみたのですが、全然違うやんけ!!!なんというか、スルスルいける。裁縫を経験した人ならばわかるかと思うのですが、針が生地を通っていく最中の、キュ…キュ…という謎の突っかかりが一切存在しないのです。今まで使っていた針よりも短いのでその点では少し使いにくいですが、おそらく慣れれば大丈夫でしょう。ただ、先程も書いた通り針穴が小さいため、糸通しがしにくくなるというデメリットもあります。しかしそれでも使う価値はあり!
・デスクスレダー
こちらは針に糸を通すためのアイテムです。糸通しを使わずに、針と糸を装置にセットしレバーを押すワンタッチだけで簡単に糸通しが可能です。しかしこちらのデスクスレダー、個人的にはなくても良かったな〜という感想です。なぜなら筆者は針穴の小さい「ピーシング針」に対し「2本取りの糸」で刺繍をしているから。銀の横顔の糸通しであれば、物理的に力を込めて引っ張れば小さな針穴にも2本の糸を通すことが可能ですが、デスクスレダーのレバーの力はそこまで強力ではないため、針穴が小さすぎて糸がしっかり入り切ってくれないのです(ちなみに1本ならしっかり入ります)。ピーシング針を使わない場合や、1本取りの場合は糸通しを使うよりも楽になると思いますが、糸通し自体もそこまで手間になる作業ではないので、個人的には糸通しだけで十分だな〜という印象でした。
(余談ですが、たきゅーとさんの動画の中でデスクスレダーの紹介動画が一番腹抱えて笑いました)
●ボディパーツの縫い付けと後頭部作成
⦿顔パーツの切り出しとダーツ処理
刺繍枠から外した顔のダーツ処理や耳の縫い付けなどが終わり、顔パーツが完成しました!
これをボディパーツと縫い合わせていきます。縫い合わせたい生地同士を中表に合わせて、仕上がり線上を縫います。縫う時は必ず、糸が解けないように、縫い始めと縫い終わりに返し縫いを忘れずに行います。
首とボディなど、形が異なり縫い合わせる場所がわかりづらいパーツは特に、生地同士が中表になっていなかったり、間違った場所を縫ってしまいがちなので注意が必要です。筆者のぬい作りは、十分に注意しているのに、何故か生地が中表になっていないことばかりです。なんでだろうね!
ちなみに、耳のような小さなパーツでも、手縫いとミシンでは作業のスピードが段違いです。ミシンを持っている方は積極的に活用しましょう。ミシンを持っていない人は、買いましょう(無茶を言うな)。
冗談はさておき、ミシンがあれば、手縫いではどうしても出すことが難しい強度とスピードがまかなえますので、縫い目がゆるくて表面からなんとなく糸が見える……ということもありませんし、ボディ同士や後頭部などの縫う範囲の広いパーツもあっという間に縫い終わります。手縫いで30分かかる作業も3分で終わります(本当に)。筆者は手縫い作業がとても遅いかつクオリティも高くないので、ミシンを導入したことでぬい作りの苦手部分を克服し、ぬい大量生産オタクと化すことができたのです。これから推しぬいをたくさん作りたいよ〜!という方、是非ご検討ください。
★ミシンを選んだ基準
筆者はぬいを作り始めるまで裁縫など小学校でしか経験のない完全初心者だったので、ぬい作りをするにあたって初めてミシンを購入しました。調べてみると種類がさまざまで値段もピンキリ。まず予算を決め、その中で初心者でも扱いやすい機能が搭載されていて、なおかつシンプルな作りのものを探していきました。実際に選ぶ基準としたのは次の項目です。
・価格30000円前後
・自動糸切り機能付き
・自動糸調子調節機能付き
・フットコントローラー付き
名前の通りですが、自動糸切りとは、ミシンで縫い終わって本体から伸びている糸をボタンひとつでカットしてくれる機能で、自動糸調子調節とは、上糸と下糸の引っ張り具合を自動で調節してくれる機能です。自動糸切りがあれば作業効率が上がるでしょうし、糸調子に関しては調べてもよくわからなかったのでとりあえず自動の方がよくね?という雑極まりない見解で該当機能が搭載されているものを選びました(ズレるとめんどくさいらしいので自動で正解だったのかもしれない)。また、フットコントローラーに関しては足元のペダルでミシンを操作することができるため、両手で布を扱うことができ欠かせないアイテムだと判断しました。
店舗やネット上の口コミなどいろいろ見て回った末、購入したのはジャノメのNP-400というコンピューターミシンです。糸の準備などの基本的な操作は、慣れるまではよくわかりませんでしたが、なんとか説明書の通りに問題なく行うことができました。音もそこまでうるさくなく、快適に使うことができています。ひとつ気になる点があるとすれば、「ゆっくり」〜「はやい」スピードの調節つまみがあるのですが、実際のスピードの振れ幅はかなり極端で、感覚的には「超おそい」と「けっこう速い」と「爆速」の3段階くらいな印象を受けました。今は「けっこう速い」くらいで使用していますが、慣れるまでは「超おそい」と「けっこう速い」の間の速度が恋しかったです(フットコントローラーの踏み込み具合である程度調整できます)。
⦿後頭部、襟足の作成
続いて、髪の毛の色の生地で、後頭部パーツを作ります。キャラクターの髪型によって、襟足がある場合は、てづくり推しぬいBOOK内の型紙の「後頭部」の代わりに「襟足用後頭部」を使用します。筆者は両方必要だと勘違いして後頭部をふたつ生成しました。
マルファスくんには可愛い襟足が存在するため、写真上のものを使っていきます。襟足の長さはキャラクターによって異なりますが、想定より少し長めに作っておき、ぬいに綿を詰めたあとでバランスを見ながらカットしていくのが良いと思います。
後頭部パーツの後ろ部分には、後で綿を詰めるための綿詰め口を作っておかなければならないので、全て縫い合わせないように注意。表に返すのがけっこう難しくコツがいるので、綿詰め口を少し広めにとっておくのも良いかもしれません。
⦿各パーツの縫い付け
後頭部パーツが作成できたら、ボディや顔と縫い合わせていきます。これが推しの裏側を拝見できる最後のタイミングになりますので、ひとつひとつ噛み締めながら作業しましょう(何)。
●ぬいを表に返して仕上がりをチェック
⦿ぬいを表に返してみる
全てのパーツを縫い合わせたら、いよいよ表に返していきます。縫い合わさった生地に厚みがあったり、綿詰め口がそこまで大きくない関係で、かなり苦戦しますが、こんなにグチャグチャにしていいんか?というくらい容赦なく潰して小さくしながら綿詰め口めがけて押し出します。「あんなに頑張った刺繍……ほどけてしまわんの……?」という不安がよぎりますが、筆者は今のところ一度も刺繍がダメになったことはありません。ここでほどけてしまわないためにも、刺繍の際の頑丈な玉結び・玉留めが大事になってくるわけですね。
手足の先などの細かい部分もしっかりと表に返す必要があります。ピンセットなど先の細いものを使いぐいぐいと押し出してまん丸の可愛い手足を作りましょう。
表に返すと、そのタイミングで異変に気づくことが多いです。一部分だけ穴が空いていて縫えていなかったり、写真のように変な場所を巻き込んで縫われていてしまったり……。この場合は原因を追求する必要があるため、場所を覚えておき、もう一度裏へ返して確認作業に移ります。
裏に戻し、ひっかかっていた部分を見てみると、顔パーツの下側と首パーツの上側を縫い合わせる際に、首パーツの上下とも一緒に巻き込んで縫ってしまっているのがわかりますね。生地を引っ張り誤って縫われている部分の糸を見つけてハサミで切り、正しい位置で縫い直します。ミシンを使う場合は、このように意図しない場所を同時に縫ってしまうことがあるので、仕上がり線の確認と、縫わないパーツをしっかりよけてミシンにセットすることが大切になります。
縫い直したらもう一度表へ。ミスが続いたり原因が掴めなかったりするとこの裏表に返す作業が煩わしくなってきて若干萎えますが、妥協は後悔に繋がるため絶対にしません。
かわいい!!!!!!!!!!
先程まであご付近にあった妙なひっかかりがなくなって、丸いほっぺたになりました。ワキや股の部分には裏返した時に綺麗に見えるよう裏側から切れ込みを入れてありますが、それでも少しシワが寄っています。綿を詰めると多少シワが伸びるのと、今回のマルファスくんは露出がほぼなく洋服を着込むのでこのままで問題ないと判断しました。
●綿を詰める&綿詰め口を閉じる
⦿綿詰め(命が宿る瞬間その2)
表から仕上がりをチェックして問題なければ、いよいよ綿を詰めていきます。綿は想像の10倍くらい入れて大丈夫です(マジで)。手足の奥の方から、細かくちぎってほぐした綿を、少しずつ、たくさん入れます。手先と足先は細く綿が入れにくいですが、ピンセットなどを使用し奥までしっかりと詰めるととても可愛い仕上がりになります。
え?可愛いすぎでは??
修正したあご付近に少しだけシワが寄ってしまっていますが、ご愛嬌……。綿をもう少し詰めても良かったのかもしれません。このように立体の状態になってしまえばイメージもつきやすいので、襟足の長さも整えやすいですね。
⦿綿詰め口を手縫いで閉じる
最後に後頭部の綿詰め口を手縫いのまつり縫い(コの字閉じ)で縫い合わせれば、ぬいのベースの完成です!
縫い目が少々粗いですが、このあと髪の毛をグルーガンで貼り付けて完全に見えなくなるので塞がってさえいれば何でもOKです。だんだんと面影が見えてきてワクワクしますね!
●髪の毛パーツの作成と貼り付け
⦿髪の毛の観察、パーツ作成
さて、ボディが完成したので、次は髪の毛を生やしてあげましょう。筆者はぬい作りの中でもこの行程が特に大好きです。前髪、横髪、後ろ髪など、作りたいキャラクターの髪型を構成する髪の毛の束を観察して、生地に描き出します。生地は必要に応じて2枚貼りにするとよいでしょう。
形が決まったらカットし、奥から手前の順になるよう気をつけながら頭に髪の毛パーツを重ねて、大きさやバランスに問題がないか、全体のイメージを確認します。個人的にはボリュームがあればあるほど可愛いと感じるので、ふわふわの髪の毛を再現するために束をたくさん用意しました。
切った布を乗せただけなのにこの可愛いさ。襟足の長さも調節し、完全に可愛いのビッグバンが発生しています。横髪(もみあげ)がいい具合に顔のダーツも隠してくれていますね。バランスが大丈夫そうであれば、これを奥→手前の順にグルーガンで接着していきます。
髪の毛が生えたら服を着ているか着ていないかの違いしかありませんので、実質完成したも同然ですね!しかし本人に確認したところ洋服も着せてくれよとのことだったので、お洋服も作ってあげることにしました。ちなみにマルファスくんは2本の可愛いアホ毛がトレードマークですが、こちらは服を着せ終わるまでの作業の過程で邪魔にならないよう最後につけることとしました。
●衣装を作る
⦿シャツ、ネクタイ
ここから先は衣装作りです。キャラクターによって作業が大きく異なる部分ですし、参考にしているてづくり推しぬいBOOKに記載されている内容に加えてアレンジを効かせる必要があるので、少々難易度は上がるのではないでしょうか。しかし推し完全体を世に生み出すため、筆者はめげません。
服を重ね着している場合、基本的に中に着用しているものから順番に作っていくことになります。ぬいにお洋服を着せてあげるにあたって、そのキャラクターが、何を、どのように着ているかをしっかり観察する必要があるのです。ここで原作のマルファスくんの姿を見てみましょう。
顔が良いですね。
それはさておき、イラストを見る限り、マルファスくんは襟の立った白いシャツの上に黒いベストと、赤いジャケットを着用しています。なのでまずは白いシャツから作っていくことになります。
しかし、小さなぬいに下手に重ね着をさせると、生地の厚みによってかなり着膨れ感が出てしまうので、なるべくそれは避けたいですよね。今から作ろうとしている白いシャツは、袖や身頃は上に着ている服に隠れて、襟と胸元の部分しか露出していないことがわかります。ですので……
そう、「服で隠れる部分はあえて作らない」のです。見えなくなる部分で適当にグルーガンで接着して襟を再現しています。着せ替えができるタイプのぬいを作りたい場合はこの作戦は通用しませんが、筆者は1体のぬいに対して、完璧な見栄えを追求し、推しのスタイルの良さを存分に発揮させたかったので、着膨れを避けるため、このような暴挙に出ました。なので、エアリズムも着ていないですし、普通にノーパンです。ネクタイの本体部分はベストを作った後に取り付けるので後回しにします。
細いラインは前回の失敗作ではわざわざ手間暇かけて刺繍で再現しましたが、普通にペンで描くだけでも十分なクオリティです。
このような細いラインの表現には、刺繍やペン、布の貼り付けなどさまざまな方法があります。今回は使用していませんが、ステッチカラーと呼ばれる絵の具を使用するのもいいでしょう。この後購入し、最近では愛用しています。
⦿ズボン
シャツができたら、次はおズボンを履かせてあげます。マルファスくんのズボンはブルーと紺の二色が模様で隔たれている変わったデザインをしているため、まずはズボンのベースを作り、その上から別の色の生地と模様を貼り付けていくことにしました。
⦿ベスト
続いて、シャツの上に着ている黒いベストを作ります。前後共に裾が特徴的な形をしており、作るのが難しそうですね。先程も書いた通り、ジャケットを上から着用するため見えない部分は適当でよく、肩部分などは繋がっていなくても問題なさそうです。
筆者には1から型紙を作成したりする技術はないため、仮のフェルトを想定される形に切り出してボディに合わせてみてサイズを確認・微調整する、という方法をよく使います。
フェルトは安価かつ手軽に手に入るため、何度でも気が済むまで調整ができ、実際に使うナイレックスやソフトボアなどの生地を無駄にしなくて済むのでオススメです。
大きさ、位置などを確認し、問題なければ実際に使う生地を同じ形で切り出していきます。
⦿靴
裸足だとアスファルトなどを歩いた時に痛いと思いますので、お靴も履かせてあげましょう。ズボンの裾を長くしすぎたのか、足が短すぎたのか、靴の中に空洞ができてしまいそうだったので、内側にいらない端切れを突っ込んでグルーガンで接着し、さらにこの端切れと脚部分もグルーガンで接着することで靴を履いた風にしています。
⦿ジャケット
次は難関、ジャケット作成です。ジャケットは最も外側に着用する衣装であり、決して手を抜くことができないのです。マルファスくんのジャケットは、前身頃と後身頃の裾の長さや形が異なり、裏側の色も違い模様も細かいという鬼畜モリモリデザインなので、まずはこちらもフェルトを使い、ボディにぴったり合うサイズ感を模索します。
ジャケットはてづくり推しぬいBOOK内の型紙をアレンジして作りました。裾の形を変えたり、付け加えたりして、理想のマルファスくん像に近づけます。
ぬい作りに使う生地はだいたいナイレックス(薄手で毛が短い)、トイクロス(中間)、ソフトボア(ふわふわで厚い)の3種類をメインに使っていますが、今回のマルファスくんの赤いジャケットに近い色が見当たらなかったため、色味を重視し、起毛がなく薄いペラペラの端がほつれるタイプの生地を購入しました(名前を忘れました)。めちゃくちゃ薄かったので、裏面には薄手の接着芯を貼り付けて固くならない程度にハリを出しています。
襟も付いていい感じになってきました。このあと複雑な模様を入れていくことを考えると憂鬱ですが、凝れば凝るほどクオリティが上がるので集中していきたいと思います。
縁の模様は、両面に貼った時に隙間から赤の部分が見えないように気持ち大きめが吉なのですが、そのことを忘却して隙間ガバガバになることがよくあります。ドジって本当によくない。
コンパクトサイズのハチャメチャ・キャワタンジャケットができました!!早速着てみてもらいましょう。
忘れずにネクタイもつけてあげましょうね。
●アクセサリーを装着する
ジャケットも着れたし、もう完成も間近。しかしまだこれで完成ではありません。マルファスくんは高貴なキャラクターのため、このジャケットにジャラジャラといくつも高貴なアクセサリーを装着しているのです。さて、何から贈呈してやろうか……(ニチャァ)。
マルファスくんのジャケットを高貴にしてあげるにあたり、今回用意したのはこんな感じのパーツです。
原作の推しの姿を見つめながら、それに近いパーツを探す時間は地味かつめちゃくちゃ楽しい。形は良いのに大きさが……とか色が……とかでいまいち踏み出せなかったり、大変に苦戦した記憶があります。アクセサリーパーツを販売する店舗へ足を運んだり、通販を駆使したりして、なんとかそれっぽいパーツを手に入れることができました。ちなみに、写真上の羽と玉と葉っぱがくっついたパーツはそれぞれがバラバラに販売されていたもので、自分でヤットコやニッパーを使用しパーツを9ピンに通して作ったものです。ぬい作りをする前から、趣味でハンドメイドにも手を出していた経験がここに来て役に立って本当に良かったです。
それでは、実際にアクセサリーを装着していきたいと思います。
こちらの四角みたいな三角みたいなやつ(語彙)は、スタッズというパーツです。裏側が爪になっていて、折り込むことで固定をすることができるようになっています。爪を折る時に写真のような平ヤットコがあるととても便利です。ハンドメイドには欠かせない工具なので、筆者が持っていないわけがありませんでした。
肩のグレーの布を接着する前にちゃっかり白いヒモのパーツを加えました。またお袖部分のグレーの生地は、ジャケットをボディに着せてあげた状態のほうが長さを確認しやすかったのでこのタイミングで接着しました。写真では見えませんが、反対側の腕にはブルーの腕章みたいなものを付けているのでそれも作りました。
金属パーツの装着はグルーガンだと糊が丸見えになってしまいますし、そもそも接着してくれない気がしたので、細く透明なミシン用の縫い糸を使用しました。見た目に影響せず、頑丈に縫い止めることができます。玉結び・玉留めをする際の針へ糸を巻き付ける回数が、糸が細すぎて2回や3回程度では強度が心配だったので、7回くらいのぐるぐる巻き玉を生成しています。
最後に、ジャケットの裾と裾を繋いでいる紐と、そこに通されているアクセサリーの表現です。原作に近い形のパーツが見つからなかったため、それっぽいキラキラのパーツを用意してみました。色は違えど、形がどことなく原作に登場するリミスタルのようで、これはこれで良いのでは?と思っています。
紐を通したいジャケットの前側の裾と、後ろ側のおしりあたりの部分にそれぞれ穴を開け、糸通しを使ってパーツが通った状態の糸を入れ込み、最後に糸を結びます。穴開けはポンチという道具があると便利そうですが、その存在を知らなかったため手元にあった目打ちで力ずくでこじ開けました。
●アイデンティティで華麗に仕上げ
長丁場となったぬい作りも、これがいよいよ最後の行程となります。マルファスくんのアイデンティティともいえるアホ毛と羽をつくってあげましょう。
⦿アホ毛
アホ毛は重力でてろんと垂れ下がってこないように生地に張りをもたせる必要があります。他の髪の毛の部分はトイクロス同士の2枚貼りで作りましたが、アホ毛の部分だけは、その間にさらにハードタイプの接着芯を挟みます。
貼り方ですが、1枚目の生地にアイロンで接着芯を貼り付け、そこに手芸のり(裁ほう上手チューブタイプ)を塗り、2枚目の生地を貼り付けるようにしました。大好きグルーガンではなく裁ほう上手を使ったのはのりを全面に均一に塗り広げたかったためで、アイロン接着フィルムを使用しなかったのは接着芯と布同士を接着してくれるか試すのが面倒だったからです。面倒くさがりとしては、接着ひとつ取っても、このようにさまざまな手段がとれると本当に便利なので、自分が使ったことのないアイテムを手芸店で見かけると後先考えずに購入してしまうんですよね(実際スタイリステという布用接着シールも購入してみたのですがまだ使ったことはありません)。
あと、細かいですが、アホ毛をよく見ると、接着芯の白色が断面から見えてしまっているので、こちらは黒いマッキーで塗りつぶしました。黒の接着芯を使用しても良いかもしれませんが、筆者は他のパーツにも使用しやすい白のみ購入していたのでこのような処置となりました。
⦿羽
羽もアホ毛と同じく、常に張りをもたせておきたいパーツなので、ハード接着芯を使用します。生地は綺麗な紫色のソフトボア。原作と比べて薄い色合いですが、目の刺繍なども優しい雰囲気を出すため淡い色合いにしてあるので、全体のバランスをとる意味でも良いのではないでしょうか。
余談。写真を見ると、左の肩付近の生地がグチャっとしわになってしまっています。ジャケットの内側をグルーガンで接着する際に、裏地につけた模様の生地が悪さをして上手くいかなかった結果なのですが、このあと背中を大きく隠してくれる羽がついてほぼ見えなくなるので下手に弄らずこのまま続行しました。結果的に仕上がりに問題は生じていないので、後ほど完成品を見てみてください!
★ソフトボアの特徴について
ソフトボアという生地は、ふわふわした長い毛足が特徴的ですが、裁断してみると、なにやら断面から毛がポロポロと出てきてとまらなくなるのです。生地がほつれてしまったのではないか?と思う方が多いと思いますし、筆者もその一人でしたが、調べてみるとどうやらこれはほつれているのではなく、一緒に切れた長い毛がまとわりついているだけなのだそうです。
割と無限にポロポロしてきますが、大丈夫です。ポロポロしてきた毛を取り除いたら、さらに断面付近の乱れた毛をはさみで整えてあげるとより綺麗な仕上がりになります。ソフトボアはナイレックスやトイクロスなどと同じく、ほつれにくい生地なので、ぬい作りに非常に役に立ってくれるのです。これからもよろしく頼むよ。
●完成!!
推しのぬいぐるみ、ついに、完成しました!!
晴れ姿をじっくりご覧ください!
なんて可愛いのでしょうか????!!!!!!
愛を込めて、妥協を許さず、こだわり抜いて作った甲斐があり、完成度は群を抜いて過去最高です!ここで、出来上がりをセルフ評価してみたいと思います。
⦿お気に入りの点
・圧倒的に顔が良い
・全体のタイトなシルエット(ジャケットを含めボディに密着させるように各パーツをグルーガンで接着していることと、靴のパーツの中に厚底を仕込んで背丈が少し高くなったのが要因)
・自然な髪の毛のボリューム
・羽のフォルムの美麗さ
・目を引くこだわりのアクセサリー
⦿反省点、改善点
・右側2枚目の羽の生地の向きを間違えたことで、光の当たり具合によってはそこだけ色味が違って見える
・肩から出ている白い布に黄色いペンで描いたラインがにじみまくって、白と黄色のほんのりグラデーションにするつもりが白い布がほぼ黄色になってしまった
・黄色のフェルトでラインを表現したが、フェルトの毛羽立ちが目立つので普通のフェルトではなくハードフェルトを使えばよかった(2枚貼りのナイレックスだと柔らかすぎて扱いにくそうなのと2枚貼りでも薄いのでグルーガンが滲む可能性があると判断してフェルトを使用しました)
そして、制作過程の画像がなかったので載せませんでしたが、お気づきの方もいらっしゃるであろうこだわりポイントがあります。それは……
「「「ほっぺたのチーク!!!」」」
人間用の本物のチーク(CANMAKE)を、ぬいのほっぺたにほんのりと塗ってあげています。血色感が増すことで、より「生」を実感できますね……
いろいろ次に繋げるべき点はあるものの、全体的にとても満足な出来で、先日相棒ぬいを連れて旅にも連れていきました!
●おわりに
推しのぬいぐるみを生成してみた今回の記事、いかがでしたか?推しのぬいぐるみを作るという行為について、昨今とてもメジャーなものであるという認識をしていますが、関連した書籍やアイテムは現在幅広く取り扱われており、とても気軽に取り掛かれることと思います。ググる程度にしか知識を学んでいない筆者が満足の行くぬいを作れたのですから、特別な技術や資格などは必要ありませんが、愛と根性、何でもトライしてみるという行動力は必要不可欠です。なにより、大好きな推しが具現化し目の前に存在するという事実は、オタクのQOLを著しく上昇させます。この筆者が持つ無駄にほとばしる勢いにより、気になってはいるけどまだふみだせていない……上手にできるか自信がない……といった方々の背中を少しでも押すお手伝いができたら嬉しいです。上手じゃなくても良いです!やろうよ!楽しいから!とりあえず布と糸と針を買おう!買ったらやらざるを得なくなるから!。
筆者は一生涯に消化をしきれるはずのない異常な量の布や接着フィルムなどを所持しているため、これからも軽率にぬいを作り続けたいと思っています。これを読んでくださったみなさんの推し活が、ぬい活を通じてより華やかなものになりますよう祈りを込めて、終わりのご挨拶といたします。日頃はX(@hametsu_nekorin)に生息しており、ぬいの制作などあればそちらに #ねこりんのぬい作り のタグを付けて進捗などものせていますのでよろしくお願いします。それではまた!
(最後に、歴代ぬいギャラリーを公開いたします!筆者の手により生み出されたいろいろなぬい達をお楽しみください!)