アメリカで親知らずを抜く。

しかも4本いちどに!

なんで抜かなければならなくなったかと言いますと、
それは、歯列の矯正をすることになったのですが、
旦那が、「親知らず抜いた方がいいよ、先に」と言ったから。

だけど、旦那よ、
私の親知らずたちは奥深く入り込んでいて、しかも横向きなんだよ!

つまり、抜くのは超難工事。

幸いいつもお世話になっている歯科医から専門医を紹介されました。
Yelpで調べてみると、ううむ、評判がいい。

旦那と恐る恐る(旦那は怖がってはむろんいなかったけれど)初診に行くと、
外科医特有のやや体育会系サバサバ医師がレントゲンの写真を見ながら、
「うーん、難しいけれど、まぁ、できないことはないよ」と。
あの…それは自信があるのでしょうか、
ないのでしょうかと思っていると、医師がひとこと。

「40代後半の人にやるのははじめてだなぁ…」

ええ、ええ、どうせ年寄りですよ、私は。

結局、麻酔代も含めると日本円で60万円ほど。
日本とたいして変わらない値段かなと思いますが。

オペ当日は胃の中を空にして(静脈麻酔しますので)向かいました。
オペ椅子に座り、医師とビールについて話していたことは覚えているのですが、
そこからは何も記憶にない。
1時間ほどして目が覚めると、看護師から「はい終わりましたよ」と。

手術自体は痛みはまったくなかったのですが、
麻酔が切れてからズキズキと痛みがはじまりました。
でも、指示されたNSAIDsとアセトアミノフェンのダブル内服で、
そこまで酷くなく、夜間の睡眠ももんだいなし。
食事も流動食から半流動、半固形と介護施設時代の知識を活用。
ゆいつ、ドライソケットが怖かったのですが、
医師によると、
「いままでの医師生活のなかで、ひとりかふたりしか見たことない」
と、そこまで心配する必要はなかったようです。

ときどき日本での親知らずの抜歯の体験談を見ますが、
「麻酔しないで2時間かかった」とか、
「痛みにひたすら耐えた」とか、

恐ろしすぎる。

私のオススメとしては静脈麻酔で眠った状態で、
親知らずを抜いた方が楽でいいと思います。
ただ、静脈麻酔はそれはそれで副作用もありますので、
よく検討してみたほうが、いいとは思います。

ちなみに、親知らずを抜いたからといって、
小顔にはなりませんでしたが、
それまであった頑固な肩こりと頭痛からはサッパリ解放されました。