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言葉の花束ーアキの詩集No.56


1.「一瞬のピクニック」

仕事中に
ふと
外に出てみれば

陽射しは
ぽかぽかと
温かくて

風が
やんわりと
涼しくて
心地よい

こういう日は
のんびり過ごして

その
心地よさを
うんと
堪能したい

こっそり
抜け出して
ピクニックにでも行こうか?

なんて
考えてみて

くすりと笑って
仕事に戻る

でもね
ほんの一瞬だったけれど

ピクニックを
楽しんだよ

気持ちの良い
陽射しと風を感じて

ふっと
心の緊張が
緩んだよ

心地よいを
感じられれば

一瞬だろうが
何だろうが

それだけで
ピクニックになる

そう思えば
心は十分
満たされる

その日
その瞬間の

楽しい
嬉しい

そういう
喜びを
大切にしていきたい

たとえ
些細なものでも

受け取り方次第で
心の器は
満たすことが出来る



2.「長く続く幸せ」

一部分の人達だけとか

自分の所属する
集団のみの
利益や幸せを追求すれば

叶ったとしても
長続きはしない

興亡盛衰とか
自分たちの利益や幸せを追求してきた人達は

その当時は栄えていたとしても
今もそうである場合は
極めて少ない

逆に
より多くの人々を包括した
「みんな」を含めた幸せを追求すれば

長く続くかもしれないよね



3.「人の数だけ答えがある」

どうして世界には
こんなにも
多種多様の人達がいるのか?

それはね

人の数だけ
色んな答えを見つけて欲しいと
世界が願っているからだと思うよ

絶対的に
この答えが正しいということは
なくて

人によって
その物事に対する見方や考え方は
異なる

それで
良いんだよ

むしろ
それが良い

自分なりの
答えを出していくことに
意味があって

色んな人の答えを
見聞きして
受け入れ合って

自分の答えを
更新していくこと

それは
絶対的な解を求める
作業ではなくて

より深く広く
相対的な解の精度を高めていく
作業だ

イエスキリストや
お釈迦様の出した答えと
完全一致の答えは
出せなくて良い

それよりも
自分の目で見て
耳で聞いて
感じたことから
答えをまとめていくこと

その過程を
極めていくことに
意味があるんだよ



4.「味噌汁の味」

味噌汁の味が
薄いと思って
味噌を足し

まだ薄いと思って
出汁を足し

その繰り返しで
どんどん味が濃くなる

食事時になって
飲んでみると

うん
濃いね

それだけ
疲れが溜まっている

味噌汁の
味の濃さは

疲れの
濃度を表している

料理には
その時々の
心の状態が表われる

今日は
半端なく
疲れているみたいだ

今日は
早く寝よう

明日作る
味噌汁の味は
どんな味かな?



5.「自分が面倒くさい」

人によっては
合う
合わないはあるけれど

いちいち
合わない相手を
嫌いになるのは

心のエネルギーの
無駄遣いだ

それを
分かっていても
嫌いになってしまう

そんな自分って
面倒くさいと思う


この人
苦手だなぁと思ったら
受け流せば良い

ただ
それだけのことなのに

その相手との摩擦が生じる度に
つい
不満が口から出そうになるのは

まだまだ人として
私が未熟だからか?

人を
好き嫌いせず
みんな受け入れられれば
楽なんだろうなぁ

誰かを嫌いになってしまう
自分がつくづく
面倒くさい

だからこそ

理性の手綱で
自分をコントロールし

好きでも嫌いでも
どんな人にも
丁寧に接しようとする

そういう自分の気質は
大切にしたい



6.「黒と白の調和」

この世界には
完全な黒も白も存在しない

生まれたところが
黒い所だったとして

黒みを帯びた色を
していたとしても

その黒さの中に
白さも含んでいるはず

その白に気付いて
上手く活かして
白を広げてあげれば

いつか
黒と白が
上手く調和していく

逆も然りで

白の中に潜む黒に
気付かずに

黒の浸食を
止められなければ

黒が優勢に
なってしまう

だからこそ

黒と白の調和は
どの存在にとっても
課題になってくる



7.「雷様と勝負」

夜中に
鳴り響く
雷の音

早く
止んで欲しい

そう願いながら
家族でテレビを見て
団らんする

ゴロゴロ
轟く音が
恐ろしいな

笑い声で
かき消えないかな

そう願えば
願うほど

いっそう
音が轟く

ピカッと
光が放たれる

嫌だ
近くで落ちないで

雷に負けじと
テレビを見て
笑う声をいっそう
大きくする

そうやって
雷と勝負をしていたら

いつの間にか
「こりゃ敵わん」と
雷様が降参して
逃げてしまったみたいだ

外は
静まりかえり

家の中は
笑いで満たされた



8.「日がのびて」

日がのびて

だんだんと暑さが
増していくほど

吹き抜ける
涼しい風が

うんと
心地よく感じる

今日この頃



9.「間違いは失敗じゃない」

間違えた

緑なすと思って買って
切ってみたら

あれ?
やけに中身が
とろとろしている?

袋に書かれた文字を
よく見たら

はぐら瓜

全然違う

あぁ
やってしまった

どうしよう

緑なす用に買った
味噌田楽は
とっくに賞味期限を過ぎている

切ってしまったし
まぁ
いいか

予定通り
炒めてしまえ!

そして
味噌田楽で
和えてしまえ!

フライパンで
ジュージュー炒めて

味噌田楽を投入して
コトコト煮詰めて

さぁ
お味は?

あれ?
意外と
いける!

やったじゃん!

間違えて買って
ある意味良かったかも

まぁ
いいや

そう思えたことで
巡り会えた出逢い

はぐら瓜の
味噌田楽炒め

このタッグも
緑なすと同じくらい
相性が良い

予定通りに行かなかった

でも
それは失敗じゃない

そこで終わらせないで
そのアクシデントを掘り下げて
楽しんでみると

意外と
面白い展開が
待っているかもしれないよ



10.「気遣い」

私は
料理が好きだ

だから
作ることが
それほど苦でない

だけれど
母から着信があり
出てみたら

「映画の帰りに
夕飯買ったから
作らなくて良いよ」

なんて
私への気遣いなんだろうけれど

あまり
嬉しくない

疲れているし
作らなくて良いのは
助かるのかも知れないけれど

こういう気遣いって
どうなんだろう?

相手の気遣いに対し
自分が逆に気遣って
受け入れるとか

何のための
誰のための
気遣いか分からない



11.最後に

いやぁ

今回は

めっちゃ多いですね~(笑)。


読み疲れましたよね。

皆様の心に届くポエムがあれば

幸いです。


最後までお付き合い下さり

ありがとうございます(^^)/


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