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sumikaの話

○前置き

 どうも、こんばんは。
 現在sumikaのライブへ向かう電車内で書いています。普通列車のグリーン車に昔から憧れがありまして。というのも2階建てなんですよねグリーン車。子ども心がくすぐられます。乗ってみたいじゃないですか。
 ということで、せっかくのいい機会なのでちょっぴり贅沢して、グリーン車に乗っております。1時間のバイト代と引き換えに2時間超の優雅な旅路が約束されました。嬉しい。コスパ良い。新幹線を使う選択肢もありましたが、コスパ重視の普通列車を使ってるので、多少贅沢しても神様は怒らない。
 そういえばJRの学割って普通列車でも使えるんですよね。新幹線だけだと思ってたなんとなく。いやまあ、新幹線でも乗車券だけ適用の割引なのでそりゃそうって感じもしますが驚きました。今回は旅行目的のため使えないんですけど、就活の際はありがたく使わせていただいております。学生の方はぜひ使ってみてね。JRの回し者ではないです。何となく思い出したため書いてみました。
 とまあ話は戻しまして、車窓に映る風景は都会に向かっていくにつれて畑の数が少なくなり住宅が増えていきます。当たり前なんですけど、こうやって風景が変わっていく過程を楽しめるのとてもいいですよね。車だと時間かかりすぎるし新幹線だとあまり景色を楽しめないから、そういう点では普通列車の醍醐味的なものをここに感じます。
 グリーン車でもないと座席の向き的にこんなに車窓を眺めることもないですから、たまにはこういう過ごし方もね。ゆったり座席と周りをあまり気にする必要もないという快適さ。
 おかげで今のんびりとこんな文章を書けているわけで。有意義なお金の使い方でしょう。いつになく長い前置きですので、僕がいかに満喫しているのか伝わっているのではないでしょうか。
 普段はあまり贅沢をしないようにしているので、たまに出かけるときにはお財布の紐は緩ませっぱなしです。とはいえ根がケチなので、なんだかんだそこまで散財することなく終わってしまうんですけどね。まあ我慢してるというわけでは無いからよし!
 そんなこんなでいつもより高い車窓から眺める外界をほんの少し見下しつつ、のんびり音楽を聴きながら過ごすこの時間素敵。
 2階建てとあらば2階に行ってしまうのが人間の性なのでばちくそに2階にいますが、帰りは1階でもいいかもね。普段より低い車窓からの下から目線の方が普段の僕にも似合っていますね。帰りに1階に乗ったらここに感想を追記しておきましょう。
 ひとまずは少し背伸びした景色をしばらく楽しみます。


〇ライブざっと振り返り

 では本編。
 sumikaの10周年アニバーサリーライブに行ってまいりました。念願の。
初ライブ参戦で勝手が分からないこと多々。それでも十二分に楽しませてもらいました。本当によかった。最高のライブでした。
 以下、日記を綴っていきます。

 さて、ライブ当日。予報通りの曇天の空模様が広がっておりました。
私は13時ぐらいに一旦会場でグッズ受け取ったり、特典交換したりしたんですが、あまりの人の多さ(当たり前ですが)にびっくりしました。
 ライブ初参戦の私としてはsumikaを好きな人たちがこんなにいるのかと実感した次第です。関内駅を降りてすぐそこから、もうsumikaの世界ですもん。すごい。別世界。周りでもあまりsumika好き!って人を見てこなかった私にとってはものすごい光景でした。しかも、みんながみんなsumikaの文字を胸に、背中に背負っている。すごい光景ですよね。もちろんいい意味でね。
 SNSを見ればもっともっとずっと多くの人がsumikaを好きだと理解できる。けど、SNSの見せる無機質な数字ではなくて、熱も臨場感も携えた素敵な空間と空気感が広がっておりました。

 一旦会場離脱して、昼食取って、着替えや荷物整理のためにホテルに身を潜めていましたら、あっという間に15時過ぎぐらいになってまして会場に向かいました。
 この時間には雨が降り始めていて、ハマスタに着く頃にはそれなりの雨足となってました。住人さんたちもみんなレインコートを身につけていたので私も羽織って入場ゲートへ向かいます。
 昼間のうちに入場ゲートを確認しておかなかったがために、しばしの間右往左往してしまい、結局着席が16時ギリギリになってしまいましたごめんなさい。雨の影響もあって、全体の入場も遅れてたみたいですね。
 入場して目に飛び込んでくるのは外野に設営されたステージ。すごいオシャレな装飾🏠に身を包んでましたね。めっちゃ写真撮りたかったけど、撮影禁止なので我慢。
 メインステージからセカンドベース辺り?まで伸びるセンターステージ的なやつ(呼び方分からん)もありましたね。
 メインステージには、モニターが3つありまして、どの角度からでも見やすいようになってましたね。

 私が席に着いてからも入場は続き、開演予定時刻から遅れること20分ほど。横浜スタジアムのホームランポールよりホーム側の座席とメインステージ前からホームベース付近まで続くアリーナ席のほぼ全てが埋まったであろうタイミング。モニターになにやら映りだします。始まりの香りがします。住人は起立します。
 私はステージに注目しすぎてモニターに一切注目してなかったので、周りが反応してるけど、ん?sumikaず登場した?なんだ?みたいな時間を30秒ほど過ごしてからようやくモニターの変化に気づきました。ちゃんとライブ初心者🔰

 まもなく、sumikaずの登場により拍手と歓声が起こります。10周年アニバーサリーライブというだけの意味じゃない、再会がそこに産まれていました。どこかからおかえりの声がして。声に出さずともおかえりと呟いた人も多かったのではなかろうか。
 片岡さんの「ただいま!」に合わせて、今度は住人の声が大きな音となって「おかえり!」を伝えます。まさに、ただいまとおかえりが響き合う場所。雨も降っていて、空には灰色の雲が一面に広がっていましたが、このわずか一瞬にして、スタジアムの雰囲気はオレンジ色に染まっていましたね。
 そして、始まりの曲。誰もがイントロ前の片岡さんの声に反応する。雨降りしきる中、始まりの合図はもちろん『雨天決行』。一瞬で場内の温度が上がって、沸き立つ歓声と溢れ出る涙の両方が滲んでいたように感じます。私も雨天決行のイントロと同時に大粒の雨が頬に。
 それからは周りの見よう見まねで手を叩いたり掲げたり声出したり、ライブを全身で感じました。これがライブだぁ〜しみじみと感じてる間もなく、ライブ序盤からなかなかのハイスピードで飛ばしていきす。
 『雨天決行』→『Lovers』→『フィクション』→『ふっかつのじゅもん』→『1.2.3..4.5.6』と続いていくわけですが、初動から会場のテンションをカンストさせるためのセトリ。ライブくそ楽しい。雰囲気すごい。住人の声もリアルタイムで聞こえるやばい。
 と同時に、曲聴きながら裏拍取るのむずない? みんなうますぎじゃね? みたいなことを思っておりました。ちゃんとライブ初心者🔰

 もうずっと無我夢中で楽しんでたし、34曲ここで振り返るのは無理なのでダイジェスト。
 アコースティック編成のTraveling、雨の関係で急遽やってくれた『ここから見える景色』、片岡小川ペアの『溶けた体温、蕩けた魔法』辺りは印象深いですね。
 もちろん、どの曲にもライブならではの良さがあって、アレンジもあって、住人の声も手拍子もあって。ハマスタにいる全員で音楽を作り上げていた雰囲気。最高でした。そこに居られた感動を噛み締めて。
 後半戦、『絶叫セレナーデ』で始まり、『Flower』『マイリッチサマーブルース』からの7曲メドレーと後半戦も盛り上がりの欠けないスタートでした。
 『マイリッチ〜』のタオル回しは圧巻でしたね。私はタオルを上手く回せず四苦八苦してました。ちゃんとライブ初心者🔰

 メドレーのあとは『ファンファーレ』『明日晴れるさ』『Shake&Shake』『オレンジ』と続き本編終了。
 公演中、雨が強くなったりかなり弱くなったりなど繰り返していましたが、その雨の様子すらも演出なのではと感じさせられるぐらいに味方につけていました。雨の強弱なんて気にしないぐらいの温度がそこには漂っていましたが。
 「ただいま」「おかえり」のやり取りで始まり、オレンジで締めるのも美しかった。最初っから最後まで会場の空気はオレンジに染っていて、雨に負けない温もり溢れる空気が漂っていましたね。

 それからアンコール。会場に響くは手拍子とアンコールの声。スタンドではスマホのライトをつけて照らしている住人もいて、(本当はだめらしいが)めちゃくちゃ綺麗でしたね。すっかり日もすっかり落ちてて、スタジアムのライトもごくごく最小限に抑えられていたのもあり、スマホのライト遠くから見てもすんごい明るいしこんなに綺麗なんだって感心しました。いやほんとに、最初は何の光か分からないぐらいに綺麗だった。
 アンコールに応えてsumikaずが登場。ここで新曲『Starting Over』の演奏。待ちに待っていた。曲中もうまた泣きそうというか泣いてた。2番サビ前一瞬の間が入る。先行配信では存在しなかった間に困惑するのもつかの間、パァンと大きな音と共に夜空に花が咲きます。めちゃくちゃびっくりして涙も引っ込んだけど、めちゃくちゃ綺麗でやばい。そんな花火を背景に最後の大合唱の部分。本当にやばかった。泣けた。泣いた。曲の終了に合わせてまた幾輪かの花が夜空を彩りました。演出すごすぎる。
 演出に一切触れてきてないですけど、メインステージのライトはもちろん、前方の🔥とか、センターステージのキャンプファイヤー風のとか、モニターの映像とか、とにかく演出凝っててすごかったですね。んで、特に『Starting Over』は良かったよね〜。またライブで歌いたいね。
 続いてアンコール2曲目の『願い』、MCを挟んで、最後の最後に『伝言歌』で締めです。
 文句なしのクローザーの登板でしたね。生伝言歌すごかった。天にも届いたと信じて。
 私がsumikaのライブに行きたいと思うきっかけの多くを担っているのは、伝言歌のライブ映像なんですよね。だから、生で伝言歌聞いて、また泣いた。
 これにてアンコールも終わり、想定よりも遥かに長い4時間に渡るライブが終わった〜と思って、席に座ったのもつかの間、モニターには『雨天決行』の音楽と共に映像が映し出されます。エンドロール的なものかぁと思って眺めていると、雨天決行の1番のところで映像と音楽が終わります。
 なんか絶妙に歯切れ悪くない?と思いつつも映像の尺的にもこんな感じだったんやろなぐらいに思った時、センターステージにスポットライトが当てられます。まさかの再登場。全くもって予想してなかったからびっくりどころの騒ぎじゃない。
 音楽の続き、『雨天決行 -第二楽章-』が始まります。やばい。やばい。なにそれ、ずるい。やばい。やばい。みたいな感情でしたほんとに。
 『雨天決行』で始まり、『雨天決行 -第二楽章-』で本当の本当に締めるのやばい。簡単に思い浮かぶような言葉じゃ伝わんない。
 そして始まる、「Too late? Tonight この声が君に届くように」の合唱。今も1番耳に残ってるのはこの合唱ですね。ハマスタに響かせたこのフレーズ。何回繰り返したでしょう。何回も何十回も繰り返して。最後に締めるは片岡さんの力強い覚悟のボーカル。
 「今日も始まりの合図を」


〇感想など

 アンコール内でのメンバーひとりひとりのMC。これまでの人生で、あの温度感で伝わる言葉をなかなかに受け取ってきたことがない。本当に色々あって、簡単じゃない心の整理をして、していく中で、手探り探して、産まれたこころのことばたちなんだろうなと伝わってきました。
 ことばとこころを繋いでいくものはこころのことばなのです。

 これからもsumikaの音楽を聴き続けるし、ファンだし、好きだし、楽しいときも苦しいときも住処に戻るだろうし、一生着いていく。
 そんな気持ちにさせてくれたライブでした。
 33,000人が紡ぐ奇跡のような最幸のライブだった!また会いに行きます。

 そんなこんなで多幸感と決意と覚悟に包まれながら終わったライブ。メンバーのMCの最中は強く降っていた雨も、終演後には止みましたね。何たる奇跡。
 sumikaずは心の雨はまだ降りしきっている中、このライブに挑んだんだと思うんです。それでもなんとか1歩。踏み出すための。歩いていくための。進み続けるための。決意のライブだったのかなと感じました。
 終演後に雨が止んだのは1歩進んだ証のような気がしました。雲は晴れないし、厚い雨雲は覆っているけど。それでも。
 そんな雲の隙間、ほんの少し顔を覗かせて輝く一番星は、皆さんの心の中に。


 今日はこの曲しかない。

喜びや悲しみや苦しみも全部持って
憧れや羨みも隠さずに持っていって
諦めのその逆を血の滲むような強さで
抱きしめて捕まえてもう二度と離さないで

                        (2023年5月第3週投稿分)

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