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大反響御礼!【連載】猪木とは何か?〈親族編〉サイモン・ケリー・猪木、その半生を激白!(9)「倍賞美津子さんが握ったA猪木へのおにぎり!」

 アントニオ猪木の娘婿にして、元・新日本プロレス社長と現IGF取締役の肩書きを持つ男。それがサイモン・ケリー・猪木である。その肩書きが示す通り、サイモンの人生は常に激動の中にあった。

 そんなサイモンが半生を振り返る大反響の連載。注目の第9回は、猪木軍×K-1の舞台裏。2001年の大晦日に関して! その時いったい何が起こったのか!? 迷わず読めよ。読めばわかるさ!(聞き手◉“Show”大谷泰顕

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉

【連載】猪木とは何か?〈親族編〉サイモン猪木、半生を語る!
(素顔のA猪木とその愛娘・猪木寛子、そして倍賞美津子…、親族のみが知る真実!)


▪︎2001年大晦日、猪木寛子さんと倍賞美津子さんは?


――結局、『INOKI BOM-BA-YE2001』は前半の4試合が全部引き分けだったんですよね。


サイモン そうでしたね。ドローが4つ続いて、休憩明けの猪木劇場で、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとかが棺桶を担(かつ)いで入場したんですよね。


――そうでしたねー。


サイモン リング上にマスクド・ゲノムが登場したと思ったら、今度はグレート・サスケさんも出て来て、いつのまにかタッグマッチになっちゃったんですよね。


――そうです! ジャイアント・シルバが出て来てね! あの、訳の分からなさが本当に面白かったんですよ!


サイモン その後の後半戦では、ドン・フライがシリル・アビディに勝って、永田(裕志)さんがミルコに負けて、イーブンでメインになったんでしたよね。 


――その後に安田忠夫がジェロム•レ•バンナに勝つわけですけど、それも含め、サイモンさんはこの大会をどう思いながら見ていましたか?


サイモン あの時、石澤さんに「セコンド、サイモンさん、やってください」って言われたんですよ。


――えっ、カシン(石澤常光)のセコンドに!


サイモン (試合当日の)会場で。


――えっ、会場で!


サイモン 冗談だと思ったんですよ、いつもの石澤さんのアレで。 


――そう思いますよね。カシンじゃなくて、あの日は石澤常光としての試合で、相手は正道会館の子安慎吾でしたよね。


サイモン そうでしたね。その試合前に 「だれもセコンドがいないんです」みたいな状況で。だから成瀬(昌由)さんと俺と、もう一人はだれだったかなあ……。新日本のだれかだった気がするんだけど。


――もう16年も前の話になっちゃいましたからね。


サイモン 早いですよね。だけど、そこでセコンドをやったけど、全然わからないんですよ。ノウハウを知らないよみたいな。


――知らなくて当然なんですけどね(笑)。ちなみに成瀬昌由は、安田忠夫のセコンドの印象が強かったんですよね。


サイモン 安田さんのセコンドは、俺とマルコ・ファスと成瀬さんでしたね。でも、安田さんがあそこでバンナに勝っちゃったからね。


――まさかでしたよね。


サイモン あれは凄いですよね。


――いろんな意味で、有終の美を飾れました。


サイモン あの日、少しテレビ中継がディレイ(遅れる)でしたよね。


――生放送ではなく、いわゆる録って出し、というヤツでしたよね。


サイモン (愛妻の猪木)寛子が(倍賞)美津子さんとサウナか何かに出かけて、そこでテレビを見ていたらしいんです。


――おー、その方々もご覧になっていたとは。


サイモン たまたま試合後に話をしていたら、まだ最後まで放送されていたい段階だったらしくて、「どうなるの?」って聞かれましたけど、そこで言ってしまったら面白くないから、「絶対に観た方がいいよ」とだけ話した気がしますね。

以下、その内容を一部紹介
▪︎「史上最悪のドーム」
▪︎「ババさんにはなれなかったけど、ジイさんにはなれた」
▪︎倍賞美津子さんが握ったA猪木へのおにぎり!


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