PRIDE誕生２０周年記念企画！（１）【対談】笹原圭一×ターザン山本！〈vol.4〉「高田×ヒクソン戦２０周年記念本とは何か？」

　２０１７年の今年は、『PRIDE』の誕生から２０年という節目の年になる。９７年１０月１１日、東京ドームにて生まれた『PRIDE』。ビッグエッグと呼ばれる巨大な卵は、日本マット界に『PRIDE』という巨大な運動体を産み出していた！
　今回はその『PRIDE』に大きく関わっていた二人が登場！
　一人はまさに『PRIDE』誕生からマット界と接点を持ち、現在『RIZIN』にて広報を含めた重要な立場を担っている笹原圭一氏と、当サイトでは筆頭常連となっているターザン山本！ 氏である！
　編集長時代には『週刊プロレス』を異例の６０万部ともいわれる部数にまで押し上げ、マット界の先頭を走っていたが、その独善的な編集方針に、新日本プロレスから取材拒否を食らい、それがきっかけで『週刊プロレス』の部数が激減したことから編集長を解任されたターザン。
　しかし皮肉なことに、ターザンの唱えた方向性は、解任から僅か１年後に生まれた『PRIDE』によって、奇しくも現実のものとなって行く。
　しかもあれから２０年、なぜか今になって『PRIDE』の原石となっていたUWFがなぜか再注目を浴びている、という現実……。
　『PRIDE』とは何か？　そしてUWFとはなんだったのか？　実はこの対談にはそれを読み解くための言葉が散りばめられている。果たして古き良き時代の風景がここに――。（聞き手◉“Show”大谷泰顕）

（⬆︎『RIZIN』の笹原圭一広報とターザン山本！　氏がPRIDE20周年を語る！　ちなみに下の画像は『週プロ』編集長最後の号となった２０年前の７４３号／９６年７月２３日号の表紙。ターザンカフェも絶好調！）

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
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（元『週刊プロレス』編集長のターザン山本！　氏が古き良き時代を熱弁！）

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⬆︎『RIZIN』の最新情報と、その源流『PRIDE』からの流れを今に伝える鉄壁の布陣！

▪︎「ヒクソン企画」

――だけど、笹原さんは高田×ヒクソン戦があるからっていう前提で会社に入ったわけじゃないんですよね？

笹原　ええ。僕はたまたまその会社に入っただけなんですよ。

山本　ええっ！　たまたま入ったん？

笹原　そうです。それで会社で毎朝月曜日に会議があって、その週の各自の動きを確認し合うんです。そのレジメに「ヒクソン企画」っていう文字が書かれていたんですよ。

山本　ヒクソン企画？

笹原　はい。その文字を見て、社長に「ヒクソンて、あのヒクソン・グレイシーですか？」って尋ねたら、「お前、ヒクソンを知っているのか？」って言われて、「知っていますよ。当たり前じゃないですか」くらいの勢いで答えたんですよ。当時は会社の中にヒクソンを知っている人が全然いなかったんです（笑）。

山本　パチパチパチ！

――その頃は知る人ぞ知る存在でしたもんね。

笹原　その会話をしていたのが９７年の春先くらいですかね。だから「ヒクソンは『バリジャパ』でも優勝したじゃないですか」って社長に言ったら、「『バリジャパ』ってなんだ？」って聞かれるくらいな感じでしたから。

山本　パチパチパチ！

（⬆︎去る５月２４日に行なわれた『RIZIN』の会見にてターザンは山本美憂に魅了された！）

笹原　それで社長から「お前、そんなに好きだったら、東京に行って手伝うか？」って言われて、「もちろんやります！」って東京に出てきたんです。

山本　はあ～！　

笹原　だから僕はこの世界に入るために、努力を重ねて道を切り開いたとかじゃなくて、本当にたまたま、ただのファンが関わるようになっただけなんです。胸を張って言うようなことじゃないですけど（笑）。

山本　偶然？

笹原　まったくの偶然です（笑）。

山本　最初は営業で入ったんですか？

笹原　その会社はイベント制作の会社だったので、写真展や展覧会とかを企画・運営するような、今とは真逆の洗練された仕事をしていたんです（笑）。

山本　デザインみたいな。

笹原　そういう仕事もありましたし、例えば世界中のキスの写真を集めて「キス写真展」をやろう！　みたいな、少なくとも殴り合いとは無縁ですよね（笑）。

――それがなんの因果かどっぷりと…（笑）。

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〔関連項目〕
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　⬆︎Uとは？　長州とは？　元『週刊プロレス』編集長のターザン山本！　氏が古き良き時代を熱弁！

笹原　東京に住み始めたのが９７年の夏頃ですね。その頃に「３カ月くらい手伝ってくれ。その後は名古屋に帰っていいから」って言われて、「わかりました」って答えて、そのまま東京に２０年ですね（笑）。

山本　それで『PRIDE.１』と関わったんですか！

笹原　そうです。『PRIDE.１』が終わって事務所に戻って、事務所でテレビを見ていたら、パーフェクTV（現在のスカパー！）の映像を流していて、「次回、『PRIDE.２』開催決定！」って告知があって。「やるのかよ！」って思いましたから（笑）。

山本　パチパチパチ！

笹原　そのくらい、最初の頃は何をやっているのか全然わかりませんでしたから（笑）。

山本　もう、運のツキですね！（嬉しそうに）　

笹原　そうです、そうです。

（⬆︎来る７月３０日にはさいたまスーパーアリーナにて『RIZIN』が開催される！）

以下、その内容の一部を紹介

▪︎高田×ヒクソン戦２０周年記念本とは何か？▪︎この２０年で最もストレスを感じたのは？▪︎ぜーんぶオール全て現状維持