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【連載】直撃・青木真也!〈37〉 証言! DREAM(12)『戦極』との対抗戦「登場人物全員がバカ」



(⬆︎ついに行なわれた『DREAM』×『戦極』も対抗戦! その舞台裏ではいったい何が!?)

 今回は2009年大晦日の『DREAM』×『戦極』の対抗戦。日本マット界史上、稀に見る熱のこもった大会と衝撃の結末! さらには昨年起こった日大アメフト部の問題を絡めて“バカサバイバー”が独自の見解を語る。ともあれ、あの舞台裏でいったい何があったのか!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

以下、今回の記事の一部を紹介
▪︎「登場人物全員がバカ」
▪︎「親方! あんなヤツらぶっ潰してやりますよ!」
▪︎ヒットマン
▪︎「『DREAM』の関係者も悪くはない」
▪︎武井壮は川尻達也だった?


(⬆︎幻冬舎刊・青木真也著『空気を読んではいけない』)

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
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 ⬆︎『空気を読んではいけない』担当編集者・幻冬舎の箕輪厚介氏他が激白!

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〔関連項目〕
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◉『Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~』(2009年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)試合結果

オープニングファイト K-1甲子園2009 リザーブファイト 62kg契約 2分3R

○ 藤鬥嘩裟 vs. 日下部竜也 ×

3R終了 判定2-0(30-28、30-29、29-29)

第1試合 K-1甲子園2009 準決勝 62kg契約 2分3R

○ 野杁正明 vs. HIROYA ×

3R終了 判定3-0(30-29、29-28、30-28)

※野杁が決勝進出。

第2試合 K-1甲子園2009 準決勝 62kg契約 2分3R

○ 嶋田翔太 vs. 石田勝希 ×

3R終了 判定2-0(29-29、30-29、30-29)

※嶋田が決勝進出。

第3試合 スーパーハルクトーナメント~世界超人選手権~ 決勝戦 5分3R

○ ミノワマン vs. ソクジュ ×

3R 3:29 KO(左フック)

※ミノワマンがトーナメント優勝。

第4試合 K-1ヘビー級 3分3R(延長1R)(Dynamite!!特別ルール)

○ レイ・セフォー vs. 西島洋介 ×

3R終了 判定3-0(30-27、30-27、30-27)

第5試合 K-1甲子園2009 決勝戦 62kg契約 2分3R(延長1R)

○ 野杁正明 vs. 嶋田翔太 ×

3R終了 判定3-0(30-27、30-27、30-27)

※野杁がトーナメント優勝。

第6試合 DREAM vs SRC 対抗戦 ライトヘビー級 5分3R(対抗戦ルール)

○ 泉浩 vs. 柴田勝頼 ×

3R終了 判定3-0

第7試合 DREAM vs SRC 対抗戦 64kg契約 5分3R(対抗戦ルール)

○ 小見川道大 vs. 高谷裕之 ×

1R 2:54 TKO(レフェリーストップ:右ストレート→パウンド)

第8試合 DREAM vs SRC 対抗戦 ウェルター級 5分3R(対抗戦ルール)

○ 郷野聡寛 vs. 桜井"マッハ"速人 ×

2R 3:56 腕ひしぎ十字固め

第9試合 DREAM vs SRC 対抗戦 83kg契約 5分3R(対抗戦ルール)

○ メルヴィン・マヌーフ vs. 三崎和雄 ×

1R 1:49 TKO(レフェリーストップ:左フック)

第10試合 DREAM vs SRC 対抗戦 フェザー級 5分3R(対抗戦ルール)

○ 所英男 vs. キム・ジョンマン ×

3R終了 判定3-0

第11試合 DREAM vs SRC 対抗戦 ライト級 5分3R(対抗戦ルール)

○ 川尻達也 vs. 横田一則 ×

3R終了 判定3-0

第12試合 DREAM vs SRC 対抗戦 63kg契約 5分3R(対抗戦ルール)

○ 金原正徳 vs. 山本"KID"徳郁 ×

3R終了 判定3-0

第13試合 雷電杯 ヘビー級 5分3R(SRCルール)

○ 吉田秀彦 vs. 石井慧 ×

3R終了 判定3-0

第14試合 DREAM vs SRC 対抗戦 ヘビー級 5分3R(対抗戦ルール)

○ アリスター・オーフレイム vs. 藤田和之 ×

1R 1:15 KO(左膝蹴り)

第15試合 DREAMヘビー級 5分3R

○ ゲガール・ムサシ vs. ゲーリー・グッドリッジ ×

1R 1:34 TKO(レフェリーストップ:パウンド)

第16試合 DREAM vs SRC 対抗戦 ライト級 5分3R(対抗戦ルール)

○ 青木真也 vs. 廣田瑞人 ×

1R 2:17 アームロック

第17試合 魔裟斗引退試合 ミドル級 3分5R(延長1R)(Dynamite!!特別ルール)

○ 魔裟斗 vs. アンディ・サワー ×

5R終了 判定3-0(50-48、50-47、50-48)


▪︎「登場人物全員がバカ」


――さあ、今回はいよいよ『Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~』(2009年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)です。

青木 『DREAM』×『戦極(SRC)』ですね。

――ついに来ましたね!!

青木 あれはまず最初は加藤博之さんから話があって、「青木、川尻達也とやってほしい」と。

――当初は川尻戦という方向で諸々一致していたんですよね。

青木 そうなんですけど、こっちからすると、「なんで俺が川尻とやらなきゃいけないの?」って思っていたんですよ。せっかくの年末なのに。

――あ、そんな感じだったの。

青木 だけど、加藤さんから「俺のイベントだから、今回は俺を立ててくれ」って言われて、「わかりました。加藤さんのためにやりましょう!」って飲むわけですよ。

――そこは素直に従って、『DREAM』の総決算をやろうということになっていたと。

青木 そこは了解して別れたんだけど、どうやらこれは不穏な空気らしいと。

――どういうことですか?

青木 『戦極』と組んで年末の『Dynamite!!』をやるらしいっていう話が、噂として聞こえてきたわけですよ。しかも、どうやら「青木の相手は廣田(瑞人)になる」っていう話を、『DEEP』の佐伯繁さんから聞くんです。そんな話を耳にしていたら、加藤さんから着信があるわけですよ。

――あ、直接電話があったと。

青木 だから電話に出たら、「すまん」と。しかも電話の向こうで泣いているんですよ。

――泣いている!

青木 「申し訳ないけど、俺はお前に会ってあげることができない。合わせる顔がない。会っても、お前の前にいられないから」って。

――感極まっているわけですね。

青木 加藤さんとしては「自分が『やる』って言って、自分がここまで創ってきたことが今回はできないからお前に申し訳なくてしょうがない」って泣いているんですよ。

――感情の人ですね、さすが。

青木 加藤さんは「自分が関わっているのに、こんなことになってしまうイベントに対して、やりきれない気持ちでいっぱいだ。自分の無力さに情けなくなる。だからお前も気持ちよくはないだろうけど、それでもこの試合を受けてほしい」って言うわけですよ。

――複雑な心境の加藤さんから懇願されてしまうわけですね。

青木 そう言われたら、僕もそういう話は嫌いじゃないし、乗るタイプだから、「わかりました、親方! あんなヤツらぶっ潰してやりますよ!」っていう感じになって(笑)。

――パチパチパチ! 凄くいい話!!

青木 だからバカなんですよ、登場人物全員が(笑)。「俺がぶっ飛ばしますから! 加藤さんを泣かしたヤツは許しません」みたいな(笑)。

(⬆︎『空気を読んではいけない』を出版した幻冬舎・見城徹社長が、『プライドの怪人』を出版していた頃の百瀬博教氏と一緒に写ったもの。ちなみに当サイトでは、実録! 『PRIDE』の怪人・百瀬博教 を大好評連載中!)←ハッシュタグ # PRIDEの怪人 をクリック!

▪︎「親方! あんなヤツらぶっ潰してやりますよ!」


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