【直撃】“Mr.危険地帯”奥田啓介（IGF）が叫ぶ！〈後編〉「『RIZIN』でプロレスラーの強さを見せつけたい！」

　去る２月１６日、後楽園ホールにて、「過激な格闘技」を掲げる『ラウェイ』に、IGFの奥田啓介が参戦。ほとんど素手で殴り合うミャンマーの格闘技なだけに、無事にリングを降りれるかはわからなかったが、結果的にはジャン・コーを相手にTKO負けを喫してしまった。しかし屈指の打ち合いを繰り広げたこともあって、その日、最も会場を湧かせることに成功。本人は「おれはギブアップしてねえからな」と自身のTwitterでも明かしていたが…。いずれにせよ、奥田の今後はどうなっていくのか？　激闘から２日後、若き“危険地帯”に直撃した――！（聞き手◉“Show”大谷泰顕）

▪︎最強のセコンド“バカサバイバー”

――その辺りの方々に、セコンドに付いてもらった感想は？

奥田　中井光義選手はNEWにレギュラー参戦が決まりましたし、青木真也さんにはもともとお世話になっていたし、大桑さんにはシーザージムで練習をさせてもらい始めてからお世話になっている方ですし。

――セコンドとはいえ、“バカサバイバー”が付いていると心強くなかったですか？

奥田　はい。やっぱ青木さんが付いていると、自分まで強くなった気がしますね、ガハハハハ！

――やっぱり。

奥田　この間も、２ラウンドにバックブローを決めてダウンを取って、そこから追い込んで、３ラウンドに入ってバーッと殴り合いをした時に、ヤバい見えない！　と思って。

――あ、その時すでに。

奥田　あ、はい。それで３ラウンド目の終わりに、胴回し回転蹴りに行って。

――浴びせ蹴りみたいな技ですね。

（⬆︎ニコ動版の当サイトで『イノキ・ヒストリー〈完全版〉』を連載中の123da氏のTwitterより）

奥田　そこでゴングが鳴って、コーナーに座ったら、たぶん主催者側から見たら、目が閉じてしまって、見えていないんじゃないかってなったと思うんですよ。だからすぐにドクターが来て、「奥田選手、見えますか？」みたいに言って来たんです。

――そう聞かれたわけですね。

奥田　ええ。だから「こっち（右目）は見えないけど、まだできる」って答えたら、青木さんが「なんで見えねえんだ、バカ野郎！　見えるだろ！」って言うから、「見えます！」って、ガハハハハ！

――さすがバカサバイバー！

奥田　だからすぐに「両目、見えます。大丈夫です」って答えたんです。実際、片目が見えなくても、僕は全然やるつもりだったし。だから「まだやる！　まだやる！」って言ってたし。そしたらドクターが「無理だ。無理だ」って。

――言いますよね、当然ドクターは。

奥田　その後、「目が閉じてるのが見えていない証拠だから」ってドクターに言われて。結局、「できる！　できる！」って言い続けたんですけど、主催者はやらせてくれないから、もういいやと思って。

――凄い話ですね。

奥田　全然、死んでもいいやって思っていましたから。それでもやりたかったですね。やらないと僕は先がないですから。

（⬆︎激闘の翌日に配信された奥田啓介のTwitterより）

――今回『ラウェイ』でのセコンドに付いた、中井光義選手とは、一時期揉めていたじゃないですか。

奥田　あ、はい。

――あれは何が原因だったんですか？

奥田　あれはたまたま新宿の居酒屋に行ったら、店内に中井選手がいて。ちょうどNOAHを辞めた頃（※２０１５年２月に退団）だったから、「NOAHを辞めたんですか？」って聞いたら、なぜか胸ぐらを掴まれて。

▪︎『キン肉マン』の息子・中井光義とのガチ喧嘩！

――あらま。

奥田　僕の取り巻きもいたから、「ヤメろ、ヤメろ」みたいな。「なんだお前！　お前から喧嘩を売ってきたんだろ！」みたいに来たから、「なんだお前！」って僕もなって。

――素敵な話ですね（苦笑）。

奥田　だからIGFのスタッフに連絡して、「喧嘩しました」って報告したら、「明日、事務所に来い」って話になって、そこに中井選手も呼ばれて。

――二人とも呼ばれたと。

奥田　はい。「社会人なんだからちゃんとしないと。奥田にもちゃんとさせるから、中井選手もちゃんとして、やるならリングでやれ」って話になったんですよ。

――お、リング上に持ち込んだと。一部ではネットに書かれていたけど、もっと中井光義選手との因縁が公に伝わっていたら、さらに盛り上がったかもしれないですねえ。

奥田　そうッスかねえ、ガハハハハ！

NEWオープニングシリーズ

4月5日（水）後楽園ホール
4月20日（木）新宿FACE
4月30日（日）ふれあいキューブ春日部
5月12日（金）栃木県総合文化センター
5月21日（日）TKPガーデンシティ千葉
5月27日（土）那須ハイランドパーク

奥田啓介も参戦するIGFの新ブランドNEWの大会が上記日程で開催される。
もちろんリング上は激闘必死！　詳細はIGF公式サイトをチェック！

――試合は『GENOME３３』（２０１５年５月５日、大阪府立体育会館）でしたよね。

奥田　そうッス。

――実際、試合をしてみてどうでした？

奥田　喧嘩の感情のままやった感じですね。

――結果は４分１秒、両者反則っていう感じでしたね。

奥田　やっぱり思ったよりも、ギクシャクしていたかもしれないですね。

――今はセコンドに付くくらいだから、関係は修復されたんですね？

奥田　あ、はい。今は。あの人がエリック・プリンドルっていう選手と『パンクラス２６９』で試合をした（２０１５年８月９日、ディファ有明）んですけど、その時も僕はセコンドに付いたんです。

――あ、そうだったんですね。

奥田　プリンドルは（２０１０年１０月、『マーシャルアーツ・コンバット』で）クリス・バーネットに勝ったこともある選手なんですけど。

――あのクリス・バーネットに勝ったことがある選手だったら、そこそこやるんでしょうね。

奥田　（中井は）残念でしたね。

――ただ、中井選手は奥田啓介とも張り合うくらいだから、度胸はもの凄くあるんでしょうね。

奥田　全然ありますよ！　だから僕も中井さんも、IGFを代表して、「他流試合」をやりたいっていう気持ちは持っているんですよね。

――それは楽しみですね。

奥田　中井選手とは、お互いがもっと経験を積んで、新しいステージに行った上で「喧嘩」じゃなくて、「闘い」の決着をつけないといけないと思いますね。

以下、その内容の一部を紹介

▪︎『RIZIN』に出て、プロレスラーここにアリを見せたい！
▪︎中学時代の山本アーセンと遊ぶ
▪︎「客に勝て！」（by売名王）
▪︎打倒・青木真也!?
▪︎「格闘ロマン」

（⬆︎『ラウェイ』では奥田啓介のセコンドに付いた青木真也。なお、当サイトでは、青木真也は本当に空気を読んでいないのか？を絶賛連載中！）

　⬆︎『空気を読んではいけない』担当編集者・幻冬舎の箕輪厚介氏他が激白！