思いの丈。

熊本は遠い。物理的な距離もそうだが、心の距離もだ。僕はいつも片想い。人に好かれることはあるが、こちらが好きな矢印はなかなか届かない。
しかし振り返ってみると、僕が行動を起こした時はうまくいった経験がある。その時は勇気を振り絞った。
放課後夕日の作った影が教室に映える頃、僕は初めての恋を射止めるために動こうとしていた。周りは揶揄うような素振り。だけどあの頃の僕は勇気も持っていた。
いや勇気を出すことができていた。無鉄砲だったし、世間の恐さも知らなかった。
僕たちはいつから臆病になったのだろう。経験が邪魔するのか。若さとは勇気の異名なのかもしれない。それは誰にも当てはまることではないだろうが、ベースにはそういうものが流れていたはずだ。

しかし今。時を超えて、時空を超えて、目の前にはチャンスが転がっている。
もし何もないとしても、過去の経験からいっても、勝負所、勘所で行動できないのは後悔する。
僕には正反対の思想を持つ師匠が2人いる。
これまで相反すると考えていたが、根底に流れるものは同じではないかと思うようになった。
誰になんと言われようが行動する勇気を持っている。
そして、2人とも勇気の重要性を語っている。勇気持ちと勇気はあるものではなく出すものだという師匠たち。勇気を出す癖を持っているということだろう。
後ろには下がらない。常に入力し、deleteしない人生。人目を気にしない人生。
でもそれはそう見えるだけで、打たれ強い人はいない。いるのは鈍感な人だけだ。人のために尽くせる人は繊細で敏感だ。なぜなら人の気持ちが敏感に伝わってくるからだ。リーダーとは繊細で鋭敏でなければならない。
強くなることと鈍くなることを勘違いしている人が多すぎる。そんな人が権力を握っている。権力を持っているのが悪ではなく、それをいかに生かすかということが重要である。
いつからか話が逸れたが、勇気を出せば何かを手にいれられる。僕も勇気持ちになりたい。癖をつけたい。しかしそのためには技術も必要だと思う。苦手なことに執着することだ。もうなるようにしかならない問題に、いつまでも心を落としていても仕方ない。逃げて追い込まれてからやってもいい。その代わり勝負所、踏ん張り所では思い切ろう。
こう書きながら僕は偉そうにいっていつも行動できてないと気づく。口先の勇気などいらないのだ。
しかし肩に力が入った動きは、好所を逃す。流れが大事なのだ。そうやって逃したチャンスもたくさんあるのも事実だ。いやそれが正しかったのかもしれない。本当にタイミングというものがある。流れてきた桃を逃さないのだ。
氏名は使命。みんなそれぞれの名を紐解いて欲しい。あなたにも使命がある。僕は占いなどの神秘的な力は信じてなかったし、半ばバカにしていたし、怖くもあった。
わが病はなんと使命だったのだ。締め切りのない使命。ただ後悔はしたくない。いや、してもいい。最後に取り返せばいいんだ。
人の気持ちがわかるあなたは恵まれているのかもしれない。みなルサンチマンと戦っていることだろう。そしてまた。鬱の時は判断を誤っているだろう。その無駄な努力も無駄にしない方法がある。それはいつか来る希望の光を掴むための創作である。中身のない空っぽな僕は、人の教えを伝えることしかできないのかもしれないが、いつも人のためになればいいと思っている。
きっとみなさんもそうだろう。自分のことしか考えていないようで、社会を世界を人間を考えて思っているだろう。そうじゃなきゃメンタルがやられることはない。現実逃避しているようで戦っている。きっとあなたも嫌な思い出、辛かった思い出があるだろう。
自分は人と比べると大したことなどない。と考えている人は、どう思っているかを確かめて欲しい。人には隠し続けている思いがあるはずだ。それを思い出してあげる作業が必要な時もある。
そんなのはまだ序の口の考えなのだが、人によってステップが違う。それは確かだ。ただ、僕が伝えたいのはステップを上がれた人は助けもいらないと拒んでいる人にも優しくして欲しいのだ。
ややこしい面倒臭い人もいるが、そんな人こそ構ってほしくてたまらないのだ。緊急性が高い人には申し訳ないし、そんな切羽詰まった人たちと接したことがない僕がこんなことを書くのはおかしいかもしれない。ただ偽らざる僕の思いだ。
心の叫びを打ち込めばきっとあなたの本心も湧き上がってくる。後ろは振り返らないのだ。後退しない。誤魔化さない。真っ直ぐぶつかっていく自分でありたい。
勘所を見極めて放て、その無鉄砲に冴えた思いを。冷たい風に抗って踏ん張る君が見える。いつまでも続くとしか思えない闇の中で、いつの間にかそれが当たり前になった部屋の中で、きっと君は変われる。そのチャンスはくる。一緒に乗り越えよう。心をひらけば、人のために行動できれば友はやってくる。
自己満足でもいいじゃないか。それで誰かが助かるなら。
僕も振り返れば人を励ますようで傷つけてばかりだった。まだまだ未熟な子供だ。でも何もしないのは人生に失礼だと思う。人に迷惑をかけない人なんていない。迷惑をかけ合いながら共に成長していくのだ。
あなたの思いを届けて欲しい。少しでも荷が軽くなるのなら。
僕の師匠は歩けなくなった僕をおぶってまで進んでくれる師匠たちだ。たとえ嫌われても自分が思っていればいいんだ。
ただ自分のものにするのは違う。あなたが思うように、その人を思う人たちがいる。あなたの中にいればいいのだ。会えなくても、この世界で会えなくても。でもきっとそばにいる。次元を超えて。
この世界には見えない力が働いている。それを感じたことはないか?否定してもじっくり振り返れば感じるはずだ。無駄な体験などないのだ。
薬で抑えられている人は過去を思い出しにくく感じるだろう。しかし、ヒントは過去にある。過去を消し去ろうとするのではなく、過去と仲良くなるんだ。
過去はきっと君を待っている。あの子を迎えに行こう。あの日止まったままの自分を。
あんな思いはもう二度としたくないよね。抱きしめてあげよう。あの日の僕はもうあなたと共にいる。孤独ではない。一人ではない。あなたは何かと繋がっている。だからわかって欲しい。素直になろう。素直に繋がろう。プライドは捨てた方が楽しいよ。
指を動かしてこの画面に文字を打ち込んでみようよ。何も考えずに、うまく書こうとせずに。あなたの思いはいくら綺麗に加工しようと思ってもできないんだよ。
インスタ映えするあなたの思い、本当の苦しさなんてないでしょう。みんなそれに蓋をしてるんだよ。
でもいつかその先に本音で笑って思いを書くあなたがいる。僕には見える。だから繋がっている。
こんなわけのわからない文章を、言葉を読んでいるあなたは確実に僕といや、みんなと繋がっている。なぜなら僕はあらゆるものと繋がっているから。
そうあなたも実はあらゆるものと繋がっているのだ。
たとえ誰も読まなくての誰のためにもならなくても、この文字たちは永久に不滅で、だからこそ技術を磨くために駄文を書きまくるんだ。
無駄にしたくないからと焦ってもいけないが、いや焦燥感に支配されないようにしたい。僕は焦って焦ってここまで失敗をくり返してきたから。
あなたもそうかもしれない。だから肩と膝の力を抜いて。その方が柔軟に対応できる。竹のようにしなるんだ。
本当に強い人はガチガチに固まった鉄塔ではなく、しなってしなって力を受け流す竹だと思う。力を生かすといった方がいいだろう。
本当の強さとは固まることではない。ここのところまで機械化しているように感じる。なんでもかんでも固めりゃいいってもんじゃない。海に浮かぶように体の力を抜いて。流れに身を任せているようで、方向だけは間違わないように調整している人がうまくいく。強い。
だから今から少しずつストレッチして、柔軟性をとり戻そう。生まれた時は柔軟だったはずだ。それが禁止され、叱られ、人と比べられることで凝り固まってきてしまったんだ。
でも最近気づいたのは、優しくしてくれる人だけが有難いんじゃないってこと。本当の教育とは厳愛の中に見出すものだと。後になってからわかることばかりじゃないか?
僕は苦しみ続ける中で、忍耐力はついたと思う。ものすごい気にするし傷つきやすくもあるが、根っこのところは強くなった気がする。
そう大事なのは根っこだ。それを鍛えていたのだ。あなたは。
人生これからだというのは、そういうことだったのだ。
地位や名誉や金はこれからは役に立たなくなっていくだろう。そういう中でいかに生き延びるか、楽しみを見つけるか。紙とペンだけで、いや口ひとつで、音一音であなたは存在を証明できる。
その存在こそ最も価値がある。表現は誰にも奪えない。そうつまりあなたのことだ。思いの丈を書いて描いて奏でてみないか?
そこから光が少しずつ差してくるだろう。
こんな世の中で、きっと僕の人生も豪遊などできないだろう。でも消えない心の思い、自己満足で自他満足の行動を残していくだろう。
きっと逆効果になる人もいるだろうが、辛くなったら離れてくれていい。ただ繋がっていることもできる。
あなたはきっとあなたにしかできないことを成し遂げるだろう。
そんなあなたを僕は誇らしく思う。
そして過去の思いも友も親もあなたを思いなおし、手を差し伸べる。きっと。
だから悲嘆しないで欲しい。今のあなたは本当の自分じゃないかもしれない。
この社会で、今の濁った世界で少しずつ浄化しているんだと思う。濁りに抗っているんだと思う。だから味方は必ずいる。
そうあなたの一番の味方はあなただ。
だから諦めないで。
あなたを抱きしめ、励まし、癒してあげるんだ。
あなたはあなたを守ることができる。そしてあなたが助けを求めれば、声を出せば必ず変わっていく。
だから諦めないで。声が届くまで。
その声が僕に繋がっていくから。

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