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思う様にはいかない・・・回復を信じて・・・

脳卒中の体験談を調べる毎日

相方さんが倒れてから
時間があれば色んなことを調べていた。
脳出血や脳梗塞といった脳卒中の体験談
調べれば調べるほど焦っていった。

「重症と言われる人よりも更に重症やん・・・」

リハビリしてなんとか歩けるようになった例
それでも麻痺が残って辛い・・・そんな経験。

奇跡的な話は何となく胡散臭かったり・・・
サプリメントや色々な広告に誘導されるし。

経過日数とその回復度合いを比べて
不安になる一方の日々・・・・
目が覚めて、笑ったり泣いたり話したり
ご飯を食べたり
出来る様になるのかな?
回復していく過程なんて全く想像も出来ない

倒れてから・・・
目が開いたところを初めて見たとき・・・

転院してリハビリを始めた頃に思い描いた・・・
理想としていた・・・
そんな回復過程と程遠い


必須アイテム長下肢装具

とにかく出来る事をしなきゃ・・・

休みの日はとにかく朝からリハビリの見学
歯科衛生士さんのケアも見学して
アドバイスを受け習えることは習い・・・

出来る限りリハビリも付き添って
手足の動かし方も習い・・・
リハビリで行われたことを
真似れることは真似て実践した。

関節が固まらない様に毎日動かす・・・
お友達からもらったアロマオイルを使って
顔から首のマッサージも日課
にした・・・

お義母さんも時間があれば
手足を摩ってくれていた。

理学療法を中心に行われるリハビリ・・・
転院してすぐに長下肢装具をオーダー
リハビリには欠かせない。

治療中の方々を見ていると
大体は黒など目立たない色が多く
女性の中にはピンクなどの可愛い配色の方もいた。

相方さんは 黄色をオーダーした。
黄色と白。ソフトバンクホークスの色
少しでも元気な色を使って気分を明るくしたいと言う思いで
お義母さんと相談して決めた。

装具

これがあると、しっかり立てない人でも
膝折れもしない。立たせやすい。
「装具」なんて初めて見たし 金額にも驚いた。30万超える!!!
※治療用装具として医療費控除手続きをすると後から一部戻ってきます

覚醒をあげる為には
とにかく立位をとる・・・歩かせる・・・
というのが効果的だそうで
そして、動かさずにいる事で
関節が固まってしまうそう。

とにかく関節を動かす事が大切・・・

毎日3時間・3種類のリハビリは理学療法士さんの
時間をより多く取り
・・・進められた。

意識がハッキリしなくても立たせて歩かせる事

まだ目を開ける事が少ない時期から
徐々に直角に上げることができる台に
貼付けられて?!立たせる・・・

時にはベルトが付いたテーブルに
しばりつける形で立たせたり
・・・

そして立たせてる間は色々な事を試してみた。
写真や動画の刺激・好きな音楽の刺激・声かけ・・・
野球の試合・・・
友達もリハビリの時間を狙って来てくれたりもした。
取り囲んで声掛け!

リハビリの締めくくりは
理学療法士さん2人がかりで歩かせた

作業療法の時間もなるべく立たせる事をやってくれた。
いずれにしても覚醒が上がらないと
次に進めないし。

リハビリの邪魔をした事


相方さんの体重は当時約100㎏あったので
起こすのも大変。支えるのも大変。
そしてもちろん本人も体支えるのに
足の裏に負担がかかっていた。

色んなことが原因で覚醒をあげるリハビリが
出来ない事があった。
1つは高熱。
原因不明の熱。
リハビリは38度超えると中止される。

6か月しかない回復期リハビリの期限。
1日も休ませたくない・・・

転院する時もそうだったけど
しばしば高熱に悩まされた。
1ヶ月近く面会も控える様に言われた・・・
リハビリもあまりできず
部屋もいつも薄暗くされた
時間がもったいない。

ある日、九大病院の先生の回診日があり
それが痙攣性のものだとわかった。
大出血を起こした割には
痙攣やてんかんの薬を飲まずに来れていたとの事

それからはお薬を処方され
高熱が出ることは、ほぼなくなった。

もう一つは
体重を支える為に無理して
足の裏に大きなマメが出来て皮がむけたこと・・・
これにも本当に困った。

足の裏も使わなければ皮膚がどんどん弱くなる
立たせることが出来ないから
足首も硬くなるし覚醒させる為の刺激も減る・・・

この影響は在宅生活始まってからも
ずっと続いていてマメが出来ていた方の
右足はしっかりかかとまで床につかない

動かさないとアキレス健が硬くなり
バレリーナ立ちの様になる尖足が進んで
ますます立つのが難しくなる・・・
足首を一生懸命動かしてあげたりした。

先に進みたい気持ちがすごくあるのに
思う様にリハビリは進まず・・・
なかなか目に見える結果は出なかった。
少しずつ少しずつ・・・目が開く時間が増えたり
指が少し動いたり・・・反応は出てきていた。

時には流されてみるのも大切

一日一日が本当に大事で
そして時間が足りない!そう思った。

積み重ねる事ってもどかしくて
気が遠くなるほど先が長く感じる
最初に運ばれた病院を出るときに

「これからが長いんだから!頑張って!」
Dr.に言われたことを何度も思い出す。

先ってあるのかな・・・

心の中で何度も思い浮かんだけど
いつもそれをかき消して
良くなる事をとにかく信じた

人生って思う様にはいかないんだよな。

よく聞く言葉

この言葉だけではなく・・・
そういった言葉は・・・

何もないときは
そんなことわかってるよ~なんて言っていたけど
こう言う事を経験することで
その本当の意味?みたいなものが分かってくるし
とても深みがある言葉だと感じる。

ほんとに何でも自分の思う様にはいかない
時には逆らわず流されるのも必要かも。
流れを利用することも一つの手段かも。

そう考える事で時々楽にもなった

サポート頂けたらとても助かります・・・・ 私たちの介護生活が誰かの役に立てるように 誰かの勇気や元気になれるように 頑張っていきたいと思います!