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ちいさな物語

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#絵

アルバイト(4コマ漫画)

ーー おふたりさんのアルバイト日記 ーー 【本日のアルバイト】 おふたりさん 今日もアルバイトお疲れ様でした♬ * 前回のアルバイトはこちら。 ではまた。

キャンバス #シロクマ文芸部

目の前には一枚のキャンバス。 題名と作者は、わかる。 けれどそこに描かれてあるものが僕にはわからない。 そこにあるのはただ真っ黒なキャンバスだけ。 時折人が来てはその黒いキャンバスに見入っている。 どうやら他の人には見えているらしい。 「美しい」「色がいいね」 そんな会話が聞こえてくる。 誰よりも長くキャンバスを見つめている人がいる。 僕は聞いてみた。 「ここには何が描かれているのでしょうか?僕にはただ真っ黒にしか見えないのですが」 「おや、そうですか。今あなたには季節

節分は二人三脚で

2月3日「節分」当日。 現在私たち三人は節分を楽しむため 節分でまくお豆さんの用意の真っ最中〜。 するとおふたりさんからこんな質問が。 「ねじちゃーん。鬼さん誰やるの~?」 当然のように自分がやろうと思っていたのですが おふたりさんからの要望もあり、今回はじゃんけんで決めることに。 「じゃあ勝った人から好きな役を選ぼう」 「いいねぇ!じゃあいくよ~。じゃんけん…」 「ぽんっ!」 私はというと…はい。さっそく負けました。 こういう時しっかり勝つのがおふたりさんです。 ま

本物ではないけれど

ある日のこと。 おふたりさんが突然こんなことを言ってきた。 「ねじちゃん。私たち、恵比寿さんになりたいの」 どうやらまたどこかで影響を受けてきたらしい。恵比寿さん…あぁなるほど。七福神だね。でもなんで恵比寿さまなんだろう? 「あのね、鯛を抱えたいの」 鯛?たしかに恵比寿さまは釣竿と鯛を持っていた気がするけど。 「だからねじちゃんにね、メインの鯛と恵比寿さんっぽい服を用意して欲しいの」 おやおや難しい注文がきたぞ。まぁでもふたりの頼みならしょうがない。可愛いふたりの

【絵本】 お星さまの穴

ある夜のことです。 おふたりさんはいつものように夜のお散歩を楽しんでいました。 すると空からキラキラと光るものが地面に落ちるのが見えました。 ふたりが急いでかけよると、そこには 見たこともないものが二つ並んでいました。 すると相棒さん。 突然そのお星さまを すぽっ! するとどうでしょう。 お星さまのキラキラが少し強くなりました。 それを見ていたねじりさんも同じく すぽっ! こっちのお星さまもさっきより少しキラキラが強くなりました。 おふたりさん、まずはほっと一安

帰ってきてね  #シロクマ文芸部

平和とは争いがない 穏やかなことをいうんだよって だれかが言ってた だとすれば僕たちは 平和であったりそうでなかったり するのだろう 大きな争い 小さな揉めごと 僕たちはいつだって そのなかで生きている 本当はいつだって一緒にいたい ずっとずっと 平和と仲良くしたい けれど 目の前から突然消えてしまうのを 僕たちにはどうしたって 止めることはできない それでも それでも平和がまたここへ 帰ってきてくれるように 僕たちにできることが きっとある そうだ 平和

~毛糸玉は春の色~

ここにあったはずの毛糸玉がない。 ないないなーい! うむむ。やはりあのふたりか…? ちょっとおふたりさん ここに置いといた毛糸玉、知らない? ふたり「うーん、それはどうだろうねぇ…」 ふむふむ。これはもう絶対そうだわ。 もう犯人見つけましたっ!笑 でもまぁとりあえず。 こっそり隠れて様子を見ることにしました~。 ・・・ おっ、やってきたやってきた。 あぁ!あれはまさしく! やっぱりーーー。 おふたりさん、探していた毛糸玉で やっぱり遊んでいました〜。 ねじ

「 ぺこん 」

今日はお寝坊さんの相棒さん。 たしかに眠そうです。 でもさすがに寝過ぎらしく ねじりさんが起こしにやってました。 すると相棒さん。 まだまだ眠っていたくて 片耳を「 ぺこん 」と閉じました。 そんな相棒さんが可愛くて面白くて 「 ふふふ 」と笑っちゃうねじりさん。 やっぱりもう少し寝かせてあげようと思ったのでした。 そんなおふたりさんの そんなひととき。 ではまた。

相棒さんと遊ぼう🐨

凧揚げをしようとしていたおふたりさん。 けれど今日はとっても風が強いのであきらめることに。 その代わりふたりはこの手作りの凧を使って お家の中で遊ぶことにしました。 今回作った凧さんは今年の干支にちなんで 「うさぎさんの形」にしたそうです。 (おふたりさん、上手くできてるよ~!) お家の中では楽しみにしていた凧揚げができなかった分 相棒さんは家中をパタパタと跳ねながら走り回っています。 そうして少し経ってこちらへ戻ってきたのですが… んん? あれれ、おかしいな? な

【絵本】「今夜、降るでしょう」

* 「ねじちゃん。今年もあともう少しでクリスマスツリーが降るよ!」 「クリスマスツリーが降る??」 おやおやおふたりさん。 さも当然のように言うではありませんか。 あ。でもそういえば おふたりさんお気に入りのラジオ「こびとの世界」でも この前そんなことを言っていたっけ。 もともとこびとの世界ではクリスマス前になると 「ツリーがないお家にクリスマスツリーを届ける」 というイベントが行われます。 そしてここ人間の住む世界でも最近では 自宅にクリスマスツリーがないお家が多

【絵本】 「かわいい助っ人」

今日初めて知ったのですが 毎年11月30日は「絵本の日」なんだそうですね。 そうなんです。まさに今日! というわけで本日は、ちょうど出来上がった絵本(ねじり的)を 投稿させていただきたいと思います。 おふたりさんとトットさんのお話です。 では物語のはじまりはじまり~。 *** 「トットさん最近来ないねぇ」 「どうしたんだろうねぇ…」 おふたりさんはこのところ元気がありません。 どうやら最近おふたりさんのところに 仲良しのトットさんが遊びに来ていないそうなのです。 「

どんぐりの保護活動

最近のおふたりさんはお散歩に出かけても いつも地面ばかり見ていた。 気になったので聞くと 「どんぐりさん達を探している」と言う。 知らなかったのだが、今年からおふたりさんは どんぐりの保護活動とやらを始めたらしい。 おふたりさんから聞いたのだが、どんぐり達は木から落ちるとき よく怪我をするそうだ。 こちらからしたらどんぐりの外側は硬くてつるつるしており 特に傷などはなさそうに見える。 しかしおふたりさんから見れば、どんぐり達は結構な傷を負う上に 落ちてからは色んなものにさ

「移動販売始めました」

「ねじちゃん。ついに私たち、移動販売を始めたの!」 へーすごいじゃん!どれどれ? あ、パン屋さんなんだね~。 食パンくり抜いて作ったの? いいじゃんいいじゃん。 (って、あれ?この食パンって…) これさ、私が昨日買ってきたやつじゃない? 「そうだよ〜!」 おぉい!朝ご飯に食べようと思って楽しみにしてたのに! あれ?しかもよく見るとこの「パン」の文字って… 嫌な予感。まさかっ… 「あのね〜そこに美味しそうなチョコレートのクリームがあったから それを塗ったの〜。ま

「おむすび兄弟」

あるところに、おむすびが大好きな猫の兄弟がいた。 その猫の兄弟は「おむすび兄弟」と呼ばれていた。 兄弟は「おむすび相談室」というのをやっているのだが 別におむすびに関しての相談を受けているわけではない。 ただそれだけのこと。 そしてどんな相談でも受け付けている、という話だ。 まずはここで弟が話を聞く。 基本的に弟が相談を受け、後で兄に相談する。 ちなみに相談料のおむすびは前払い。 これは弟がおむすびを目の前にするとどんな深刻な話でも 頭の中がおむすびのことでいっぱいに