アコースティック、テクノ2

シンセサイザー、サンプラーの醍醐味といえばフィルター、レゾナンス、モジュレーションですね。レゾナンスは共鳴のことで、ポンッとでた音の周波数帯域に共鳴して他の音源が鳴る、みたいなことでアコースティック楽器だと共鳴弦を持ってるシタールとか想像するとわかりやすいかも。けれどアコースティック楽器はどれも音を増幅するために共鳴を考えた材質、構造を持っていて、その楽器音を特徴付けるレゾナンスを得られるよう工夫してあります。同じ音、フレーズを繰り返し弾いても演奏の強弱でレゾナンスは刻々と変化するので聴いてて飽きない。

シンセサイザー、サンプラーではフィルター、レゾナンスをモジュレーションで揺さ振ることにより刻々と音色は変化してジミヘンのワウペダルのような(?)瞬間瞬間の表情がオーガニックに楽しめるようになる。特にアナログフィルターだと。そういう意味ではEmulatorは素晴らしかった。もう何音ポリだったか忘れたけど、フィルターのかかり具合に揺れがあったように思う。

教授のNEOGEO、after all ではケチャのサンプルをフェアライトでフィルター、レゾナンスしたと思う。すごくノスタルジックで、自分には夏の夜に鳴く蛙のように聴こえて、マジックだなと思ったのでした。ちなみにこのトラックはシーケンスせず、教授が手弾きで入れ込んでいったように記憶している。もうひとつ思い出してしまったけど、ドラム(確かトニートンプソン)の演奏をフェアライトで編集して、同期して録音するときにモジュレーションを切ってなかった。なので薄っすらシンバルプレイのピッチが周期的に揺れてます。途中で気づいたけど面白いなと思ってそのままにしてしまった。きっと皆んな面白いと思ったからほっといてくれた、と日記には書いておこう(つけたことないけど)と。

シンセサイザーもサンプラーもいちいち手弾きで合わせるのが面白さを産みますね。そういう意味ではホッピー神山さんは最高に面白いですよ。そういえば、自分がアマチュアバンドやってた頃、Emulatorに憧れてイシバシ楽器に実機を見に行ったら「予約済み Hoppy神山」と書かれた札がついてて「こんな高い楽器買える人がいるんだ、すごいな」と思ったのを覚えてます。

まだAIがコード決めたり、歌のピッチをコントロールしたり、ドラム演奏しない頃の話。とめどないけれどこの辺で。

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