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『ペット2』のラストでスノーボールが歌うあのパンダラップは何?

本日の記事は全文無料配信です。

ネカフェで観られるCHINEMA CHANNELにて『ペット2』の配信がスタート!

ネットカフェによく行く。
というか、最近は新型コロナへの警戒もあって、過去形にはなってしまうのですが、ネットカフェによく行ってました。

そんなネットカフェのPCなどで閲覧できるコンテンツに、CHINEMA CHANNELさんというサービスがあります。映画の配信などをしているのですが、このCHINEMA CHANNELさんで、2020年3月の新作配信として『ペット2』が登場しています。

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ペット2
2019年公開/イルミネーションエンターテインメント制作/制作国:アメリカ
監督:クリス・ルノー、ジョナサン・デル・バル

『ペット2』といえば、レンタル配信こそ始まってますが、無料配信みたいな形での一般での配信は、2020年3月現在スタートしていません。なので、CHINEMA CHANNELが観られる環境にある方はぜひチェックしておくと良いかと

エンドロールで観られるスノーボールのパンダのラップはなに?

『ペット2』で思い出すのが、エピローグで展開されるウサギのキャラクター“スノーボール“によるパンダラップ。

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飼い主が居なくなった途端、急にB-BOY風の衣装に身を包み、「パンダ、パンダ、パンダ......」と歌う謎の歌唱パートが展開されるのですが、あれってなんなのかよくわかんないという人も居るんじゃないでしょうか。

実はあれ、デザイナー(Desiigner)さんというラッパーのパロディなんです。

知らない人には冗談みたいな歌なんですけど、元ネタも本当に「Panda」という曲でして、実際に「パンダ」を連呼するパートがあります。スノーボールはしっかり元ネタ通りに歌ってくれています。

「Panda」は2016年に大ヒットとなり、ビルボード・チャートでも1位を獲得した人気曲。当時におそらく耳にしたことがあるという人も多いのではないのでしょうか。

この曲がなぜパンダなのかといえば、動物のパンダのことを歌っているのではありません。歌詞にもあるようにBMWX6のホワイトの車種がパンダみたいだから、「パンダ、パンダ」言ってるのであって、「良い車持ってるよ、俺イケてるんだよ」みたいなニュアンスの曲です。聞こえはポップですけど、コカインを手に入れるみたいな歌詞も入った、割と危険な“ハスラー”な曲となっています。

ただ、実はそんな危険な歌詞にもギミックがあって、じつは、この曲はグランドセフトオートっていう危険なこともできるゲームの内容を歌っているという、オチも付いてきます。変わった曲ですよね。

なぜデザイナーのパロディを入れたのか?

じゃあ、なんであのラストでスノーボールがデザイナーさんのパロディを入れたのか?というと、おそらくそんなに意味はないと思うのです。

『ペット2』を制作したイルミネーションエンターテインメントさんは、作中にヒットナンバーを、盛り込むことでもお馴染みのアニメーション制作会社です。今回もその一環としてオマケ要素にこのパロディを盛り込んでくれたのではないでしょうか。

唯一、意味があるとすれば、日本語吹き替えを担当した中尾さんがインタビューでも述べているように、ストリート育ちのスノーボールの悪の要素をアピールするためにこのパートを作ってくれたのかもしれません。

『ペット』『1』ではヴィランサイドに居たスノーボール。きっと、「まだまだあの頃の牙は剥かれてないぜ!」ってスノーボールからのメッセージなんですよ、あれ。

元ネタが実はゲームの話なんです、ってオチもまた、いきり倒せないスノーボールらしいとこかも。

そんなところもしみじみ味わいながら、スノーボールのパンダラップを聞いてあげてくださいませ。

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