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【注目】新千歳空港国際アニメーション映画祭2022長編コンペティション部門ノミネート作品一覧

今年も新千歳空港国際アニメーション映画祭の季節がやってきました。
今年も個人的に注目している長編コンペティションのノミネート作品を、紹介していきますよー。

今年もオンライン上映が実施されるのですが、やはり長編コンペティション作品は配信対象になっていません。しかし会場に行けば観ることができるので、ぜひ足を運んでくださいませ。

今年は以下、5作品がノミネートされています。

とつくにの少女

とつくにの少女
制作年:2022年 / 制作国:日本
70分 / WIT STUDIO制作
監督:久保雄太郎、米谷聡美

https://eiga.com/movie/98065/

月刊コミックガーデンで連載されていた、ながべ先生の同名コミックをWITスタジオのもと長編アニメーション化。先行して、2019年に短編が制作されたのですが、クラウドファンディングなどを実施して2200万円の金額を集め、改めて長編作品の制作が決行。日本では、番外編の単行本の特装版としてディスクが同梱されたのですが、今回は貴重な劇場上映が実施されます。

私は短編アニメーションで作品に魅せられて、原作を読み始めまして、映画館で観られる機会を楽しみにしていたので、今回のノミネートはとても嬉しいです。


群島

群島(原題:Archipel)
制作年:2021年 / 制作国:カナダ
72分
監督:フェリックス・デュフォー=ラペリエール

https://airport-anifes.jp/competition/feature_compe/

2021年のアヌシーのコントルシャン部門やひろしまアニメーションシーズン2022にもノミネートされた『群島』が北海道上陸。『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』のフェリックス監督が架空の島々についてドローイングとスピーチで綴るアニメーション長編作です。前作ではモノトーンな作風でしたが、今回は色や実写映像などが加わり、前作よりは“ポップさ”が増した作品となっています。


銀色の鳥と虹色の魚

銀色の鳥と虹色の魚(英題:Silver Bird and Rainbow Fish)
制作年:2022年 / 制作国:アメリカ、オランダ
103分
監督:Lei Lei

アヌシー2022のコントルシャン部門やひろしまアニメーションシーズン2022にノミネートを果たした『銀色の鳥と虹色の魚』がこちらも北海道初上陸。中国出身のアニメーション作家、レイレイ氏が自身の家族と中国という国の過去を、粘土で作ったような抽象的な人物や、古い写真をコラージュのように使いながら描いた作品です。

ひろしまアニメーションシーズンで、帰りの列車の都合で途中までしか観ることができなかった作品だったので、今度こそちゃんと最後まで観たい。


バーバー・ウェストチェスター

バーバー・ウェストチェスター(原題: Barber Westchester )
制作年:2022年 / 制作国:アメリカ
90分
監督:ジョニ・フィリップス

https://airport-anifes.jp/competition/feature_compe/

オタワ国際アニメーション映画祭2022の長編コンペにもノミネートを果たした『バーバー・ウェストチェスター』がノミネートにして、ジャパンプレミア。新進気鋭の天文学者バーバー・ウェストチェスターが、NASAにインターンすることになり、人としてのあり方を学ばなければいけなくなってしまうという物語。落書きのようなキャラクターデザインが強烈な、ジョニー・フィリップス監督の作品です。


マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ

マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ
(原題:My Love Affair with Marriage)
制作年:2022年 / 制作国:ラトビア、アメリカ、ルクセンブルク
108分 
監督:シグネ・バウマネ

https://airport-anifes.jp/competition/feature_compe/

アヌシー2022の長編コンペティションにノミネートを果たした、『ロックス・イン・マイ・ポケッツ』のシグネ・バウマネ監督の最新作がこちらも日本初上陸。

背景にストップモーションアニメーションを用いたり、作中でミュージカル要素を取り入れたりと、多くの手法を取り入れながら、少女・ゼルマが恋愛や結婚、愛とは何かを考えていくという作品。

監督自身も二度結婚をしていることから、その経験に基づいた作品となっているそう。ちなみにシグネ監督はラトビア出身だけど、現在はニューヨーク在住。


以上、5作品が今年の長編コンペティションにノミネートされています。

『バーバー・ウェストチェスター』『マイ・ラブ・アフェア・ウィズ・マリッジ』は今回の新千歳空港国際アニメーション映画祭での上映が、ジャパンプレミア(日本初上映)。

『群島』『銀色の鳥と虹色の魚』もひろしまアニメーションシーズン2022で上映はありましたがこちらも今後の一般上映予定が発表されていないので、こちらもレア上映。

そして『とつくにの少女』も一般販売されているとはいえ、あくまでOVA。
劇場での公開は今回が国内初(実は海外の映画祭では上映されてる)となっています。

というわけで5作品とも、レア上映となっています。
例によって日本での劇場公開がこの映画祭だけ、という作品が出てきている状況ですので、ご都合が合う方はぜひ、直接映画祭への参加をオススメします。

かくいう私もまだ行くかどうか迷っていて、飛行機をおさえていません。
こうして自分でnoteで取り上げて、「行かなきゃ」と鼓舞しているわけです。

あぁ、北海道は遠い。(by 大阪在住)


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