アニメなのにNG?エンドロールがNG集になっているアニメ映画5作品
実写映画では数あれど、アニメではあまりない“NG集”。
というかそもそも実写作品とアニメとでは“演者”の概念が違うので、アニメにおけるNGって、作画崩壊やビミョーなアフレコとかそういうものを指すこともできるのですが、今回紹介するNGは、まるでアニメキャラクターが演技中に失敗したかのようなNG集です。
NGなんて起こすはずない世界で、わざわざアニメにNGを描き起こす狙いとは・・・?そんなことをこれらの映画で見いだせたら良いんじゃないでしょうか。
バグズ・ライフ(1998)
NG集エンドロールと言えばPIXAR!という人もいるのではないでしょうか。アニメ映画のNGエンドロールは、今のところこれが最古では?『トイストーリー』の主役ウッディのゲスト出演もあります。
トイストーリー2(2001)
PIXARのNG集エンドロール第二弾!
前回よりもビジュアルで楽しめるNGが増えて、NG集ですらパワーアップさせてきました。『バグズ・ライフ』からフリックとハイムリックがゲスト出演してます。
ちなみに2019年にプロスペクターがバービー人形を口説いて、次回作に出演させてあげようとしているシーンがNG扱いになり、現在の配信サービスやディスクからは、なかったことになってます。
モンスターズ・インク(2001)
PIXARのNG集エンドロール最終作!
本作にて、ネタの広がりに限界を感じたそうで次の『ファインディング・ニモ』からはNG集が廃止されます。今作には『トイストーリー』からレックスがゲスト出演してます。
デジモンセイバーズTHE MOVIE究極パワー! バーストモード発動!!(2006)
「ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!」との同時上映作品。本編が香港映画を意識していたこともあり、エンドロールも香港映画を習ってNG集型になっています。PIXARとはちょっと違った理由でのNG集演出の起用となっています。
STANDBYMEドラえもん(2014)
興行収入83億に及んだ最高興収ドラえもん映画。
いまのところ今作にNG集を取り入れた理由について、制作側から言及されているのを見たことがないんですが、PIXARリスペクトでしょうか。感動的な余韻を潰すという評判もある一方、子供受けは良いみたいな話も聞く賛否両論なエンドロールです。ちなみに個人的にはこの作品には不適切かな・・・と思っていたり。
以上。
そんなに数がないのは、すごくメタ的な演出方法ですので、本編の物語を軽くしてしまいかねないことや、そもそも時間割くほど物語に対して効果的なものではない、ってことがあると思います。
物語を軽くするという意味では、NG集とは違いますが映画『ミニオンズ』では本編中に明らかに死んでしまったキャラクターが、エンドクレジットが終わった本当の最後に、全員集合でダンスを踊るシーンに参加しています。楽屋落ちネタではありますが、キャラクターが死んだままだと確かにショッキングすぎるので、こういった演出があると、キャラクターやブラックジョークにも救いがあって良いですよね。
NG集って使い勝手が難しいエンドロール方法なんでしょうけど、まだ数が少ない世界なので、場合によってはうまい演出としても用いることができるかもしれません。
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