第92回 アカデミー賞結果発表！今年はめちゃ面白い状況となった長編アニメーション賞と【トイ・ストーリー4】はすごいって話

映画賞ラッシュもクライマックス。
第92回米国アカデミー賞の授賞式が現地時間の2月9日に、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われました。

今年の結果を語る上で避けて通れないのが、なんといっても作品賞を受賞した『パライサイト半地下の家族』。
アジア単独製作作品での受賞は史上初です。
そもそも、アカデミー賞はアメリカの映画賞なのに、自国の資本も入っていない映画に花形の賞を捧げられるという、アカデミー賞の懐の広さを見直したし、何年もかけて文化を育ててきた韓国映画の大きな快挙には、ちょっとホロリときてしまうほど感慨深かったです……。（それほどの快挙なのですよ！）

とはいうものの、個人的に気になるのはアニメーション部門。
例によってこの記事では、アカデミー賞のアニメーションに関する2つの賞の結果をピックアップします。

第92回 アカデミー賞長編アニメーション作品賞

まずは長編アニメーション作品賞。
ノミネート作品5作品をおさらいしましょう。

■ヒックとドラゴン 聖地への冒険
■失くした体
■クロース
■Missing Link
■トイ・ストーリー4

以上。ノミネート発表当時の記事もあるので、こっちもチェックしてくださいませ。

このノミネート発表のあとの動きもなかなか面白く、当時こそ番狂わせだった『クロース』ですが、アニメーションのアカデミー賞とも言えるアニー賞では作品賞を受賞して、一気に長編アニメーション賞候補への期待を上げました。

今年の並びはどの作品が受賞してもおかしくない、すごく面白い状態です。
なんといっても国を代表するディズニーの本命作『トイ・ストーリー4』。
そしてディズニーに並ぶ大スタジオであるドリームワークスアニメーションの大ヒット作『ヒックとドラゴン聖地への冒険』。
アニー賞の作品賞を受賞した『クロース』。
GG賞のアニメーション賞を受賞した『MissingLink』。
アヌシーのクリスタル賞を受賞した『失くした体』。
と、それぞれ名のある賞を受賞した作品たちも並んでおります。

で、この長編アニメーション映画賞の結果はといえば……

Congratulations to #ToyStory4 for winning the Academy Award for Best Animated Feature! #Oscars pic.twitter.com/OoDup4wvwT

— Toy Story 4 (@toystory) February 10, 2020

トイ・ストーリー4！！

でした。
ある意味、順当。
アカデミーの長編アニメーション映画賞といえばディズニー強しな風潮があるので、あまりよく思っていない人には、やいのやいの言われる感じはあるのですが、とはいえ本作も傑作。十分、受賞に適う作品だったと思っています。

『トイ・ストーリー４』がこうすごい！って話は後ほど、購読者枠で語っていきます。

第92回 アカデミー賞短編アニメーション作品賞

続いて、短編アニメーション部門。
ノミネート作品はこの5作品です。

■Hair Love
■Dcera (Daughter)
■Kitbull
■Memorable
■Sister

この中で見事、受賞を果たしたのは...

Thank you. 💜 #HairLove #Oscars pic.twitter.com/8SAjV5elAK

— Sony Pictures Animation (@SonyAnimation) February 10, 2020

『Hair Love』！

でした。
アメリカでは『アングリーバード2』と同時上映となった本作は、ソニー・ピクチャーズアニメーションの最新作。昨年、『スパイダーマン：スパイダーバース』でも映画賞を揺るがした同スタジオですが、今年もしっかり、その実力を見せる結果を残すことができました。

本作はYoutubeでも公式で配信中ということで、全編無料で観ることができます。ほんと、素敵な作品なので観てない人はチェックしてみてください。

そんな感じで充実した、今年のアカデミー賞でした。
終わってみると、いろんなドラマがあり、それぞれの作品が個々の場所で評価されて、今年の映画賞は充実した結果だったのではないでしょうか。
……『ヒックとドラゴン』はもうちょっと目立ってくれてもよかったかな。以上、今年のアカデミー賞でした。

以下、購読者枠向けに『トイ・ストーリー4』はすごいから！あんまり酷いこと言わないでって話。

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『トイ・ストーリー4』のここがすごい！