23.8.4

作り置きしているラタトゥイユ、カボチャの煮物、最近毎日食べているぬか漬けきゅうりを食べ進める。

仕事の合間に「水牛」に載ってる斎藤真理子さんの「編み狂う」という連載を読む。あまりにも面白く没頭してしまい仕事中であることを忘れる。真面目な顔で狂ったことをさらさらと言っているような感じが可笑しくて(尊敬の眼差し)。
好きな文章はどうしても紙に出力したいので終業後にこっそりプリントアウトして帰りの電車でも読んだ。

しかしそういう私はうっすら市川沙央さんの小説を読むことを恐れていた気がする。自らの特権性を知りその傲慢さを知ることはしんどい。でもしんどいとか言って逃げられんのもまた特権だ。

「紙の匂いが、ページをめくる感触が、左手の中で減っていく残ページの緊張感が、などと文化的な香りのする言い回しを燻らせていれば済む健常者は呑気でいい」

ぶちのめされる。この本を読まなければいけない。

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