趣味の話② 音楽
第二弾は音楽のお話。
まともに書くと本2冊以上になるので概略だけ。
好きなジャンルはクラシックとハードロック/ヘヴィメタル。どれくらい情熱をかけているかはCDの所有枚数で察してほしい。
★クラシック音楽 約1500枚
★ハードロック/ヘヴィメタル 約2000枚
よく両極端と言われるけど、実はそうでもない。今回は両ジャンルの音楽について触れていきたいと思う。もう一度言うとかなり概略です。
そもそも音楽は文学と同じで、表現に制限はない。ありとあらゆるものを表現するものだ。テレビで流れるJ-POPは妙に恋愛に偏っているように思う。書店に並んでいる漫画が恋愛もの8割だったらと想像してみて欲しい。ちょっと敬遠してしまうのではないか?恋愛関係は1クールでドラマ2本も見ておけば十分である。
そういう意味で私の好きなこのジャンルの表現は非常に多彩。まずはクラシックから。
クラシック音楽が表現しているのは基本的に壮大であったり、物事の真理だったりと深いテーマが多い。自然の美しさ、宇宙の深遠さ、人間の生きる意味など。もともとが宗教や哲学から発展した内容も多いのでうなずける。
クラシック音楽の表現方法は人類が多大な知恵をかけてきただけあって極めて次元が高い。音楽大学建てたり、貴族時代は作曲家に国家予算がかけられたほど。晴れた空、豪雨、川の流れ、星のきらめき、人間の苦悩、狂気、快楽・・・、すべての事象・感情を表現するための音のパターンが研究され、音楽理論として体系立てられている。人間の叡智の結晶の代表的なものの一つと言っていい。
それを表現するのに歌も歌詞も必要ない。それがクラシック音楽の素晴らしさである。一曲聞けば文学書を読んだ気になれる、そんな音楽が昔から大好きである。
一方ロックに話を移そう。
この音楽はロックンロールという言葉通り、古代に石を転がして運んでいた時代に由来する。要は原始的で人間の本能に迫る衝動的な音楽だ。クラシックが装飾の施されたきらびやかなものと例えるなら、ロックは剝き出しの音楽である。そういう意味では真逆なのだが、表現している内容はそうでもない。
なのでロックの定義は歌詞などの表現には一切由来せず、人間の衝動欲求を掻き立てる音であればロックである。具体的には低音の効いたギターをかき鳴らす行為がロックと言っていいだろう。
ハードロック/ヘヴィメタルはそれをさらに極端にしたもので、歪んだギターとそれに負けないベースやドラムの重低音、そして楽器にかき消されないような高音のボーカル、それがこのジャンルの代表的な姿。この音が人間の衝動欲求を掻き立てる。
表現している内容は実は全ジャンルで最も広い。なぜなら、あらゆる音楽は歪んだギターで演奏すればすべてハードロック/ヘヴィメタルにできるからだ。あらゆる音楽の衝動的要素をクローズアップした音楽、それがこの音楽なのである。
一方でこの音楽を嫌う人は多い。やかましいだけ・何表現しているかわからないなどなど。これは私も同意する。響かないメロディ、揃わないリズム、甲高いだけの声、これほど不快なものはない。本能の訴えかける前に門前払いをされるのは当たり前で、わめくだけの演説をしても心に響かないのと同じである。人間の本能に訴えかけるのには非常にテクニックがいる。フックの効いたメロディ・心地よい揃ったリズム・安定した声、これらが揃わないとなかなか聴けたものではない。
一方で高度な技術が揃ったときにこれほど人間の本能に訴えかけるものはない。人間が社会で生きる中ではどうしても言い切れない感情というものは出てくる。喜怒哀楽、やりきれなさ、不安、言いたいことが言えないもどかしさ、剥き出しの愛、理性を超越した喜びなど人間はこの言い切れなさと付き合いながら生きていく。それらを表現してくれるのがこのジャンルの音楽でありそれに救われたことは数えきれない。(X JAPANのYOSHIKIも幼少時代救われたと語っていましたね)
入り口は非常に狭いが入ってしまえば大いにはまる音楽、それがハードロック/ヘヴィメタルという音楽である。
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