2020熱帯低気圧、Quando Rondo - 『QPac』(2020)

ライター：清水ダマロン

はい。あけおめ
Hiphopというゲームにおいて誰かが死んだり殺されたりと物騒なニュースに死ぬほど胸をしめつけられたここ2，3年、メンタル的にも「しばらくHiphop聴きたくね～～～～～」ってなっていたんですが、
聴いてます。
ブレずに行こう！

Wikiで知ることのできる情報から。
Quando Rondo、1999年生まれの現在20歳。MC名のRondoはボストン・セルティックスのレジェンドRajon Rondoから。
生まれはジョージアのサバンナ、現在はお隣のアトランタにて活動。
2018年リリースの1st mixtape、『Life B4 Fame』からLil Babyの参加した"I Remember"や"ABG"が大ヒット。
その後2作のmixtapeをリリース、これらは彼の崇拝するRich Homie QuanやKevin Gates、NBA YoungBoyらと錚々たる面々のサポートを受け順調にステップアップ。
なぜか今はKevin Gatesと喧嘩中。

サウンドとしては典型的な超地域密着型の正しいトラップ。
日本でも知名度を誇るRoddy Ricchと同じ系譜といえば伝わるか。
新年1発目にこれを書いた理由に、2020年Hiphopは絶対この界隈が(今年こそ)バズると信じているから。
Quando Rondoの他覚えといてほしい名前に、NoCap、OMB Peezy、Polo G、Sada Babyなど。要チェック。
正直ここ5年のマスすぎるTrapに疲れを覚えてきているので、是非皆でこのアルバムから波を起こしていこう。

満を持しての1st Albumはトラック含め気合の入り方がガチ。
客演が過去に比べ少ないのも気合の証だから残念がらないの。
あと新世代がやたら2Pacを標榜する流れ嫌いです。
今からでもタイトル変えてほしい、、、っていう唯一のマイナスポイント。

前置き終了。
レコメンドトラック。

T1, Blue Opps

Cripsとしてのストリートライフをと自身の生い立ちを綴る自己紹介的一曲目。
渋いピアノのトラックが良い。プロデューサーは不明。

T3, Double C’s

プロデュースはCashMoneyAP。
CはCrips、BはBrokeとBallin、GはGUCCI。Double Cupはやりすぎちゃダメ！
QRの歌心が光る一曲。掴みとしては抜群かと。
地元愛に溢れるMVが良い。
いい顔してるよね。

T6, Poetic Justice

プロデュースはDJ SwiftとMook On the Beats。
タイトルは言わずもがな、これくらいの時代の雰囲気があるサンプル。
リリックは特に映画に絡んでない。
Hookの
Violence, I condone it, I just hope that you don't freeze up
は最高の言葉遊び。

T11, 101

プロデュースはBJ Beats。
101は初級や始まりといった意味のスラング。
個人的にこのアルバムのハイライト。
哀愁漂うトラックをベースにガチのヴァイブスが乗っかって激エモい。
始まりを表す言葉としてお洒落っすよね。

T16, Codeine Tales

プロデュースはPooh Beatz。
圧倒的スキルとライミング！超絶技巧が楽しめる一曲。
0:23からの
I put my bro before the ho, I'm on my brother side
I jumped up off the porch, two packs of 'Ports, I'm screamin', "Homicide"
I guess the wheels fell off the car when them niggas told me that they'll ride
Remember times I did that time, I ain't have nobody by my side
天才か！！！！！！マジで。震えた。

この辺で。
改めて言うけど、今年は絶対にこの界隈がバズる！！
地域密着型の若いチンピラのフローは荒削りなところもあるけどそこが気持ちいい。エモラップよりエモいよ！

RIPコービー
マンバメンタリティ！

#QuandoRondo #QPac #Hiphop