見出し画像

iivvyy『iivvyy EP 2』

ライター:inkyo


 HVNSKOSMO KATによるユニット、iivvyyの2作目です。前作『iivvyy』から1年半くらい経ってようやくのリリース。とっても待っていました。私はiivvyyが大好き。今回はbandcampのみで配信しているみたいです。


hold you (intro)

 当たり前なんだけど、最初から絶対にiivvyyで嬉しい。1分12秒の短い曲でEPにストーリーを生んでいる。彼らのこういう制作スタイルが好きです。曲数が少ないからアルバムより流れを作るのが難しい(と思う)のに、さらっと聴いて、また最初に戻りたくなってしまう。何度もそれを繰り返す。そういう心地よさがある。

something

 長い時間をかけて徐々に徐々に上げて、すっと力抜くのやめてもらってもいいですか!? iivvyyのDJはカウンターで友達とおしゃべりしながらなんとなく聴いていても気持ちいいし、気づけば体が動いているし、結局ブースのほうで踊っていることが多い。そういう“DJの感じ”がそのまま曲になったみたい。印象の話です。

swipe

 気持ちいい音が多すぎる。珍しくちょっと前のめりな曲じゃない? いろんなところでいろんな音が鳴っているのにシンプル。iivvyyっておしゃれ、ちょっぴりチャラい(?)、エッチ(!?)みたいなイメージが入っているのに、全体はコンパクトにまとまっているのがとてもいい。近い話がblock.fmのインタビューで詳しく読めます。TechnoとR&B、SEXYとSWEATY?

could be (acid mix)

 ひとつ目のEPにも収録されていた曲のacid mix。この曲は何回DJで聴いて大喜びしただろうね……。iivvyyといえばacidです。

 新作を紹介したのですが、リリースのタイミングでiivvyyは活動休止してしまった。さ、さみしい……。活休理由についてはHVNSさんがInstagramで話していた。私のやることが文章だからか、ふたりでひとつのものを作ることが全然想像できない。私のこの性格だからか、ユニットとして居続けることも想像できない。やはり大変なのだろうなと思う。言うことがペラペラ……。

 とはいえ永遠に好きなので、1作目も聴いてみてね。「これを1枚中断せずに聴ききりたい」というだけの理由で待ち合わせに遅刻したことがあります。話していることが少ないのは、こういう音楽に対しては言葉なしに聴くほうが好きだから。言葉にすることと同じくらい、言葉にならないものをそのまま持つことを大事にしています。私の中では具体性を持たないままであってほしい。それなのに記事にしたのは聴いてほしいから。ふたりのsolo worksも楽しみ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?