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The Best Albums Of 2019 by 4NR

ライター:清水ダマロン, しばけん, inkyo, 滝田優樹, かずきだよし

せっかくだし合同企画やれたらいいね~ってことで、皆で2019年間ベストやります。
5人それぞれ自由な視点で、上位5つの作品をリストアップしてます。
縛りは今年リリースのアルバムorEPということのみで、他は一切なし。
各アルバムから2曲レコメンドし上記プレイリストにて公開していますので、ぜひ聴きながら読んでみてください。

<清水ダマロン>

年の瀬にその年リリースされた作品をリストにし、ジャンルを細分化、しこしこお気に入りを選び個人的に友達に送りつけたりするのが恒例行事になっておりまして。
これをすると聴いている音楽の傾向とかジャンルの偏りとかすごいわかりやすく、自分では意識していないことにも気づけたりしてすごい楽しい。

今年については、Hiphopより歌モノの方を聴いていたり、J. Coleが言うところのMiddle Childな方々の勢いがあまり無かったようなだったりありますが、何より顕著だったのは最高に光るUK作品の多さ。
Hiphopに於いてもJazzに於いてもいよいよ来るところまで来たって感じがしてます。

基準なのですが、自分の雑食すぎる嗜好で単純なお気に入りランキングという風にしてしまうと、「冷静に考えてR&BとMetalを同じ土俵に据えて評価するとか正気の沙汰ではないよな」とか、「音楽におけるLoyaltyってなんだよ」とか思ってしまったり。
行きついた結果、皆があまりちゃんと聴いてなさそうな最高のアルバムでいいやってことになりました。皆とは?最高とは?

私事ではありますが、Spotifyを1か月前に始めたところ、日々の生活における音楽との密着具合が半端じゃないことになりまして。
$10/monthを安いと捉えるか高いと捉えるかは個人のアレだけど、これ皆元取れてるのか...?って所から、折角オタクなんだし皆が発見を出来る場所をつくれたらいいよなってことでこのnoteを始められたのは超嬉しいです。
参加してくれてる4人にも感謝を。暇なのかな?
ちなみに実はまだメンバー募集中です。

どんなに不純な気持ちで毎日を過ごしている人でも、良い音楽を聴いてる瞬間の気持ちって限りなくピュアなもので、それを言語化するのって野暮だしなかなか時間と体力の必要な事ではあるけども、自分らのペースでやっていくんで来年もよろしくお願いします。

5, Octavian - "Endorphins" 

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Travis Scottの影響を顕著に感じるUKのラッパー。
基本的にはTrapだがUS勢には出てこない独特のヴァイブスがめちゃくちゃ気持ちいい。
すごくフワフワしてるので俺もフワフワしました。
そのフワフワが完璧に仕上がってるときにT7"Risking Our Lives"を聴いたとき、曲の後半の展開が思いっきり刺さって笑いが止まらなくなったのはいい思い出。
彼の所属するコレクティブ、Essie Gangにも期待大。

4, Santi - "Mandy & The Jungle"

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ナイジェリアのSSWによるデビューアルバム。
GoldLinkも参加。
メロウなR&Bを基調にアフリカ的な煌めきを散りばめる快作。
2,3分で終わる曲が多いのもこのアルバムの場合はいい方向に。
今年最高の現実逃避用チル盤で、どんなアレにも相性抜群ですのでぜひに。 

3, Shafiq Husayn - "Loop"

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御大シャフィークによる、Brainfeeder勢やAnderson .Paak、Hiatus Kaiyoteらを集めた漆黒ズブズブアルバム。
Soulquariansのクラシック諸作に通ずる、ブラックバイブルに成り得るエネルギーがあります。
スピーカーで、なおかつ大爆音推奨。
アレで溶けてる脳がさらに溶けます。

2, Little Simz - "GREY Area"

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ナイジェリアの血を継ぐUKのフィメールラッパー。
ジャズやアフロ、ダブだったりパンクの音を折衷しまくった本当に聴いたことのないHiphopを聴かせてくれるアルバム。
UKじゃないと創れない、音楽のるつぼのような作品です。
知名度は結構あるはずなのに、あまり刺さった人がいないのかやべぇ!って騒いでる人を見たことないのが、なんとも勿体ない。
リリックも内省的なものからボースティングなものまで最高なのでぜひGeniusでチェックを。

1, Red Hearse - "Red Hearse"

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ラナやテイラーやロードなどのプロデューサーJack Antonofff、TDE周辺のプロデューサーSounwave、Jack Antonoffとの共作が多いアーティスト兼ソングライターSam Dewの3人によるスーパーグループ。
音楽界のキングたちを支える裏方が組んで2019年に出したアルバムはまさかの普遍的な上質なポップス!
プロデューサーの技として一つ一つの細かい音が最高だし、何も深いこと考えず万人に「この曲いいな!」って思わせてくれるの最高じゃない?
ヒップホップとかロックとか、ましてや洋楽興味ないって人でも気軽に聴ける音楽。聴いて。

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<しばけん>

早いもので年間ベストの季節ですねー 。
いざ選ぼうと思ったら全然思い付かなくてですね笑
というのもやっぱSpotifyの影響がすごく大きくて、国はもちろん、時代を越えて良いものをとにかくたくさん聞いた2019年だったので、基準がすごく難しかったです笑
あとアルバムをあんま聞かなくなったし、EPが増えた気がするなー。時代ですね。

選んだ基準は主に3つで、「2019年リリースのアルバム(EP含む)」の中でも「何十回も繰り返し聞いた」「2020年以降も楽しみだと思った」作品(アーティスト)です。僕はとてつもなく飽き性なので、アルバム3周以上しただけでもかなり聴いてる方です。
あと、せっかくなので自分の「好き」を色濃く伝えられる5作品を選びました。

5, Carlie Hanson - "Junk"

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Vevo DSCVRでたまたま見つけたんですけど、久々にロックを感じる女性シンガーでした。ハスキーボイスがカッコいいし、力強いパフォーマンスとギターサウンドは見ても聞いてもスカッとして気持ちいいです。
曲自体がすごく良くて、うまーくギターサウンドを使ってロックをポップにしている気がします。「Back in My Arms」と「WYA」は特に最高。
最近はヒップホップがチャートを賑わしていますが、こういうロックを感じるアーティストがガツンと人々を魅了していく時代を見たいな、と思わされる作品でした。

4, TOMORROW X TOGETHER - "The Dream Chapter: STAR"

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今や世界で人気のBTSが所属するBig Hitの大型新人5人組アーティストのデビューアルバム。そもそもBig Hitが次のYGを目指していて、BTSの成功に続くこのTXTにはとても力が入っている様子です。K-POPにとっては当たり前かもしれないけど、やっぱ全員ダンスと歌がホントにうまいし、ラップやトラックなんかは今のトレンドを上手く捉えていて、さすがBig Hitだなと思います。BTS同様、それぞれのMVのストーリーが関連しており、すでにファンの間で議論が起こっていてそれも楽しみの1つ。歌とMVなどの作品コンセプトが連動しているのは事務所がちゃんと世界観を作り込んでいる証拠です。SMもですが、向こうのアーティストはそこら辺が本当にすごいし、だから楽しいです。
ここからこの5人がどこに向かうのか、そしてどこまで行けるのかが非常に楽しみです。

3, YUZION - "Young Trapper"

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韓国人の女性ラッパー YUZION。
アメリカ本国にも劣らない、フロウとvaporトラックがキャッチーで何度も聞けます。
やっぱ韓国語ラップって音としてすごく気持ちいいし、こういうvaporとめっちゃ相性良いんだなって再確認しました。なにも考えずに聞けて、良い感じにアガるので最高です。2019年はこれを起点にして、たくさん韓国ヒップホップを聞いた年でもありました。ここからまたどれだけのラッパーが出てくるのか、楽しみだなー。

2, Base Ball Bear - "Grape"

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ベボベが秋をテーマにしているのが新鮮です。現在のバンドメンバーの年齢もあるからか、まさにグレープのように熟成された曲たちでした。聞けば聞くほどに味わい深くて、少し肌寒い時期にすごくマッチするから、秋にめちゃくちゃ聞いてましたね。
「いまは僕の目を見て」はベボベ史上トップクラスに好きな曲になりました。メロディと歌詞の突破力がすごい。もちろんバンド力も。切ないのにスッと突き抜けてるような感じがします。小出さんらしい葛藤が切ないメロディと相まって胸がキュッとなる。キュッと。
僕の中では「C2」がベボベ史上最高傑作なんですけど、それと並ぶくらいどの曲もめっちゃ好きなEPでした。しかも2020年に「C3」というタイトルでアルバムリリースが決まってます。3人体制になって、よりソリッドでよりパワフルになったベボベに期待大。

1, No Rome - "Crying In The Prettiest Places"

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ダントツで聞いたんだよなーこれ。ダントツです。
さすがマシュープロデュース。No Romeに関してはマシューが自分とromeを重ねているよう。
最初の「5 Ways to Bleach Your Hair」なんて題名だけでもYouthって感じなのに、エモエモのギター→エモエモのドラム→エモエモのシャウトっていう流れでホントにぶっ飛ばされました。語彙力無くてすみません。音楽好きでホントに良かったし、これが表現というか初期衝動だなって。
かと思えば、「Riumbaud Come and Sit For A While」は空間系やクリーンギターの使いどころがすごく丁寧で、「Stoned In The Valley」ではそれと同時に懐かしさを感じる歪んだギターもしっかり鳴らしてる。「Pink」と「All Up In My Head」もそれぞれの音が絶妙なタイミングとバランスで鳴っていて、上がりもせず下がりもしない時代の雰囲気を捉えているようで好きです。絶妙なバランスで成り立っているまさにYouthそのもののような曲たちです。
Dijonとのコラボシングルもリリースされて、これからどんどん面白いことをやってくれると思います。本当に楽しみです!

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<inkyo>

 もう年間ベストの時期なんですね。今年はイツエのシリーズを終えるために改めて聴きまくっていたり、土岐麻子に捕らわれていたりしたのであまり他のものが聴けていなかったかも。と思ったがいつも通りだった。ひとつのものを消化するまでに時間がかかっちゃう。

 私のベストは、EPやシングルでなくアルバムをリリース順に並べました。普通に選べば4NRメンバーとは被らないと思ったので普通に聴いていたものたちです。その中でも大きい記事にしなさそうなもの、つまり喋るための語彙を持っていない音楽を。今から「すご~い!」とだけ言うので、読んでくれた人は何がどうすごいのか教えてもらえると助かります。inkyoの他力本願ベスト、いくぞ~。

5, Shin Sakiura - "Dream"

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 前世でものすごい徳を積んできたと思われるシンサキウラくんのアルバム、リリースされたときに若いなあ!って思った。実際若い。シンくんに感じた若さには「若いんだから若くて当然」という説得力がある気がする。Shin Sakiuraの今(時代的な意味ではなく)が詰まっている。前後の時間を視界に入れつつ今を受け入れるのは難しいけど、無理なく今をやっているように聞こえる。それをいったん世間に見せておいたのでは。
 実際、後のシングルを追うごとに脱皮していって感じがある。もう新曲を聞くのが毎回楽しみで仕方がない。最近の曲を聴く前にこのアルバム、シンくんからの「次のステップ行くぞ」を聴いてみて。

4, iri - "Shade"

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 大好きiriちゃん。表題曲でもある「Shade」からアルバムが始まる。この曲、すごく贅沢な気持ちで聴いていると今気づいた。バキバキ低域ボイス(超好き)から歌うのに苦労しそうな曲が展開されていくからだろうか。どういう順序で造られたかわからないけど、この雰囲気を歌わせようと思って作ったのなら大沢さんすごすぎる。
 そしてまた私は「飛行」みたいな曲をピックしてしまうのですね。ゆっくりとしたテンポで大事に歌うのやめてくれ~。なんで夢の話なのよ……現実はどうした……うっ……。「会いたいわ」もそうなんだけど、iriちゃんのこういう曲には精神的な距離を感じる。絶対に渦中のものではないと思う。世の中そういう曲ばかりだとは思うが、いっそう感じるんですよね。だからさみしくて泣ける。これってなんでだと思いますか????

3, 三浦大知 - "DAICHI MIURA LIVE TOUR ONE END in 大阪城ホール [2019.3.13]"

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 ベスト盤を入れるような邪道チョイスですが、かなりびっくりしたので入れちゃう(ここでウインク)。ダンスも歌もちょくちょくチェックしては「すげー」と言い、アルバム『球体』に頭を殴られあとにライブ盤を聴いたら大好きになっちゃった。踊りながら歌っているのが嘘みたいなアルバム。歌がうますぎる。他に言うことはない!!(?)
 アコギと歌う『世界』も最高なの、もう三浦大知が怖いです。最近出していたシングル「COLORLESS」もさらにえぐい曲になっている。彼はどこまでいってしまうの。

2, Daichi Yamamoto - "Andless"

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 これは完全に教えてくれ案件です。Aaron Choulaiとの曲から入ってたまに聴いていたDaichi Yamamotoの新譜。11月に入って何の気なしに聴いてみたら進化していて驚いた。進化していませんか……?このアルバムでは桑原あいとの曲が始まりと終わりに置かれていて、こういうのずるいです。ジャズピアニストの参加しているヒップホップがかなり好きなのでおすすめ教えてください。アルバム全体に横たわるコンセプチュアルな空気がはまっているから進化したように思ったのかな。
 全然知らずに言うのですが、たくさんの側面を持っていそう。中村佳穂のような意外性ある客演の曲をどんどんやってほしい。

1, Floating Points - "Crush"

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 リリースから数日は毎日何人かがインスタストーリーにシェアしていたアルバム。夜道を歩き、待ち合わせに遅刻されているときに初めて聴いたらタイトルの通り頭がパーンとなり、そのあとまともに会話ができなかったような気がする。これについても言葉で語れることはないです。何故ならクラッシュしているので。
 アルバムを通して聴くとどんどんBPMが上がっていって、いつの間にかキマっている。音楽だけでそういうことが起きるから不思議だなあ。12月21日のVENTにふろぽん来ちゃいますね。早く大きい音で聴いてパーンとなって地面とか天井とか壁とかを真顔で見つめながら足踏みしたい。 

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<滝田 優樹>

某CDショップに勤めてから個人的に年間ベストを選出してて、仲間内で共有して楽しんでいたものの、いざ公に発表するとなると、自分の性癖をオープンにするようで恥ずかしいですね。

選出の基準についてはざっくりと

① PitchforkやNMEなどの海外メディアや別メンバーと被らない。
② ジャンルが偏らない。
③ 周りとシェアしたいもの。 

これらを踏まえて選びました。とはいえ、ストリーミングサービスのおかげで今年だけでも100作品以上聴いていたため、結局は純粋に自分が好きなもので、多く聴いたものをピックアップしました。

今年の音楽シーンはとかいう総括は今回5人でひとつの記事のため、割愛いたします。好きなものを好きなように届けられる環境がとても嬉しいです。早くも週一ペースが乱れていますが、これからも思いのままにこちらで書いていきますのでよろしくお願いたします。

5, Chinatown Slalom - "Who Wants to Be a Millionaire?"

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“UKのバンド音楽といえば? イエス、インディー・ロック!”だった近年のシーンから突如あらわれた、リヴァプールを拠点に活動する4人組バンドのデビューアルバム。カット・アップ、サンプリングを駆使した酩酊感たっぷりのサウンド・コラージュはシーン的にも異形。アルバム単位ではなく、曲単位でトリップホップ、ジャズ、サイケなどを回遊する突飛なスタイルで停滞気味だった英国インディー・ロックへのいい起爆剤になってくれればという期待も込めて。

4, Rev Magnetic - "Verses Universe"

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ジャケ見ただけでもピンと来た人もいんじゃないかな。そうです。シューをゲイズするやつです。といっても今年はシューゲイザー御三家のひとつであるRIDEが素晴らしい新譜をリリースしたので、ただのシューゲイザーバンドなら選出してないです。
Rev Magnetic はMogwaiの盟友であるLuke Sutherlandによるユニット。切迫感のある展開を魅せながらチルウェイブやフューチャー・ソウルを内包して紡がれるドリーム・ポップに魅了されながら、シューゲイザーもう一段階アップデートした予感。

3, (Sandy) Alex G - "House of Sugar"

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ジャンルや手法を変えつつもデビュー当時から一貫して彼の音楽は打ち込みが多用されても、サイケデリックなフロウがあっても、不協和音があったとしても、混沌とせず、素朴なニュアンスで響く。その規範を遵守するためのテクニカルなアレンジ、サウンド・プロダクションを感じさせないところも相まって3位に選出です。
一貫された素朴で普遍的な音楽性なのに関わらず、飽きが来るどころかますます味わい深くなっていくのが快感で9月のリリースからずっと聴いていました。何十年先に聴いても評価は変わらないと思う。

2, Lana Del Rey - "Norman Fucking Rockwell"

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いやいやいや、海外メディアの上位選出が確実のやつでしょ!とつっこまれてもしょうがないです。ただ、どう考えても今年一番聴いたアルバムはこれ。
今作を持って正真正銘「ギャングスタスタイルのNancy Sinatra」であることが証明されたじゃないかな。
Jack Antonoffが制作に携わっているとか画家のNorman Rockwellの名前が冠せれた意味とかは置いていて、極めてクラシカルなやりかたで途方のないダークスロウコアを完成させたこと。そこに限る。でもって選出基準をはみ出しても選んだ理由がもう一つあって、日本であまり話題になっていないということ。一度は聴いてほしいので、あえて名前出すけど、Billie Eilishが自身のルーツだと公言しているアーティストですよ? ほら、聴きたくなったでしょう?

1, K Á R Y Y N - "Quanta Series"

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ここまで発表された主要海外メディアの年間ベストなんかを見るとFKA twigsやBillie Eilishが上位にランクインされているんだけど、エクスペリメンタルな要素だけ切り取ると、K Á R Y Y Nはどのアーティストよりもスリリングだった。そして、どの作品よりもリアルで、もはや“なま”そのものであった。音楽を通じてアーティスト自身と対話をしている感覚になったのは今回はじめて。紹介が遅れたが彼女はシリアを祖国にもつMute Records所属の新人で、今作がデビューアルバムである。 

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<かずきだよし>

今年は人生で1番新譜を聴けなかった1年でした。昨年からおもに通勤時しか音楽を聴けない生活だったんですが、ネトフリとアマプラで映画とドラマを携帯で観る禁忌を解禁してから聴く数は減ってしまいました。。猛省。
年間ベストをしっかり決めれるほどの作品を聴けてないのでたくさん聴いた記憶のあるものを5選。順不同。内容のベストだけで選んだらたぶん違います。もうアルバムとミックステープ、EPとシングルの違いすらわからない。ちなみに次点はTajyusaim boyz。 いちおう12月リリースは外しましたがAnswer to Rememberは今年トップクラスであることは言っておきたい。

・Freddie Gibbs & Madlib - “Bandana”

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まずはFreddie GibbsとMadlibのコラボ第2弾『Bandana』。今年1番ヒップな作品だったと思います。ほんとか冗談かわからないけど全編iPhoneでビートメイクしたらしいです。本物に機材関係なし!Anderson .Paak、Pusha T、Killer Mike、Mos Def改めYasiin Bayとゲストもグー。ドープでありキャッチーな秀作!コラボ第3弾製作発表されたからもうほんとに楽しみ。

・Gang Starr - “One of the Best Yet”

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Gang Starrの16年ぶりの新譜。ってだけで涙モノ。スタジオにGuruの遺灰を置いての製作となった今作は、最近いつも最後の客演って言ってるJ.Coleを筆頭に若手から往年の名プレーヤーまで幅広いゲストに支えられて完成。批評的にはATCQのラスト作と比べると寂しい感じ。それでもプリモのクサい演技、差し込まれるGuru息子のコメントやPVでの親父リスペクトフルな立ち振る舞い、そのすべてが全Hip Hopファンが愛すべき2019年の事件。

・American Football - “American football (LP3)”

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いろいろと追い込まれている2019年、1番の心の癒しだったかもしれない1枚。前作から思いのほか早いスパンでリリースされたアメフト3作目。たぶん今までで1番音像が多いと思う。美アルペジオが沁みる。歌詞もシンプルだけど想像のしがいしかない。ゲストも覚醒が止まらないParamoreのHayley様にSlowdiveのRachel Goswell、Land of TalkのElizabeth Powellと絶妙。
エモって結局何なんですかね。

・IO - “Player's Ballad”

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1番聴いた国産ヒップホップ。KANDYTOWNのボスの新作。僕がKANDY TOWNを好きなのはたぶんクルーとして全盛期Bad boysを彷彿とさせるから。とにかく全体としてのリリース量が多い!今年はクルーとしてのアルバムや各メンバーのソロ作など多くのリリースがあったなかで、中心人物IOによる、クルーのメンバーやイケてる若手らと作り上げた今作が個人的ベスト。1曲のPVを男目線と女目線で撮る(正直そんなに意味があったとは思えない)など実験し続ける姿勢も好感触。OVOライクな世界観の中にも90'sのフレーバーを忍ばせて語られるハスラーな生活と愛を語る逸作。 パッケージを売ろうとする姿勢もいいね!

・菅田将暉 - “LOVE”

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最後に、今年1番聴いたJ-POP。歌の上手さとかアーティストとしての出自とか、そんなの全部関係なく訴えかける表現力はさすがの日本アカデミー賞俳優。「まちがいさがし」は2019年ベストJ-POPソング賞あげたい。J-Rock好きこそ反応すべき作家陣もさることながら、作った本人よりもこの人が歌ったほうが良く聴こえる気がする不思議。たぶんSMAPと同じ感覚な気がします。自作曲も‘らしさ'全開で良き。あいみょん様の歌詞の世界観は僕レベルでは到底理解不能です。 

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以上ライター5名による選出でした。
来年も楽しい音楽ライフを。

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