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背面ボタンが欲しい格ゲーマーに捧げるPS純正パッドの改造方法

皆さん、スト6楽しんでいますか?

格闘ゲームを遊ぶためのコントローラーとしてパッドやアケコン、レバーレスなんかの選択肢がありますが、なんだかんだ、普段他のゲームを遊んでいるPS純正パッドでやる方が多いんじゃないかなと思っています。

が、格闘ゲームによってはボタン数や配置、R2L2トリガーの押しにくさなどの問題でPS純正コントローラーでは操作が難しい部分もあると思います。スト6はモダン操作という新しい操作方法があるので、クラシックの攻撃6ボタン+同時押しボタン多数という状況よりは遊び易くなっていますが、それでもボタン配置などに悩ましい問題があります。

一段上のプレイを目指したいとなった場合、純正パッドからの脱却して格闘ゲーム用のパッドを購入するケースも結構あるかと思います。

最近では、FPSゲーム界隈で一般的になってきた背面ボタン付きのパッドが格闘ゲームでも使えるんじゃないかという認識が広がっており、徐々に格闘ゲーム用の背面ボタン付きパッドの販売がされ始めてきています。

が、そのような商品はニッチであるがゆえに正直言ってかなり高額です。
格ゲー用パッドの代表格であるVictrixなんかは2万円超えですし、そもそも人気すぎてもはやどこにも売っていません。

他の背面ボタン付きコントローラーの選択肢もありますが、どれも品薄であり、どちらかというとアナログスティックに重きを置いたFPSプレイヤー向けの商品がほとんどで、格闘ゲームに適さない場合が多いです。

格ゲー用パッドを買えないならどうすればいいのか。
答えは簡単です。作ればいいんですね。


PS5純正パッドの改造

やっと本題です。
実は今貴方が持っているDualSense(PS5コン)を改造することで、純正コントローラーの使用感を保ったまま背面ボタンとトリガーストップ機構を追加できます。しかも特別な道具は不要で、そんなに難しくなく、初めてでも2時間程度で改造が可能です。

なぜそんなに簡単に改造できるかというと、改造用のキットが販売されているからです。

キットにはドライバーや開けるための工具など一通り揃っています。そのため他に道具は不要です。(電動の精密ドライバーがあると楽だけど)

背面キットには、プラスチックモデルと金属モデルがあります。個人的には壊れにくい金属モデルをおすすめします。ただ少しでも軽いほうがいい場合はプラスチックでもよいと思います。
ちなみに部品単体(背面の金属部分のみとか電子部分のみとか)も普通に売ってるので、壊れたらそれだけ買って交換したりもできます。某Victrixも見習って欲しいですね。
ちなみに4ボタンモデルの背面キットもありますが、普段指で支えてる部分がボタンになってしまっているため、個人的には使い勝手が悪いと思い2ボタンモデルを使っています。このへんは好みかと思います。

トリガーストップキットについては、押した時の感触を色々選べるようなのですが、私は単純にL2R2のストロークが短くなればいいだけなので、一番安いトリガークリックキットにしました。

コントローラーのバージョンによって、対応しているキットが違うので、そこだけは気をつけてください。判別方法もAmazonの販売ページに乗っています。

改造方法については、正直、公式の解説Youtubeを見れば分かるのでここでは詳しく書きません。リンクだけ張っておきます。
英語のみですが、難しい話はなく動画の通りに進めれば組み立てられます。型番によって動画内でパートが分かれていることがあるので注意。

ちなみに、今回あまり触れないですがDualShock4(PS4コン)も改造キットが出ています。
残念ながら、私はDualShock4の改造はしたことがありませんので、使用感などは書けないですが、設定方法はガイドを見る限りPS5コンと大きくは変わらなそうではありました。

DualShock4用は1キットで背面ボタンとトリガーストップがついてくるようです。ただし、背面ボタン2個モデルしかありません。

改造の注意点

改造にあたって、いくつか注意点があるのでここに記しておきます。

ボタンの総数は増えない

背面ボタンが増えても、独自のキーが割り当てできるわけではありません。既存のキーを複製するというようなイメージになります。
ただし、L3やR3といった普段格闘ゲームで咄嗟に使うのが難しいボタンも複製できるので、実質的には増えたように感じるかもしれません。
ただ、同じボタンが2つできてしまうため、CPTルールには抵触してしまいます。CPTルールが適用された大会に出る場合は、元のボタンの配線を切るなどして、動作しない状態にしておく必要があります。

一部ボタンを背面に割り当てたい場合はハンダが必要

L3、R3、タッチパッドを背面ボタンに割り当てたい場合は、ハンダ付けの作業が必要になるため、ハンダ工具一式が必要になります。
解説動画でもハンダ作業が必要の無い場合は○○分まで飛ばすように指示があるため、不要な場合は余分な分解をしないように注意が必要です。

振動機構の除去

DualSenseには、ゲームの挙動に合わせてバイブレーションする振動モーターが備わっています。長時間格闘ゲームをプレイするためには重さは敵であるため、ついでに除去しておきましょう。
除去手順は簡単で、モーターから伸びている線をハサミなどで切除した後、両面テープで止まっているモーター部分を頑張って剥がすだけです。かなり強力な両面テープでついているため、剥がすのは結構大変です。

モーターを取り外した状態。結構重い。

他のゲームとの併用は考えない

一度パッドを改造すると戻すのはかなり面倒くさいです。ゲームを切り替えるたびに元に戻すのは苦痛であるため、一度改造したらそのまま使うことをおすすめします。トリガーが重要なゲームや振動がないと楽しめないゲームなんかは別のコントローラーでやりましょう。

改造後とキー割り当ての一例(スト6)

実際に改造したものがこちらになります。

黒配色なので分かりづらい

主に十字キーを使ってプレイしているため、コントローラーの左側を強く握り込むことが多くあります。握り込んだときに背面ボタンの誤爆の懸念があるため、左側の背面ボタンは外して右側の背面ボタンのみにしています。

コントローラーの配置の一例、L1を背面ボタンに設定してます。

背面ボタンは画像で言うところの「LB」に割当

これ以外の配置をしても問題ないと思いますが、性質上、背面に設定するのは咄嗟に押すボタンを割り当てるのがよいと思います。例を挙げるとアシスト、パリィ、インパクトなど。あと、クラシックでプレイしている場合は、大Kなんかを割り当てておくとキャラによっては足払いによる差し替えしが楽になったりします。

使用した感想

マスターまでこのコントローラーを使ってプレイしましたが、今のところなんの不満もありません。元がDualSenseなので遅延も一切感じないですし、ボタンの誤爆もありません。

現状L1を複製して背面に割り当てていますが、L1をSAボタンで使いたいと考えているため、近々はんだ付けをしてL3あたりに割り当て直そうかと思っています。

おわりに

7月24日のラシードと共にキャンセルラッシュボタンが実装されます。
一般的にキャンセルラッシュの入力はレバーレスが有利と言われていたので、デバイス間の差が縮まる変更になります。
背面ボタンを使うことで、キャンセルラッシュを更に簡易に出せる可能性もありますので、一歩上を目指す方は今のうちに改造して背面ボタンに慣れておくことをおすすめします。

この記事が背面パッド難民の方の参考になれば幸いです。

それでは。

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